老後 2000万円問題

いまだに老後 2000万円問題を鵜呑みにしてないですか。

老後 2000万円問題は現実的な話ではなく2019年に金融庁の金融審議会で出てきた話題です。

夫65歳妻60歳がともに30年後まで生きるとその30年間は無職で家計は毎月5万5000円ほど赤字になるというシュミレーションで、5万5000円×12ヶ月×30年間=1980万円の赤字という計算から生まれた数字、まさしく机上の空論です。

60代70代80代90代と年を重ねるごとに生活に必要な家計は少なくなっていくのは間違いないので現役世代と同じような生活を90代まで30年間続けるという仮定がおかしいのです。

なので老後に2000万円問題を鵜呑みにして過度に不安を持つ必要はないのでは？
お金を使わないまま死んでいく人々の日本の平均寿命は2020年の調査によると男性が約81歳、女性が 87歳とのことです。

多くの80代以上はその金融資産を使うことなく死んでいくのです。

お金を残せば残すほど幸せになれるという固定観念をもった人が多いようです。

もうじき60歳になる独身の知人は3000万円資産があることをいつも自慢していますが、それでも老後に不安を感じているようです。ちっとも幸せそうに見えません。

こういう人はどんだけお金を増やしてもまだ足りないと思い続け、もっとお金があれば安心が得られる、幸せになれるという固定観念を外さない限り、ずっと不安は消えないのでしょう。

一生懸命働いて残した資産を使わなければ、ただ働きをしたのと同じといえます。

もう1つ考えないといけないのは健康寿命です。
健康寿命とは健康上、生活に支障なく過ごせる年齢のことです。

2019年調べでは平均の健康寿命は男性が72歳、女性は75歳です。

個人差はありますけど、大半の人は現実的には80代になってからは遊ぶことはなくなるようで自由に遊ぶことができるのはせいぜい70代までという現実があります。

80歳を過ぎた時点で、お金を残しすぎたと思っても、もう手遅れで使いたくても活発に行動して有意義に使うことは難しく、かえって価値のないものに散財してしまうなど後悔しないように自分の楽しみのために使うこと価値のあることに使うことが大事ではないでしょうか。

また、5年後を楽しみに思っていてもその5年後の健康状態はどうでしょう。
若い頃であれば今は我慢して頑張れば後からいいことがあると思う人の方が将来成功することも多いでしょうが年を取ってからはもうそうじゃない感じがします。

それから心身の健康もすごく大事。
医師の和田秀樹氏によると、働き続けることが最高の老化予防薬で現役時代のようにお金のために働くのではなく、面白いか面白くないかで判断して、やってみたい仕事、楽しいと思える仕事、やりがいを感じられる仕事をすることが大切だとのことです。

仕事はお金や効率を求めるものではなく自分の経験や知識を活かして社会の役に立つものが幸せになりやすいといわれています。
ほんの少しでも社会に関わったり何かの役に立ったりすることに価値を見いだすと働くこと自体に喜びを感じるからです。

大事なことは心身共に健康を心がける、健康でいれば遊べる寿命も長くなり、そのためには働き続ける、それは老化予防の最良薬となります。

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