東京の手話通訳者、特に区市部の手話通訳者は現場への移動手段が自転車ということが多いように思います。


私は自転車に乗れない、訳ではないのですが(笑)
バス停が近い、バスの利便性が高い地域という事で、
気がつけば自転車を利用することはなくなって、
ほぼ公共交通機関を利用するの当たり前になっていましたので、

都全域をカバーする通訳者になって、
公共交通機関を使うのが当たり前になったときに、
私としては全く違和感がなかったけれど、
通訳仲間で移動手段が変わった事が
最初すこしストレスを感じたという話しを聞いて、
なるほどなあ〰︎と、思ったりしたのでした。


さて、本題です。


私はけっこうな割合で都バスに乗車しますが
わりと人を観察するのが好きで
特に運転手さんを観察していると
運転技術が必要なのは当たり前ですが
対人能力が本当に大切で
実際のところ
都バスの運転手さんの評価をするとしたら、

運転技術があるレベルを達しているのは
当たり前なので
+αで
いかに対人能力が優れているか
と、いうことだと思うのです。


なんて
考えていたら…

あれ、手話通訳者はどうかしら?と
思い立ちました…

運転免許の代わりが
資格試験ということだとしたら
資格がある人は
みなある程度のレベルに達している…

まあ、そうかな…と

思ったり、思わなかったり、

手話通訳者の場合には
その技術の中に
対人能力がかなりウェイトをしめていますが、

運転手さんは
やっぱり技術重視なんだろうと
考えると

同じ土俵では
語れないのかもしれませんが


やっぱり
これからの時代は特に
運転技術だけではダメな時代になっていて
都バスの運転手さん
大変なお仕事だなあと思います。

あまり派手なお仕事ではないかと思いますが
運転手さんの技術は
生死に関わる事ですし、
様々な対応の中で
良くも悪くも
人の心へ多大なる影響を与えられるお仕事ですね。


普通に無事故が当たり前
ある意味
縁の下の力持ち的でありながら
実は非常に社会の中で
必要とされている。


手話通訳者も
普通にコミュニケーションをつなげることが当たり前
聞こえる人
聞こえない人
それぞれが通訳を介さずに
自然にコミュニケーションが成立
しているかのような
スムーズな手話通訳

それが基本

そこに+α というような仕事が出来たらと
思いつつも

当たり前のことを
当たり前にする

地道な仕事を地道に続けるということが
実はとても大変なことなんだろうと

でも、やっぱり

そこを目指していきたいなあ…。