それは平成18年のこと。


当時友人だと思っていたA氏に、

「〇ちゃん(母)の名義でお金を借りてほしい」

「勿論、返済は私がするから」

と、当時借りれた満額50万円を借りてA氏に渡してしまった母。


「私がちゃんと返済するからその消費者金融のカードを預けてほしい」

そう言われ、まぁ返済するのは彼女だし預けなきゃいけないのかなと軽い気持ちで渡した母。


それから2ヶ月くらいは返済されていたようだけど、46万円くらい残してA氏は行方を晦ました。


母は丁度、統合失調症の急性期だった。

私もその当時は家を出て違う土地へ行っていた。

祖母や母の帰ってきてコールのしつこさや、当時一緒に暮らしていた友がメンタルを壊して大変な事になり彼女を実家に帰すついでに私も地元へ帰ってきた。


なのでその借金については知らなかった。

帰ってきて1年くらい経って督促状や通告書が届くようになった。

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これは何なのかと問い質したら上記の内容だった。


信じて貸したというけど、そんなの信じる方がおかしい。

あの時は私もメンタルやられにやらていたからもうブチ切れ通り越して殺しそうになったくらい。


仕方ない。

無いものは無いんだからと無視。

役所の福祉課の人も同じ意見で、無いものは無いし母は生活保護を受けていてその保護費で生活をしているわけだから、そこから借金の返済をしてはいけない。

よって、無視するしかない。

そうすると優遇処置のご案内が来たりする。
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でもこんな金額を一括で返せないので無視。 

その後は元金のみの返済でも構わないという和解書に近いものが来ました。
(元金のみの返済だから任意整理に近いですね)


そのまま何年も経過した今

つい先日のこと

地裁から特別送達が来た。

債権差押命令というもの。


そこの銀行の口座あったっけ?って言うくらい使っていない口座2件を差押えるという内容。


元金48万円に対して色んな費用が増されて200万円の債務になってる。


さてこれはどうしようか?


とりあえず出来る事といえば調べる・聞く事しかない無いため、法テラスに電話してみた。


法テラスで内容を説明

法テラスからは

自己破産するしかない
その為に弁護士を雇いましょう
まずは1番近い法テラスへ行く事
そこで手続きをして費用の免除申請から始まります

ということを言われました。


が、私の家から1番近い法テラスまで電車で片道1時間ちょっと。


あまり遠出の得意でない親を連れて行くのは難しい。


それならばと
電話越しで母から私へ委任することを法テラスの人へ伝え、委任状も書いて娘さん一人で来ることもできます。
と言われました。


でも私だってそんなにヒマじゃない。


Googleで法テラスの機能を利用できる法律事務所だけは絞っておいたので、「ここへ直接行って法テラスの費用免除を利用することは出来ませんか?」と質問したら
あ、全然構いませんよ。是非ご利用ください。
って言われた。


それなら最初から
近所の法律事務所に電話して法テラスを利用できるか確認していただいて、出来るようでしたら其方でご相談ください的なアドバイスしてほしかった。


とりあえず法テラスが遠い人は近所や自分の行ける範囲の弁護士事務所へ直接電話して「法テラスを利用して相談したいのだけど直接伺ってもよろしいか?」と聞くことをオススメします。


もちろん法テラスが近いなら法テラスへ行くのがいいかもですが。


そんなこんなで法テラスへ行くことをやめ、近所の法律事務所へ連絡。

アポを取って1週間。


本日、法テラス利用可能の法律事務所へ伺ってきました。


まずは法テラスに提出する書類
いわゆる援助申込書に母の名や色々記入。

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こういったものですね。

うちの母は統合失調症で就労支援施設には通所していますが生活保護を受給しています。 そんな母はこの書類だけでOKですが、生活保護以外の方はもう1枚記入するものがあります。

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資力申告書というもので、法テラスを利用しないと厳しい収入の方かどうか審査するものだそうです。


こちらに色々と記入を終えた後、弁護士先生が現れました。


先に書いた内容を弁護士さんに説明。

弁護士さんからは2点提案してもらいました。


1.自己破産
2.資産も無いので放っておく

この2点のどちらが良い悪いは本人が決めることとのこと。


自己破産をしてしまえば二度とこのような通知は来ないし、生活保護受給者だから同時廃止は確実だから1度裁判所へ赴いてお小言を頂き、反省を述べるだけで済むんじゃないだろうか。

