🏫志望校選択講座✏️ネット版🏫
🏘なんと言っても御三家!(6)🏚
…芯の強いお嬢様校のトップ「雙葉」
西洋と東洋の女性が、
語学を通して結ばれますように…
サン・モール修道会は、明治30年(1897年)、赤坂葵町三番地に、「FUTABA KWAI」という名の外国語のためのお稽古所(塾)を開きました。これが「雙葉会」のはじまりです。
この名は、葵町の名にヒントを得て、この植物が2枚の葉を出すことから、東洋と西洋の女性が、外国語を勉強することを通して結ばれるようにという思いがこもっています。
そしてそれが麹町に高等女学校に発展したのが今の雙葉中学/高校です。
奉仕の精神を実践するには体力と芯の強さが必要
2001年新しいチャペル、講堂なども備えた新校舎に移転した雙葉中学は、ローマカトリック教に基づいた、
「徳においては純真に、義務においては堅実に」「神様と人の前に、素直で裏表のないさわやかな品性を備え、やるべきことを誠実にやりぬく強さを持つように」
という教えを実践する人間教育を重視する「お嬢様校」のお手本的存在の学校です。
しかし雙葉の生徒は、おとなしいイメージよりむしろ、成し遂げる、やりぬくという強さがあり、その教育内容もキリスト教的人生観を学ぶことで、生き抜く強さを持ってほしいという学校の方針が実践されていて、生活指導にも自主性が重んじられ、林間学校、球技大会など、心身強化の活動が盛んです。芯の強いお嬢様校というのがぴったりでしょう。
他のカトリック校と比べると宗教色は薄く、週1回のミサは希望者のみの参加で、全員参加のミサは年に数回あるだけです。
一方、キリスト教的精神に基づいたボランティアは盛んで、施設にクリスマスプレゼントを送ったり、赤い羽根共同募金で街頭に立ったりすることは多いようです。
奉仕の精神を実践するには体力と意志の強さが必要、ということでしょうか。
放課後は一時間近くかけてトイレ、教室、廊下などの掃除をします。シスターが率先して雑巾がけをするのを見ているので、生徒は全く抵抗感はないということ。それを6年がけで続けると、すっかり「お掃除お嬢様」になり、雙葉も通称「お掃除学校」などとも呼ばれているとか。
抜群の英語力
女の子の学校らしく、英語教育には特に力を入れていて、小学校から英語を正課としているため、中1では内部生と分けて授業を行い、その間に進度を調整して中2で合流します。
教科書はニュープログレスを使用していてレベルは高い。抜群の英語力が大学受験では強い武器になります。
中3からはフランス語の授業もあり、日本ではフランス語受験の方が英語受験より有利な大学が多いので、フランス語で大学受験を目指す生徒も少なくないとのことです。
成績順や進路別のクラス分けは行っておらず、テストで偏差値を出すということもやらない。成績表はありますが、他人との比較ではなく、自分なりに結果を判断して精進する形をとっているということです。
「THEお嬢様校」雙葉
進学校の女子御三家の中では、とにかく近年の進学校らしからぬ女の子らしい学校で、理系の大学を希望する生徒が非常に少なく、文系志向。カトリックの総本山である大学上智への希望者が多く、経営母体の関係で、推薦入試で内部進学的に上智へ行くこともできる。
東大は例年10人前後ですが、女の子の学校のお手本的存在として「THEお嬢様校」である雙葉は、系列の田園調布雙葉、横浜雙葉とともに人気校で、ゆるぎない地位を保っているといえます。ちなみに2014年は15名、2015年は12名の東大合格者を出しています。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村