別に、ただ遅れてるだけよ。
ちょっと、検査してみるだけよ。
そんな風を装って、心当たりを隠して、不安を隠して。
「できてたらどうする?」
と、聞く彼。
「どうしようねぇ。できてないと思うけどね。」
うそうそ。
まるで、自分にいい聞かせてるようだった。
説明書どおりに、トイレで検査をしてみる。
みるみる、判定薬の色がかわっていった。
昔の判定薬は、ちょっと時間をおいていたが、今時のものは、一瞬だ。
一瞬にして。
陽性ラインが出る。
でも、色がはっきり出ず薄い。
薄いラインは出てしまうもの・・・・と思いたい。
しかし、説明書には、色が薄かろうが濃かろうが、ラインが出たら陽性と記されていた。
妊娠だ。