先日、ふらっと立ち寄った眼鏡屋さんで、家で使う眼鏡を衝動買いした。
自分の物を買うのは、本当に久しぶり。
普段、買う物といえば、食料品や日用品以外は子供の物がほとんどで、自分の欲しい物を「選んで買う」ということ自体、長い間なかった。
ましてや、そこそこ時間をかけて選ぶことなど随分なかったので、いざ眼鏡屋に入っても、自分の好みすらすっかり忘れていて、どんな物を選んでいいのか一瞬戸惑った。
新しい眼鏡が、どうしても必要だったわけではない。今、使っているものでも、一応まだ使えるから。
ただ、なんとなくその時は、自分に何かご褒美をしたい気分だった。
これまで眼鏡を買う時は、いくつか試してみて、鏡で見た時に自分の顔にしっくりくるものを選んでいた。
今回は、初めてお店の方に自分に似合いそうな物を選んでいただき、お店に入って30分ぐらいで検査まで終え、そのまま購入した。
自分では、まず選ばなさそうな色と形。
見慣れないからか、ほんとに似合ってるのかな…とも思ったのだけれど、毎日かける眼鏡に他の人の意見を完全に取り入れてみるのも、新鮮な経験だった。
数日が経ち、鏡を見るとやっぱりいつもの自分じゃないように感じるが、それでも
「自分でゆっくり時間をかけて選べばよかった」と思わないのは、歳を重ねてそれだけこだわりが減ったからかもしれない。
以前の自分なら、自分で選ばなかったことを後悔したり買い直したりしていただろう。
この眼鏡の自分が普段の自分になるころには、また少し受け入れの幅が広くなっていることを願うばかりだ。
それにしても、自分へのご褒美はやっぱり嬉しいね!