退屈って嫌いだけどさ、色んな事を考える事ができる時間だと思うと
けっこー悪くないなって思いながら月を見ていた昨夜。
ひさしぶりに俺はあの頃とあの娘を思い出した。
俺にとってすげー大切だったあの時間。
彼女はガラスのハートを持った可愛い子猫のようだった。
きまぐれで、わがままで、独占欲が激しくて、すぐ怒るしね。
だけど、すげぇ真っ直ぐな目で俺を見てくれた。
俺だけを求めていた。
純粋な目。
心を全部欲しかったんだね。
分かっていた。
だから恐かった。
抱きしめるのが恐かった。
愛するのが恐かった。
俺はきっと彼女を傷つけてしまうから。
俺はまだまだ人を愛する資格はない男だ。
ごめんな。守れなくて。
大切すぎたんだよ。
ごめんな。
器用じゃないんだ。