ただ、色々な書類を揃えなければいけないのが大変。


因みにどのような書類を揃えるかと言うと、生活保護受給者の場合ですが

・自己破産申立書(裁判所にて取得or弁護士さんが用意してくれる場合もある)
・陳述書(同上)
・住民票
・戸籍謄本(世帯全員分)
・生活保護受給証明書
・収入がわかるもの
・非課税証明書
・賃貸借契約書コピー
・1〜2年分の預金通帳コピー
・資産関係がわかる書類(不動産などあれば)
・障害者手帳あれば
・診断書
・お薬手帳


これらを揃えて、自己破産申立書や陳述書を記入して裁判所へ提出。

その他の書類も確か一緒に。

そして2〜3ヶ月後に裁判所へ呼び出されて、その他の破産申立人たちと同じ部屋へ呼ばれ裁判官の方から言葉をかけられて「もう二度としない」と心に命じて自己破産完了という形になるそうです。(ざっくり言うとね)


もうひとつの放っておくというのは、母には何も財産が無いので今回送られてきた特別送達の債権差押命令を放っておいて、勝手に差押えてくれって形でもいいかとのこと。


他の預貯金口座も一応空っぽにしておけば大丈夫だろうと。


たまにテレビで見る強制執行で家財を差し押さえるとかは無いから大丈夫らしい。


母はすぐにパニックになって統合失調症急性期に入りやすくなるので、すぐすぐ決めなくていいからまたヒアリングして決めましょうということで終わりました。


何も失うものがない人が1番強いからと謎の励ましを頂き、サヨナラしました。


とてもフランクというか話しやすい弁護士さんで簡単な説明で理解してくださったので肩の荷もすぐに降りました。

もう私のやるべき事は終わったくらいな気持ちになって今はとても気楽。




騙した人は色んな人達のことを騙して逃げてって今どこにいるのかわからないけど、そんなことして良い死に方する気がしないな。

やったことは返ってきますからね。


今頃不幸になってることでしょう。


私はそいつが不幸な目に遭う分、母を少しでも幸せに出来ればと考えるのみ。


過ぎたことは責めない。

責めたってお金返ってこないし。


ただ、万が一同じことをしたらもう知らないからと釘はさしてあります。

いくら正常な判断が出来ないとはいえ、消費者金融はそんなん関係ないから今後も送られてくるだろうけど、ま、なんとかなるでしょう。


ポジティブにいかなきゃ。


自己破産すると最初から決めている方は先程の法テラスの援助申込書に記入さえすれば、そのまま自己破産の説明が始まるそうです。

それで何が必要だからいつまでに揃えて持参してくれ的な流れだそうです。


私達は決め兼ねている状態なので一旦保留。


法テラスで援助してもらえるから大きなお金の動きは無いだろうけど、住民票など細々したものたちを取り寄せたり裁判所へ向かう交通費など負担するのは実費になるので完全0円しか無い人は厳しくないかしら?

でも生活保護費があるのでそこから少しずつ出すしかありませんね。

まるまる0円しか無いどうしようって時には役所の社会福祉課にお金を借りられないか聞いてみましょう。

多分、保護費から差し引いていく形での返済になると思いますが自己破産するには大事なことだし、多重債務だった場合にはしっかり処理しておかないと困りますのでね。

割り切るしかないですね。


多重債務の場合は他にも書かなきゃいけない書類があるそうです。


いつ 誰から いくら借りたのか

何件借りたのか

総額いくらの残債があるのか

などなど。


一口に破産といっても簡単ではありませんが弁護士さんは殆どの人が破産事件に慣れているそうなので、弁護士さんにお任せしてやっていけば無事に終えられますね。


生活保護受給をしていないけれど、自己破産して生活保護を受給したい人も法テラスへ相談or提携事務所への相談と並行して生活保護申請をすることも可能なので一人で悩まず誰かに相談してみてください。


お金の問題ほど心がザワザワしてしまうものはないと思うので、頼れる機関に頼っていきましょう。


私は母の件だから冷静に何をするべきかと考えられたけど、これがもし自分のことだったら冷静になれただろうか?

わからないけど、お金の事件は皆様冷静に対応していきましょう。


日本ではお金で失敗してもやり直しが効くので、今お金の問題で死んじゃいたいくらい悩んでる方がいたらぜひ法テラスへ。


法テラスじゃなくても弁護士事務所に電話して法テラス利用できるか聞いてOKなら行けますからね。


私のこのマイナスの経験が誰かのプラスになる事を願い、恥ずかしい話ではございますが記事にしてみました。


皆様のお力になれたら嬉しいです。

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今日は良い日になった気がした。

では!


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