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帰省の余韻にいつまでも浸っている日々です。

実家に滞在中、親戚のおば様（伯父の奥様）に会いました。

その方は、45歳の時に乳がんになり、手術〜放射線治療〜ホルモン療法を経て、ずっとお元気だったのに、15年後の60歳になって再発されたそうです。

母からの電話で、胸水が溜まって息苦しい事や、抗がん剤の効果が見られず、最近種類を変えて治療を続けている事などを聞いていました。

私はその方の初発の治療後にお見舞いに行って、

「乳がん検診行かないとダメだよ〜！」って明るく諭してもらったのを覚えています。

それからはずっと会う機会がなかったのですが、お元気に過ごしていたのに、まさか15年後に再発なんて…

おば様も、13年目までは定期検診も受けていたし、もうすっかり健康体になった気でいたそうです。

ガンって本当に怖い…

今回は、種類は違うけど私もガン患者。

会って話をしたいなとはずっと思っていました。

でも、実際会うと…

言葉の掛け方がわからない…

もともとおしゃべり上手ではないけど、自分も経験者だし、色々分かり合えるとタカをくくってた

でも、今の自分は経過観察中で、何の宣告もされてないのにただ腫瘍マーカーごときでアワアワしてる状態。

ステージ4の深刻なおば様の事はもちろん他人事とは思えないけど、その大変さをどこまで理解してどういう言葉を掛けてあげるといいのか…

私の第一声は、

「思ったよりお元気そうで良かったです！」

おば様は、「あぁ、その日によってねー、具合良かったり悪かったりするんよ」

即座に、『私、デリカシーない事言っちゃった！？』って後悔。

明るいおば様だから、私たちの前で無理してるかもしれないのに…

その後は、治療の大変さや行き詰まっている今の心境などおば様の思いを色々聞きました。

私の話など何の参考にもならない…

何が辛いとかって言えないなと思ってしまいました。

正直、ガン経験者じゃない立場から、ガンを患う人に対してどう言葉を掛ければ良いのか難しいだろうなというのは感じていました。

王道の励ましの言葉「頑張って」も禁句ですもんね…

私自身、周囲に病気の事をカミングアウトした後、

数人から「明日は我が身だから」という言葉を聞きました。

きっと、

「あなたの事を他人事だと思っていないよ〜」

と気を遣って選んだ言葉なんだろうなとは思いますが、私はちょっと複雑な気持ちになります。

「いつかあなたみたいな恐ろしいことになるかもしれないから、気をつけないと…」

こう言われてるのと同じ気がする

私もそっち側の立場なら、気を回し過ぎてかえって傷付けてるかもしれない。

こっち側となって4年目になっても今だに正解はよくわからないし。

今回はお互いガン患者なのに……

患者同士でも、副作用や後遺症の重症度も違うし、生きるか死ぬかその時点の深刻度も違うと、やっぱり言葉選びには気を遣いますね…

でも、言葉以前に、共感してくれようとして悲しそうな顔をしながら話される（私はこっちかも⁉︎）よりも、

「クヨクヨしてたらいかんよー」って明るく笑い飛ばしてくれる方が、安心して話ができるかなー、私の場合

（それも時と場合によるけど）

コミュニケーション能力って、生きていく上で本当に大切ですね。。。

↓おば様が、私のために痺れのある手で編んでくれた帽子。

頭だけでなく心まで温かくなります

言葉選びの難しさ