19世紀末のウィーンが舞台でイリュージョンをするマジシャンのイリュージョニストのアイゼンハイムと公爵令嬢ソフィの愛が描かれていました。
結末は書けないのでさわりだけでもまとめておきます。アイゼンハイムは少年時代に少女だったソフィと思いを寄せ合っていたが、身分違いで引き裂かれた過去がありました。
アイゼンハイムを子供の頃から育てた人物で常に行動を共にしている彼の理解者の興行主ジーガと共に世界中を巡業していてウィーンでの公演中にアイゼンハイムはソフィと再会します。
ソフィはオーストリア皇太子レオポルドと意に染まない婚約をさせられていましたが、恋心を再燃させた2人を皇太子の腹心でもあるウール警部が目を光らせており、ふたりの密会を知った皇太子は怒りに震えるが、そこに悲劇が。皇太子と言い争った夜にソフィが遺体となって発見されます。
真相を突き止めようとするアイゼンハイムの舞台に、ソフィの幻影が現れる。。。
この作品はアイゼンハイム、ソフィ、皇太子、ウール警部、興行主ジーガの5人がメーンで成り立っており原作を知らない私でもストーリーに入り込めて真実とは、嘘とは、何が正義で何が悪なのかを問いかけていて、大掛かりな舞台装置を人の手で動かしてスケールも大きく、音楽にダンスに豪華な衣装と見応えっぷりでした。
結末の捉え方は三者三様だと思いました。これで良かったんだと言う思いと何だかなぁと言う思いで複雑な気持ちでした。それにしても中心人物の5人の演技力が素晴らしく圧倒されてしまいました。心に残る作品になりました。
