言い寄る/講談社
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田辺聖子著

『言い寄る』



図書館にて、装丁が気に入って手にとまった本です。


『私的生活』

『苺をつぶしながら』

と続く三部作の一作目です。



全部読んでから感想を、と思ったけど

今のこの感じを書きとめておきます。



30歳、独身のデザイナー乃里子の恋愛話。


お金持ちのぼんぼんの剛。大人の男、水野。

大好きな五郎ちゃん。



このお話は20代前半に読んだらきっと感じることが全然違いそうな作品。


乃里子って浅はかだなと思えば、

親友美々の世話を焼いている姿は情に厚い人間なのかなと思ったり。


他の男性には奔放でいられても大好きな五郎ちゃんの前では

何にもできなくて、言い寄れない。



泣く、と哭く の場面に共感。

美々みたいなタイプが幸せになれる気がする。


思いがけない、あまりに切ないシーンがあるけど、

人生はこうやって進んでいくのかも、と思ったりも。



乃里子のすべてには共感できないのだけど、

(冷静に、水野はないなー、とか)

結婚生活、その後・・・と歳を経た乃里子がどうなるのか気になる!


関西弁も時になまめかしく、温かくて、

日本語の美しさも感じられて、この世界にどっぷり浸っています。