なんだか少しおかしいな、と思うたびにものの見事に検査に引っかかる人生である。

 

 

でも、時間に余裕があるからこそ検査に行こうという気にもなるし、手遅れになる前に治療を受けられるはずだと信じるしかない。

 

 

どうせなるなら早い段階で気づきたいという脅迫概念のようなものがめばえ、頻繁に血液検査を受けるようになった。半年に1回は必ず受ける。血液検査でわからない項目があるのは重々承知だが、持病の数値を見るための検査に少々項目をプラスするだけで安心できるならお安いものだ。

 

 

そして、毎回どこかしら引っかかるわけである。この毎回引っかかる項目に関しては最初の頃は問題ないよとお医者さんから言われていたのだが、どうも最近は違うようだ。

 

 

 

まず、H D L(善玉コレステロール)が通常100mgくらいまでが通常値と言われるが、私の場合120mgある。それこそ最初は『善玉なら高ければ高いほど良いのでは?いい感じだな』と思っていたのだが、そうとも行かない感じなのである。

 

 

善玉コレステロールが女性で高値の人は、心血管リスクが高まることがわかったらしい。心血管リスク・・・突然死を含む心臓発作も含まれる。しかも、悪玉コレステロールを下げる方法はあるが、善玉コレステロールを下げる方法はない。更年期に差し掛かると勝手に少しずつ下がるケースが多いようだ。性ホルモンが少なからず関係しているのかもしれない。

 

 

次。中性脂肪である。通常は50〜150mgだが、私はいつも35〜45あたりをフラフラしている。当たり前に低値である。そして、私はこの10年で8キロ太ったので決して痩せてはいない。

 

 

これまた最初は『名称に脂肪ってついてるから、低い方がいいはず』と喜んでいて、お医者さんもまぁいいんじゃない、とスルーしていた。当然、私もスルーである。

 

 

だが、最近読んだ健康パンフレットの最新版にはこう書いてあった。『中性脂肪が低い人は肝硬変や吸収不良症候群になる確率がぐんとあがります』・・・数年前と話が違うではないか。しかもこれまた薬療法などは見つけられなかった。

 

 

結局、私の体は常に健康を脅かされているし、私がさらに神経質で面倒な人になっただけであった。

 

 

健康のバランスの良い、健全な体と健全な精神が欲しい。切実である。