繋ぐ。繋げる。 | Mela☆山の中に住む犬。

Mela☆山の中に住む犬。

山の中に住む7匹の野犬家族。その出逢いから始まる保護活動の足跡。

8月23日fri
はじめまして、リウくん。

センターにいた老犬さん。
会うのは、この日が初めてでした。

この数日前、別の老犬のことでセンターとやりとりをしている中で、偶然このコの存在を知りました。
知ることができました。

すべてのコを救えるわけじゃない。
保護活動をしている中で、現状、肝に銘じておかなければならないことだと…私は思っています。

それは、引き出したコ達に対する責任が、軽いものではないからです。
安易な気持ちでは引き出せない。

そんな中、すでに我が家にいるコと、これから引き出そうとしていた別の老犬とで、とてもこのコまで手が回らない…
通常であれば、何も出来ないところでしたが、このコのことがすごくすごく気になって…
どうにか引き受け先がないかと奔走しました。
その際、ご相談させて頂いた皆様には感謝しておりますm(_ _)m

後ろ足が悪いのか、腰が悪いのか…
いや、全体的に弱っていたからか…
立ち上がることもできない老犬。

このコを引き取ることは、近くこのコを看取ることになると思われました。
それでも…最期くらいは家族としてお家で…
そう言ってお引き受けくださる方が見つかりました。
引き出しの決断までに期日がない中、即座にご検討頂き、受け入れ準備をしてくださいました。

しかし、センターに引き出しの返事をしに電話をした際、まさかの容体急変とのこと

“明日までもたないかもしれない”

そんな言葉も聞こえてくる中、「それでも…」と言ってくださるアールママさん。

そう、このコに“リウ”という素敵なお名前をプレゼントしてくれたのは、昨年、ゆめちゃんもお世話になったアールママさんでした。

昨年のゆめちゃんのことはゆめちゃん☆里親さま決定!

ゆめちゃんをお空に見送ってすぐの出来事…
大変な時に、本当にありがとうございますm(_ _)m

ゆめちゃんが繋いでくれたご縁で、リウくんの命も繋がりました

…というわけで、一刻を争う状況と判断し、その日の仕事終わりに急遽センターに走ることに
私がセンターに走っている間に、アールママさんは、近くの動物病院を探して連絡を取ってくださり、駆け込んだ動物病院でアールママさんと合流

診察です。

左後脚は、すでに麻痺して感覚がないようでした。
右後脚は、多少反応はあるものの、自力で動かせる状態ではありませんでした。

先生からも、“あと数日かもしれない…”と言われるほどに弱っていました。
まだ会ったばかりのリウくんに、涙を堪えながら付き添ってくださるアールママさん。
それでも、これからはうちのコだと言ってくださるアールママさんのお気持ちに、リウくんは救われました。

診察を終え、帰宅。
新しい我が家だよ、リウくん。

お水をがぶ飲みし、一段落

よく頑張った。
君が頑張ったから、ここまで辿り着けたんだよ
世界一安心出来るおうちに間違いない。
世界一優しい家族に巡り逢うために、君は頑張って来たのかもしれないね。


翌日
まさかの吉報
立ち上がれないと診断されたリウくんが、立ちがり、しかも歩いてるΣ(●ꉺ▱ꉺ●)

その後、アールママさんと先住犬アールくんの元で元気を取り戻したリウくん。
今では、アールくんに威張りながら、一緒にお散歩に行ったりしているようです

動物の生命力の強さ、環境によりこれほどまでに回復を見せる姿を見ると、動物にも繊細なまでの気持ちがあるのだと、改めて感じます。
生きる気力…
人も動物も、その気力がなければ衰弱する…
生きたいと思う気持ち、そう思わせる環境が大切なのではないかと思いました。

リウくんのその後の様子はLucky Houseにて


このコは、リウくんの存在を知るきっかけをくれた老犬さん。
リウくんをお迎えに行った際、
「もう少し、待っててね。すぐ迎えに来るから」
そう伝えた時の写真です。

彼はこの1週間後、我が家にお迎えしています。
名前はアル。
アルのことは、また改めて