子供の頃に親との向き合い方で理不尽な思いをすると、大人になっても、頭の中に当時の「が存在する場合がある


「あんたはどうしていつもそうなの!」

「真面目にしなさい!」

「ちゃんとしなさい!」

「静かにしなさい!」

「早く宿題しなさい!」

「急ぎなさい!」

 

そんなありがちなフレーズの等々の次元ですら、正しいコミュニケーションが十分になければ、「悪気のない子供」(特に愛されたい気持ちの強い子供)は理不尽な思いをし得るわけで、親の言動や行動が習慣化していればしている程、その都度、理不尽な思いも習慣的に子供へ刷り込まれる

 

そんな子供が大人になった時、どうなるのかと言うと、理由は後述するが、行動や流れのパターンが習慣として出来上がってしまっているので、常に親に突っ込まれるような状況を作ってしまう(例えば、遅刻癖、ハッキリ意見を言わない、優柔不断、過度にふざける、等々)
それで、親ではなくても、親と同じようなことを他者(=頭の中での親、親のイメージの投影、親の虚像)に指摘され続け、胸糞が悪い人生を歩む
理不尽な気持ちを強め続ける
人生がつらくなる

 

周りの人々は、良かれと思って解決のための助言をするが、それは単刀直入に言うと、NG行動
知らず知らずのうちに、その人にとっての当時の親役を買って出ることになってしまうからだ
こうなると、指摘した人との関係を含めて、事態は色んな方面で悪化する

目に見える問題の本質は、時に目に見える問題そのものではないので、正しい解決法とは限らないのだ

 

そもそも、何故このパターンが形成され、維持され続けるのかと言うと、それは、根底にあるが、「理不尽」であるから
理不尽な思いをした時の人間の自然な行動とは何かと言うと、「反抗」をすることである

従って、幼少の頃の「理不尽」な思いが消化出来ていないと、人は、大人になっても、子供の頃の役どころを演じて、似たような状況を作っては、「反抗」という「習慣」を繰り返してしまう

 

では、どうやったら、このパターンから解放されるかというと、単純に、①自分が反抗している事実と②反抗している相手は「親の虚像」(=親のイメージの投影)であるという事実を認識することだ
過去のトラウマによって、現在において、実際には存在もしない反抗相手を自ら頭の中に作り出して、「妄想の世界で戦い」をしているとの事実を認識することなのだ

 

虐待などで、本当にトラウマを抱えている場合は、ずっと戦い続けないといけないと決め込んでいる場合もある
だが、戦っている相手は、自分自身の作り上げたイメージであり、その戦いは実際には起きていないわけだから、現実には、自分の中で衝突が生じ、調子を崩し、病気にすらなり得る
思考はパターン化するものなので、症状が慢性化する場合も多い

 

人間とは、想像力があるから創造力があるわけだが、使い方を把握しておかないと、命取りになり兼ねないことは、常識とされるべき話ではと思う

 

なんてことを、ここ数日学ばされている