これは同性同士の恋愛を妄想したものです。それでもOKな方は下へスクロール。













雨が止む瞬間に君を捉える。
濡れた体を温める。
そのために抱きしめる。

「んっ…綾部…」
「少し我慢しろ」

こんなやり取りを聞いたら、勘違いするよね?
俺は勢いよく扉を開けた。

そこにはまったんの肩に手を乗せている、祐さんがいた。

単なるマッサージだった。

「なんだよ崇か。変われよ」
「マッサージ?」
「こいつ、肩痛いんだってよ」
「寝違え?肩こり?筋肉痛?」

「肩こりかな。最近、立て続けに徹夜してたから」
「ダメだよ。ちゃんと休養しないと」
「こいつ本が煮詰まってんだってよ」
「新しい本?まったんの?」

まったんの肩を揉む。

「上手いな〜吉村くん」
「崇、あと頼むな」
「はいよ〜」

祐さんが出ていくとすかさず聞いた。

「また眠れなかったの?」
「夜になると、目が冴えてしもうて」
「病院とか行ったら?」
「週刊誌に書かれたないもん」

「体もたないよ、まったん」

辛いのか彼がぼろぼろ泣き出す。
精神的に、かなりきてるようだ。

肩から手を伸ばして、彼を抱きしめる。
俺の手に涙が雨のように落ち続ける。

何度も彼の涙を拭きとる。
止まらない涙を俺の前だけで。
君は仮面を外す。

弱ってるなら頼って?
いつでも出来る限り、君のもとに行く。
止まらない涙を、何度だって拭き取る。

今この時を、いつまでも。
君の笑顔が戻るまで。