新聞に「自閉症に効果のある治療薬」の記事が載っていた。

こういった記事は、数年に一度は載るが…その後進展しない。


ふと考える。

「自閉症って、治すべきものなのかナ~」


確かに、てんかん、多動、パニック、自傷行動など、生活面で支障が出る事は治って欲しい。


でもね~「自閉症」「ダウン症」など障害のある人達がこの世から消えて…

みんなが、頭脳明晰、運動神経抜群、病気知らずで、卒がなくなっちゃったら…

効率よく、世の中が回って行きそうだけど…


そうでもないんじゃないかナ~

それぞれに、得意な事、欠けた部分があって、一つの社会として、上手くまとまるんだと思う。


息子を含め、自閉症の人が天使だなんて美化したりはしない。

でも、彼らは人間なら誰でも隠し持っている、よこしまな部分も、正直に見せてくれるのでハッとしたり…大笑いしたり…



息子は毎晩、私が洗った皿を、一枚一枚、丁寧に拭き上げ、定位置へと納めて行く。


「誰かに褒められよう」「認められよう」「スキルアップしよう」「自分のため」「他者のため」

彼の中には、何もない。ただ、自分の仕事として…けして手をぬく事はない。


その所作を見ていると、けして、戻る事のない「今」という時間が、いとおしくなってくる。


私は、人間として…彼の事を誇りに思っている。




日記は、彼が小1の時、国語の勉強のため、無理やり始めました。

(鬼のような教育ママでした・笑)

今でも、好きな時に書いています。

(面白いから、時々コッソリ、プライバシー侵害してマス)





彼は歩くのが速い!!

「待って~!」

時々、振り返って、私がついて来れているか確認…

(親子の立場が逆転してマス)