今日、仕事で西船橋周辺を車で通った。

一昨日、だんな様と一緒に車で同じところを通った。


そういえば先週もその近辺に行ったんだった・・・。


その辺りはだんな様の元浮気相手の住んでいる(今は住んでいるかどうか知らないけれど)エリアだ。


浮気が発覚してから後、その辺りを一人で通ると涙が出て、息が出来なくなった。

でも、あれから五年・・・。


過ぎた昔の思い出になったと思っていた。

先週も、一昨日もその辺りを通りながら、


「西船橋周辺わかりますかと聞かれたから、思わず、主人が浮気相手の女と良く遊んでいた辺りなので、彼が詳しいはずですので、大丈夫でーす。と言いそうになっちゃいました。」
なんて、ちょっと意地悪を言ってだんな様をかまっていた私だった。


でも、今日はどうだろう・・・。


疲れもあったのだろうと思うけど、過ぎた事なのに、あのときの悲しさがよみがえってきた。やっぱり、この辺りはまだ一人で通れない・・・。


とにかく悲しかった・・・。

彼の弱さや、自分の弱さが悲しかった・・・。

こんな事で壊れて居られないと思ったんだった・・・。


怒りとか、プライドが傷つくとかそんなんじゃない・・・。
情けない事をしてるだんな様が悲しかった・・・。

目が覚めてみればなんてくだらない事してたんだろうかと思うほどのことを彼にさせるほどに追い詰めていたのは私だったんだろう。

それが悲しかった・・・。



やっぱ、西船橋は嫌いだ・・・。

人を愛すると言うのは、どんなことなのか?

これが恋なのか、愛なのか、そんなことすらわからないくらいガキンチョの頃に初めての結婚をした。

離婚の話の進む中、彼とであった。

「この人が居ないと生きていけない。」と思った。
生まれて初めて、男の人にぎゅっと抱きしめて欲しいと思った。

Hをして気持ちいいと思った。

この人の笑顔のために、この人が居心地良く暮らせるために、なんでもしよう生きていこうと思った。
今も考えるとどうしてもう少し頑張れなかったのか・・・・。

と、思う。

どんなに、愛されていたか、大切にされていたのか、時間がたつにつれて自分の子供だったことに気づかされる。

もうもどれないのだから、同じ間違いはしない・・・と思うしかない。

気にしていない様子をしながら、「・・・さんみたいにはあなたを愛する自信がないです。」という言葉を旦那様が口にしたことがある。
私が比べるようなことを言ったのかな?

追い詰めてしまった・・・・?



大好きなだんな様と私はかなり長い間、Hをしていない。

信じるしかないけれど、他に女性はいないようだし、多分かなり大切にしてもらっている。

愛していてくれるようだし、私も同じように思っているはず・・・。

初めの頃は悩んだけれど、だんな様がその話題は取り組みたくないらしいから、はずしてきた。

だからと言って欲求不満という実感はない。

なんだかこんな事言ってるのは奇麗事なのかな。


もっと自分の感情が出てきてもいいものなのかもしれないけれど、我が家はこんなかたちだけど、仲良しだし、愛し合っていると思う。

彼には・・・。

「今のあなたたちの若さでそんなはずないだろう。」

「何時旦那とやったの?」

と毎回聞かれるけれど、

答えようがない。

そしていつも

「うそつき。」と言われている・・・。

本当なんです!!
私には愛するだんな様がいる。


ずっと忘れることの出来ない、この人がいないと生きていけないと思うほどに愛した人がいる。


忘れることができないから、まだ愛してるのかな・・・。と思ったり、でも今はこんな私と一緒に歩いていてくれるだんな様を一番愛してるのかなと思ったり。

それなのに、彼もいる・・・。


その彼にとって私は多分生きがいのひとつだろう。私との関係は、彼に日々の活力を与えていると思う。

私の本当の心はどこにあるんだろうか。


忘れることが出来ない人も、私が彼を今も愛していると思っているようだ。

互いやり直しは出来ないし、なのに断ち切れなくてずるずるしていたときに、だんな様に出会い、前世は一人の人間同士だったんじゃないかと思うほどにお互いが必要な気がした。

でも、一方でやっぱり、忘れることが出来ない。断ち切れない。

そんな思いを抱えて足掛け8年。彼と出会った。


人のものである彼は、

「お互いに所帯持ちなのだから、大人同士なのだから、毎日会わなくても、声を聞かなくても大丈夫じゃなくてはいけないよ。」という。


「40年近く夫婦をしていれば運命共同体なんだから、愛とか恋とかではない。」

というけれど、彼の奥さんは彼の手帳を盗み読むらしい。


68歳の彼にとって、私はちょっと大きい娘くらいの年齢だ。


「こんな爺さんのどこがいい?」といいながら、

私が彼を大好きだと伝えるととても嬉しそうにしているし、それを聞くために、いつもいつも、

「こんな爺さんのどこがいい?」と聞いているような気がする。

そして、嬉しそうな彼を見ると、私も嬉しい。


でも、これは恋ではないな・・・。恋愛でもないような気がするけど、よくわからない。

彼は「不倫」という。そうなのかな・・・。

よくわからない。
「私は何番目?」

誰かを好きになるとつい聞いてしまう。

本当に一番ならうれしいけど、本当でないなら、本当の順番を聞かせて欲しいから。

奥さんが居たら一番じゃないでしょ。

男と女じゃないとか・・・。

女としてじゃなく家族としてとか・・・。

運命共同体とか・・・。

それを聞いている私も、人の奥さんなんだけどな・・・。


むかしむかし、人のだんな様とお付き合いをしていたとき、

「かわいい、かわいい。」

「好きだよ、すきだよ。」

と言われて、

「一番可愛くて、一番すきなのは私だけど、愛しているのは奥さんでしょう?」

と、聞いたことがある。

あのとき、「そうだ。」

と、ちゃんと言ってくれたいたら、もっと好きになったんだけど。