■台風に備えよう
関東地方に大きな被害をもたらした台風15号から約1か月、また心配になる台風19号が近いています。今週末大きな影響がありそうなので備えをしておきましょう。
雨や風や波の直接の影響、そして停電や断水などを想定して、ご自宅で出来る対策をやれることはやっておいたほうがいいと思います。
被害が大きければ物資不足、ガソリン不足になる可能性もあるので多少の備蓄も必要かと。今回はそれほど危機感を持って対策しておかないと、大変なことになる可能性があります。
台風の中心付近では激しい上昇気流が起きています。台風の真ん中は気圧の差を埋めるために下降気流が起きているので、中心に高気圧が出来て雲が無い領域の目が出来ます。
この目が小さくくっきりしていると非常に危険な台風です。丸い形の台風は、海水温以外に台風が弱まる原因となる乾燥気流や寒冷気流、上空の風の強さの影響をあまり受けずに発達している状態を意味しています。19号は今が最盛期でしょう。
今回は最盛期に近い状態で上陸した15号の時と少し条件は違いますが、それでも上陸時の勢力は同程度が予想され、大きさが大きいので厳重な警戒が必要です。
最盛期に近かった15号では中心付近とその東側の狭いエリアに被害が集中しましたが、今回は衰退期で大型のため雨量も多くなり、中心から離れたところや、思わぬところで被害が発生する可能性があります。
台風はコマに似ていて中心がぶれだすと構造が崩れて弱まりますが、局地的に風が収束して竜巻など思わぬ気象現象を引き起こすことがあります。
そして今回は大型のため高潮の心配があります。東京湾で高潮となると大きな被害が予想されるので怖いですね。
並みの台風では高潮警報は出さないので、今回高潮注意報ではなく高潮警報が出たら気象庁が本気で注意を呼び掛けていることを意味します。
台風は深刻な被害が出ることがあります。そのエネルギーは様々な条件を加味して得ることが出来ますが、スケールが大き過ぎてなかなか分からないですよね。
人類が知っている巨大クラスの地震や台風、噴火を想定したエネルギーで、最も大きいエネルギーを持っているのは実は台風なんですね。それほど莫大なエネルギーを持って襲ってくるのです。
雷は秒単位、地震は数十秒から数分、台風は10日間くらい、噴火は数年間など時間のスケールが違うので比較するのは難しいですが、大きな被害を出した台風では、東海、東南海、南海の3つが連動して起こる巨大地震の数十倍から週百倍のエネルギーを持つと言われています。
ちなみに台風のエネルギーを扇風機のエネルギーに変えたらどうなるか試算してみたら、日本国民一人当たり50万台の扇風機を抱えて回さなければなりません。
自然てすごいなぁ。自然に逆らったり立ち向かうことは出来ないと思います。これほどの自然エネルギーを有効活用できないだろうかとか。
自然の大きさ宇宙の大きさなどを考えるとガンなんてちっぽけなことなんだけど、そのちっぽけな中にもミクロの世界に入り込めば大きな世界があるわけですが・・・。
まだまだ未知の世界が沢山、色々知りたいことがありますね。この地球で、この大きな宇宙の中で生きていることの意味を含めて。
最後に今度の台風で被害が最小限に抑えられるように願っています。出来れば海上に逸れるか、かなり衰弱してくれると助かります。