日差しが差し込み、
暖かでゆったりとした時が流れる…
今日は従者の仕事。
玄関には、メイドさん達が掃除してくれている。
朝礼が終わり、急いでロチュス様に出すおやつの材料の買い出しから帰ってきた。
いやはやそれにしても…
昨日、レファンさんが見せた凄まじい力…
私もその力を身につけるように、頑張っていこう!
「…と、何やら意気込んでいる所すまないね。」
後ろから声がして振り返ると、庭師のジャルディさんが苦笑いしていた。
「…あ、すみません。変な所を」
「いやいや。それより、室内の花達は最近どうですか?…よろしければ、こちらと交換してあげて下さい。」
と、赤・黄・白・青の花々を渡してくれた。
どれもみずみずしく根元があったであろう先には斜めに切ってあり、そこからは所々滴がたれている花もある…。
「ありがとうございます。所々交換しますね、交換したお花は普通に捨てても?」
「いえ、私に下さい。枯れたお花も大事なので。」
と、ジャルディさんは微笑んだ。
本当にお花を大事にしているのが分かる…。
「承知しました!」
ジャルディさんと分かれて、城内を回りながら飾ってある花々を交換していった…。
ーー
ーー
ジャルディさんから頂いた花が、手元に白色2本と黄色の3本になった頃…
ガチャッ…
「失礼します」
「あら…」
ロチュス様が勉強机に向かい、少し顔を私に向けた。
「少し花を交換しに伺いました。邪魔は致しませんので…」
「ふふ。そうなのね、ありがとう。」
そういうと、また机に向かい始める。
ん〜、どんな感じに花を入れようかな。
色が混ざらないように均等に入れるのって、最初は分からなくて時間がかかったけど、今なら何と…
ガバッ‼︎
「わっ⁉︎」
突然左側の腰辺りに衝撃が走り、その方向を見るとロチュス様が抱き付いていた。
その反動で花を入れ替えていた花瓶がグラ付き、
倒れそうになる所を掴みホッと胸を撫で下ろす…。
「急っ急にどうかされましたか?...抱き付いてきて。」
と、聞いてみると
「...あのねサラ、お願いがあるの。ほら、最近お天気もいいからピクニックとかいいんじゃないかしら...と思って。」
と、少し恥ずかしそうに抱き付いたまま話す。
う~ん、ピクニックか。あれから反省したのか落ち着いているし、お勉強も真面目に取り組んでいる様子だし。
するとしたら色々準備とかしなきゃだけど、...まずはレファンさんに
「ねぇ、サラ?」
グッとシャツを引っ張られ不意にロチュス様を見る。
「...だめ?」
「...っ!?」
不意に見たロチュス様の上目遣いと子どもの幼いあどけなさが加わって、心がきゅんと鳴り
思わずグフッと口から吹き出しそうになるのを咄嗟に手で覆い堪えた...。
よくSNSで尊い漫画が流れてくるけど、現実は破壊力が半端ないっ!!
「...ま、まずはレファンさんに伺ってみます。」
「...そうね。」