『神聖少年図鑑』

第ニ章・天野さん


今日から投稿していきます


少年→少年→少女という

一方通行の恋を書いています。

 

 






2・天野さん




「余計なことすんなよ。
また病気出たな。正義中毒」



広瀬が私を睨みつけている。
好きな人に言われていい言葉じゃない。



しっかりと私は傷ついていて、
何かしら言い返していい
はずなんだけど
唇が強張って動かなかった。



「だいたい、相手は男子だぞ。
やり返されたらどうするつもりなんだよ」
「えっと……」
「えっとじゃねえよ。さっきの状況、
俺が助けてくれてありがとうって
感謝するとでも思ったのか?」



「ごめん」
「は?」
 興奮しているから。
今は何も言っちゃダメ。
唇を噛み締め、ため息が漏れそうに
なるのをグッと堪える。



「てかさぁ……。いい加減、離せよ」
 言われてハッとする。
私の手はまだ広瀬の腕を掴んでいた。



別に、嫌なら振り払えばいいのに。
広瀬はいつも口の悪さと
態度がチグハグだ。



私がおずおずと離れると、
大きく息を吐いて
とどめとばかりにひと睨み。



別にどうってことない。
なんとも思われてないのは、
ずっと前から分かってることだ。



「とにかく、むやみやたら
いろんなことに首突っ込むの、
やめろよな」
そう言って、
広瀬は私の視界から去ってゆく。



太い芯が一直線に体を貫いているような
凜とした後ろ姿。
私はそれをもう何年も追いかけている。




 【続きます】







ピンタレストの方も開設しました。

今後、画像でショートショート

みたいなものも表現していく

予定です。

ぜひぜひ覗いてみて

ください♡







 



 

 

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