苺をつぶしながら/講談社
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田辺聖子の最高傑作と言われる三部作のひとつ。


『言い寄る』『私的生活』に続く


『苺をつぶしながら』の感想です。





もうもう、面白かった!


『言い寄る』で独身だった主人公乃里子も、

『私的生活』で結婚し、そして離婚。


35歳になって独りとなった乃里子がどういう人生を歩み、

どういうラストになるのか。



結婚生活を服役中と称して、出所後の自由を満喫する乃里子。


興味深かったのは、男にしか興味のなかった乃里子が、

出所後は女(または女の人生)に興味をもったこと。



序盤に数人の男性が出てくるので、

乃里子はどの人を選ぶのかな?と思いながら読み進めていたら、

あの元夫が!



前作2作もそうでしたが、

思わず笑ってしまうあだ名や酸いも甘いも知った大人の会話、

まるで上質のラブコメドラマを観ているみたい。



心にピッとひっかかるフレーズもいくつもあって、

そのたびに、ふせんを差し込みました。



独りの自由、1人の責任、ひとりの孤独を知る乃里子。

ラストにむかって、急にテンポが速くなるのもよかった。



これから結婚する人も、

どっぷり服役中の皆様も(!)、

女性なら思わず自分の意見を言いたくなる作品だと思いました。



それにしても乃里子の、

いくら食べても太らない体質、

・・・

うらやましい限り!






ドラマ「最高の離婚」や少女マンガ「花より男子」の道明寺が好きな人は

さらに楽しめる小説だと思います。