祝婚歌  吉野弘


二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい

この詩はまだ娘が小さい頃、毎朝通勤してる車中でね、埼玉FMの795で大野さんってパーソナリティの人が何度も朗読していて心に凄く残っていたので、詩集を買って読んだものです。

失敗してる私が言える事じゃないけど、こんな気持ちに半分でもなれたら少しは人生変わっていたかな・・・なんても思いながら聞いていました。
今、この詩を送りたい人が二人いて、1人はメッチャおめでとう!!
心からお幸せにって言葉を送りたい人。
これからも色んな事あるだろうけど、あるがままの自分でいっぱい満たされてほしい人。

そしてもう1人は結婚観で悩んで傷ついてしまった人。
大切な事は結婚観よりも、添い遂げたいと思える相手に出会える事が重要なんだと思う。

そして持続するためには努力と思いやりが大事な事なんだと、自分を振り返るとダメな自分が凄く見えてきて、この詩の意味が離婚してからよく解った気がする。
・・・っても一体何年前?って事だけど~

車で朝、会社に向かう時に聞いていて涙していた頃もすでに遠い昔。
懐かしいな・・・

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