陣痛が始まり…



「第二子以降」は、産道が、一度できているので、進みが早いけれど…



「初産」は、陣痛が始まってから、子宮口が開いて…

「いきんでいいですよ」のゴーサインが出るまでが、長~い。



イヤになっちゃう!



「陣痛」の間隔が、10分→5分って、短くなるに従って「痛み」は、激しくなる。



腰が、ねじ切られるような「痛み」





「初産」の時、まず思ったのは…



「世界中の母親にだまされた!」

「みんな涼しい顔をして、お産の事を語るけど…

こんなに痛いなんて……」

「妊娠なんてしなきゃよかった…」

「もう、家に帰る~~!!」



そんな、ろくでもない事を考えていましたね。





入院が、夜だったし…

「立ち会い出産」を認めない産院だったので…

一人で頑張りました。





そして…



いよいよ出産!



陣痛の始まりから12時間以上…

「痛み」を逃すのに疲れはてていたから…

「いざ出産」のゴーサインが出て、嬉しかった。

「いよいよお腹の子に会える。10カ月間、大切に守ってきたんだもん!」



でも…



分娩台にのぼるのが大変!

痛くて動けないの…

だから…

陣痛のあいまに「エイッ」って、上がって…



でもサ…



「出産」って…



女の人生の中で…

「羞恥心」のすべてをかなぐり棄てる出来事じゃない…?



まさに、命がけだもんね。



だから…



これは、

私が感じる事だけど…



「出産」を経験していない女性は…

たとえお婆さんになっても…

どこか、少女のように、恥じらいがあってかわいらしい所がある。



一方…

やはり…

母となった女性は…

ぶりっ子していても…

ふてぶてしいわネ(笑)







無事「出産」をおえて…

分娩台の上で感じていた事は…



「安堵感」



そして…



「死」



そんな、めでたい時に…

自分でも、不思議だったけれど…



「出産」は、

自分の意思とは、無関係に進んで行き…



新しい「命」が、誕生し…



「命」というリレーの最先端の走者は…

「私」から「子」に移った。



そんな事を感じていた。















裕子