ある医療通訳現場


待ち合わせは都心のクリニック受付

無事に依頼者が現れ

受け付けを済ませ

椅子に座っていると


どこかで会った気がすると

依頼者の聞こえない方から

言われたものの


はて?と

正直、通訳現場が多すぎて

良くも悪くも

けっこう忘れてしまいます。


聞こえない方から

企業名を言われても

ピンと来ないままで


あぁ、そうですね~、

お会いしたかもしれませんね


と、返答したら


さらに

通訳内容が

社内昇給面接だったと分かりました。


それで

ようやく思い出しました。


あの時には

企業依頼ということもあり

ちょっと

今回の個人からの制度利用の

手話通訳と違い、

聞こえない方のサインは必要ないし

類似の通訳も多数ありますので、

2ヶ月前の現場は

遥か彼方に記憶は朧です。


しかし

言われてみれば

あの時はとても良い感じで

昇給面接が進み

後味もすごく良くて


通訳対象者の聞こえない方が

とても聡明で

人柄がよくて

前向きに仕事に、人生に

向かいあっていらして

素敵な素晴らしい方だなあと

思っていたのでした。




そして、

思いがけなく

個人依頼の場でお会いして


あの時はありがとう!

おかげさまで昇給出来ました。

面接がスムーズに進んで助かりました。


と、声をかけていただいて

本当に嬉しかったです。



手話通訳の現場では

できて当たり前


少し通じない?とか

何か不満めいたことがあれば

カスハラのようなことも

あり得る話しで


思いがけないタイミングでの

感謝の言葉には

こちらこそ、ありがとうございます!


手話通訳者のモチベーション

当たり前ですが

お金だけじゃあないのです。