前回のめまいから1年ほどは何もなく過ごしていた。

 

 

ところが、ある日の休日。

 

 

電車に乗って、買い物の帰り道。なんの予兆もなく突然の激しい動悸。

 

 

もうすごい勢いっていうか、どんどこどんどこ音が体から聞こえるよう。

 

 

何?え、コレ心臓おかしくなっちゃったの?え、これ倒れるやつ?激しい耳鳴りも同時にしてきたし。

 

 

とりあえず各停だったのも幸いして、次の駅のホームで胸を押さえながらベンチに座る。

 

 

でも胸を押さえて一点を見つめてる女がいたら、そりゃ変だ。駅員さんに心配されるも、大丈夫ですと電車に乗る。

 

 

数分で良くなったのと、受診するにも何科がいいのかと考えていたら、そのうちこの日のことも忘れてしまった。

 

 

ところが。別日に、激しい眩暈、強い動悸、超高音の耳鳴り、喉の閉塞感、が一気にやってきた。忘れもしない。武蔵小山商店街のど真ん中でしゃがみ込んだ。なんせ息が苦しい。傍目からはヤバい人に見えたと思う。

 

 

ここで初めて、『あ、これ普通じゃないわ。大きな病院に行こう』となり、近所の大学病院の窓口に症状を説明したら、その時は『耳鼻科からきてますね』と耳鼻科を受診。

 

 

診察は『ストレスですね、よく休んでください。ビタミンb12の錠剤出しときます』と言われ、なんとなく腑に落ちないまま帰宅。それを飲み切っても、結局良くならなかった。

 

 

でもその時に『これで良くならなかったら、心療内科の受診も考えてみてください』と言われたことが気にかかる。ネットで調べてみた。

 

 

・・・どうやら、自律神経失調症に当てはまる。抗うつ剤などが処方されるようだ。うーーーん。怖い。だから、心療内科って言われたのか。

 

 

当時、営業職で多忙を極め楽しいながらも体も脳もキツかった。それは自覚していた。でも、体が悲鳴あげるほどとは思わなかった。でも仕方ない。少し仕事をセーブした。やりすぎる癖があるんだろうか。そういえば、この頃少し不正出血もあった。それも自律神経失調症の症状のようだった。

 

 

漢方やレメディなども試した。漢方は効果があったが、レメディは合わなかったように思う。元々痩せ型で血圧やコレステロールなども問題なかったので、食事療法はやらなかった。

 

 

ただこの時にやった検査で、症状は出ていなかったが免疫障害の項目にひっかかった。症状が出たら、治療を始めましょうということになった。うんざりした。ただ1人で普通に幸せに暮らしたいだけなのに、普通に健康って難しいなぁ、と思った。

 

 

親や兄弟には相談しなかった。兄弟とは仲が悪くなかったが、話してもどうなることではなかったし、話すのもだるかった。親に話せば、きっと信仰が足らないと言われるだけで、さらに面倒くさくなりそうだった。

 

 

色々やった成果、症状は年に一回かそこら弱ーーく単独で出る、くらいまで回復できた。ゼロにならないかなぁと思っていたが、ヨガと漢方だけで病院にもかからずここまできたから上出来だ。まぁこのままキープしたいと思っていた。

 

 

このとき、36歳くらいだった。