昨日の動物愛護法改正における緊急集会の続きです。

今日は当日参加して見て、聞いたお話を皆さんにも。🙂


動愛法の改正案骨子については、何度も聞いているので、遅々として進まない動きに参加されたみなさんは歯がゆい思いだろうと察します。

一部の国会議員の反対と言われていますが、前回の集会の席でその反対勢力である議員や業界の名前を公表しようという声が上がりました。

確かに反対の主旨をしっかり顔を出して述べるべきだと思います。

それに反対の顔が見えないことで、ターゲットをどこに絞った活動をするのかが見えてきません。

しかし、今回の席で藤野真紀子さんがおっしゃった、その方達にも家族がいる。
個人情報が広まることで被害に遭うこともあり得るとのご意見もありました。

もっともだと思う反面、これで改正への糸口は見つかるのだろうかとも思える。

今回「犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」以下 議連  の先生方からも活動の報告や個人のご意見も伺いましたが、何回も議論を重ね今国会に改正成立を目指して頑張ってくださっているようです。

ただ…今国会の会期が1/28〜6/中、下旬で、今年は選挙が控えていることもあり、延期はないだろうと思われますから、成立までのインターバルはかなりタイトになります。

そして危惧していたのは、議連の与党議員がどなたも参加されていなかったこと。😰

これは何を意味するのか…。


議連の先生方がこの他改正に向けて議論を重ねている法律案は多岐に及ぶのですが、大きく分類すると、次の5項目になります。

① 動物の所有者又は占有者の責務規定の拡充

② 第一種動物取扱業による適正飼養等の促進

③ 動物の適正飼養のための規制の強化

④ 都道府県等の措置等の拡充

⑤ その他
    殺処分に係る方法の国際的動向の考慮やマイク     
    ロチップ装着


今国会中にはマイクロチップ装着のみを盛り込みお茶を濁そうという動きもあると言われています。

今回最重要課題とされている8週齢規制
現行の7週齢との違いは何かという点ですが、以前から専門家も交え議論されてきていますが、踏み切れない理由に、「根拠がない」という壁があります。

環境省が以前麻布獣医大に治験を依頼したところ
違いが認められなかったと結論づけられ、頓挫した経緯があるそうです。

しかし、同席した獣医の方が文献があるとおっしゃっていました。

また、意外にも大手ペット業者も8週で良いのではないかという見解も示しているとのこと。
これはイメージをあくまでも大事にするためだと言われています。

またこのことを研究されている、動物行動学の専門医 入交まみ先生の研究報告がありました。




自然に離乳される時期は平均7〜10週とされている。



8週齢が受け入れられない背景には、繁殖、育つ環境も大切であることが要因でもあるそうです。

ですから数字だけではなく環境(ケージのスペースなど)も含めた内容であるべきと仰っていました。



とても興味深い内容でした。


また、殺処分数がクローズアップされますが、
ブリーダーからセリにかけられショップへ流通される過程での死亡も、年間2万頭を超えるそうで、この数字は表面に出てきていません。

セリにかけられるパピーがどのような状態かご覧になったことがある方もいると思いますが、小さな穴の空いたダンボールに入れられコンベアーでセリに掛けられます。

ひどい例では、そのままショップのバックヤードに置かれ、衰弱したり皮膚病になったりする例は
少なくないそうです。


こういった集会に参加すると、毎回驚くべき報告を耳にします。

家で静かに寝入っている我が家の二匹を見ると、その子たちとどこが、何が違ったのかと考えさせられます。

法改正・・・

 法案が通ったとして、大事なことはそれをいかに運用し、常にチェック機能が果たせるか、それに尽きるのではないでしょうか。

いみじくも福島議員が仰っていました。
超党派の議連も何十回と話を重ね、環境省の役員や専門家のヒヤリングをし頑張ってくださっていますが、我々市民にも地元の国会議員に訴えかけ、ロビー活動をすることで後押しをして欲しいとおっしゃっていました。

環境省が屁理屈を並べ、動かないのであれば私達市民の声を上げていくことは大切なことです。

「ペット大国」ではなく、小さな命を守れる、動物たちと人間が当たり前に共生していかれる「動物福祉先進国」になれるように。