本編

ピンポーン

「ハーフ宅急便でーす。お届けに参りました〜」

世の中の大半は喜んで受け取るらしいけど僕は受け取り拒否したい。

試しに一昨日、居留守を使ってみたけれど’ピンポーン’の呼び鈴が鳴り止まない。

「ああ、しつこいな。」

ベルのノイズに耐えかねて重い腰をあげた。

あんまり待たせちゃったもんだから、いかにも今おきましたと言わんばかりの態度を繕って玄関を開く。

配達人は配達会社のユニフォームを着てクリーム色のドライビングキャップを深々と被っている。

そういえば配達人の顔ってどんな顔なんだろう。

もう5年も自ら重たい腰を上げて受け取っているというのに一度も見たことがない。

受け取った荷物を開封するといつもと同じセットが同梱されている。

本日の後半戦.....

 

コメント

ハーフというのをスポーツの後半戦とかけて1日の後半戦としてみた。

午後の時間はこの宅配便を受け取らないと過ごせない、つまり死んでしまう的な感じにしたかったのだが、そうするとどうしても午前中に活動するための活力の説明がつかなくなる。(午前中の分の活力の宅急便はいつくるのか....)

もはや一日生存キットを宅配するというテーマになってしまう。ハーフにこだわりすぎたがあまり手だけが先走って書いていて「あれ」ってなって頓挫した。

ちなみに宅急便はクロネコヤマト独自の名称で基本的には「宅配便」というらしい。

 

今日の単語

インターネット

ハーフ

宅急便

 

タイトル考案

ハーフ宅急便

インターネット宅急便

ハーフインターネット

ハーフの宅急便

宅急便インターネット

宅急便のインターネット