『ラーメン フクロウ』
しんとくんのラーメンブログvol.13
今回ご紹介したいのは、大阪のコリアタウンでも有名な鶴橋にある、二郎系ラーメン屋さんです!
※駅から徒歩3分ほどで行けます。
『ラーメン フクロウ』は、大阪今里の名店『麺や 福はら』のセカンドブランドであることは有名な話ですが、もともとは独立したお店ではなく、『麺や 福はら』の定休日に営業していた、いわば二毛作店が、鶴橋という場所で独立したお店となります。
ちなみに、『麺や 福はら』は二郎系のお店ではないですよ。素晴らしい鶏油(チーユ)を使った醤油ラーメンが特に有名なお店です。
なので、『ラーメン フクロウ』とは真逆の非乳化、透き通ったスープである、清湯(チンタン)ではありますが、店主の「二郎系の美味しさを知ってほしい」と考案され独立店を開くまでになったみたいです。
一般的な二郎系ラーメンは、非乳化(微乳化も含む)のお店が多いのですが、乳化しているスープの濃度はアップし、濃厚になります。
ですので、麺の量は並250gとなっております。
※一般的な二郎系は、並300gです。
では、ラーメンについてレビューしていきたいと思います。
まずは、大事な大事なスープから!
なんと言っても、この“茶色”と“黄色”の中間のような色のスープを見ていただきたいのです。
どうですか。二郎系でここまでの色はなかなかありません。
もちろん、一般的な二郎系ラーメンも豚骨(鶏も含むことも)の出汁と醤油のタレ(いわゆる、カエシ)を掛け合わせ、豚の背脂、にんにくで香りを付けていくことがほとんどですが、
基本的にスープの色は、“茶色”と“黒”の中間のようなものが多い印象です。
少し分かりづらいとは思いますが、1度お箸かレンゲでスープをかき混ぜてもらうと、より分かりやすくなると思います。
『ラーメン フクロウ』のスープはかき混ぜても色が変わらないのです。
『ラーメン フクロウ』のド乳化二郎系は見た目からも珍しいことは伺えますよね。
そんな出汁がどのように作られているかというと、、
(前日)
丸骨、背脂、豚足、豚の頭と水をまず始めに2~3時間炊き、その後、背ガラを追加し強火で10~11時間炊く。
(当日)
丸骨を取り出し、一度沸騰させ中火で炊きながらミキサーで10分間撹拌(かくはん)し意図的に乳化させる。その後強火で混ぜ続けながら炊く。
炊き上がったスープをロボクープという機械で濾(こ)していく。濾した際に出たガラをもう一度ロボクープに通すことで、限界まで豚の旨味を抽出する徹底ぶりです。
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濾すことの効用としては、①豚の旨味を限界まで抽出できること、②スープのザラザラ感を取り除き口当たりを良くすること、の大きく2点が挙げられるかと思います。
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このようにして、超ド乳化二郎系ラーメンの出汁が誕生するわけですが、
あらかじめ丼に背脂を入れておき、そこに醤油ダレ(カエシ)と豚骨の旨味を最大限に抽出した出汁を掛け合わせスープの完成となります。
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((一言コメント))
超ド乳化!へのこだわり。二郎系ラーメンでここまでハイクオリティな豚骨スープはスゴすぎます(もはや、二郎tasteの入った豚骨ラーメンと言ってもいいかもしれません)。
かなり濃厚なスープで、背脂が入り二郎tasteに仕上げながらも、口当たりがクリーミーで豚の旨味も凝縮。
ついついスープが美味しすぎて、ド乳化の二郎系にも関わらず、スープを何回もすすってしまいました。
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続いて麺ですが、
この見た目です。
「ラーメンですよね?」
と確認したくなるほど、うどんに近いコシのありそうな見た目ですよね。
私も初めてのタイプの二郎麺で、本当に合うのかが全く未知数だったのですが、
食べてみると、この濃厚スープに絶妙にマッチしました。
濃厚スープがほどよく絡むように工夫されていました。ただ平打ち太麺であるだけでなく、二郎系には欠かせない小麦の香りが感じられ、その点もプラスポイントでした。
そして最後に、別皿で注文したあぶらを麺にダイブして食らいます。
これまたジャンキーになり最高でした。
私のレビューは以上となりますが、人によったら後半きつくなる可能性もあると思うので、その際はトッピングで生卵(50円)を購入され、すき焼風に食べて味変することもオススメです!
大阪環状線で簡単に行けますし、コリアタウン観光と併せていかがでしょうか。また、普段の二郎系とは全く違う二郎系を体験されたい方にはうってつけだと思います!
ちなみに私が久しぶりに衝撃を受け感動した二郎系ラーメンです。
以上
2021.2吉日