先日、
直受けで一日の仕事のご依頼があり
ご一緒したメンバーは
私以外、みんな20代という
手話通訳者の世界では稀有な経験をしました(笑)。
手話通訳者の手配は
当事者である聞こえない方がされて
所属する団体から通訳料も支払われることになっていて
事務的な問題は特にはなかったですし
ご自身で
‘フリーで手話通訳をやっています’と言われるだけあって
ご一緒した20代の手話通訳者の方々は
地域で動いている
主婦のパート的な手話通訳者と比べても
遜色のない技術でしたし、
いや場慣れしている点では
さすがに20代のフレッシュさもあり?
一緒に仕事をしていて
困ったこともありませんでした。
その内、お一人と帰り道が一緒だったので
少しお話しをしました。
彼女に聞いたところ
彼女は地域に登録もしているけれど
基本的にはフリーの手話通訳として
それだけで生活をしているとのこと
他の皆さんは地域登録などはしていなくて
フリーでそれなりの活動をしているらしいとのこと
それなりにフリーで
手話通訳の仕事があるのが
さすが東京という地域性なのですが
地域に登録をしていないと
意思疎通支援事業としての派遣制度の中では
手話通訳としては動けないということがあります。
私の場合は地域の登録通訳から
徐々に活動の幅が広がっていき
ある意味、フリーの通訳みたいな所もありますが
ごく一般の聞こえない人達の日常生活場面に関わる部分が
基本にあって
その上の専門性の高い通訳という流れがあります。
コミュニティ通訳のような分野の
手話通訳の経験はあまりないままに
特化した分野での手話通訳者に対して
若干の不安があります。
それにしても
前々から
手話通訳の専門性がそれぞれに進んでいくだろうとは
考えてはいましたが
着実にそういう方向になっているのだと
感じました。
時代は
確実に変わってきているようです。
でも、やっぱりその中で
変わらないものも沢山あって
そこはとても大切なものだと
私は思っています。