前回、‘敬老の集い’通訳での
チームプレーの話をしました。
手話通訳者の仕事は
たしかに一人現場が多いですが
最近は特に講演会、研修、イベント、などが増えていますから
複数人で担当する事も少なくありませんので
他の手話通訳者と喧嘩ばかりする人では
少し困りますね。
ともかく
手話通訳者に必要な資質として
協調性もある程度、必要なのは言うまでもありません。
但し、注意しなければならないのは
協調性は大切ですが
それは仲良しごっこをするという訳ではないし
お互いが対等に仕事をするということは大前提
一人一人が自律をした上で
お互いに仕事上に必要な協力をすることです。
たとえ
本当はん~イマイチ、この人とはウマが合わないわ~と
思っていたとしても
かちーんと来るようなことがあっても
仕事だったらやるしかないですね。
そこはコントロールして
目的の達成、仕事のために考えていく訳です。
また後輩と組んだ時の話
たとえば
事前に資料など入手できた時
この部分の表現はどうやるのかしら?と思ったとします。
その時には、ある程度、自分で手話表現を考えた上で
後輩から
‘私はこういう風に考えたのですが
新子さんはどう思いますか?’
と、聞かれれば
私も鬼じゃありませんから(笑)
ノーとも言いませんし、それなりに考えて対応します。
お互いに良い勉強になるかもしれません。
でも・・最初から、自分では何も考えていない、まっ白状態で
どんな風に表現しますか?と言われてもなぁ~・・・。
ある程度の手話合わせは必要にしても
細かく手話講習会の受講生さん方が講師に教えてもらうように
先輩から教えてもらうというスタンスは
ちょっと甘いんじゃないかなあと思います。
私って冷たい先輩ですかね~。
ただ基本的には1年目の新人さんには
さすがにもう少し気をつかっています。
でも自律について言えば
不思議にあまり年数は関係がない気がします。
手話の経験年数ではなくて
その人の生きてきた軌跡が顕れるような・・。
つまり手話通訳をしていく上で
やっぱり手話の技術だけではなく
自律した人間性が必要だということだと思います。
と言いつつも
自分を振り返れば
人間だものの言い訳をついしがちな典型な未熟者
猫には甘く、人間には心がせまい・・・
日々、手話も、人間力も
精進しなければなりません・・・。
はい、がんばります!