2022年11月21日

いよいよ手術当日


朝一番に父と弟と私で

がんセンターの病院で待ち合わせ。


手術前に母に会うことができた

待合室にいると母がきた

私『大丈夫?よく眠れた?』

母『昨日は検査や手術シュミレーションなどをしたよ。入院してからも、うずいて大きくなってるから早くとってもらいたいよ』

私『きれいに取ってもらおうね!』

など話しをして

母の様子も落ち着いていた


入院前日、

私が実家に行った時は

ギャグ言いながらも落ち込んでいた母

いきなり私に手紙と通帳を渡してきた。

手紙をチラっとみたらまるで遺書

しかも通帳は

『お姉ちゃんにこのお金あげるよ。好きに使いなね』と

私はびっくりして

『何言ってるの?!がんは手術で治るのだから遺書みたいのやめてよ!お金はママが自分で一生懸命働いて貯めたお金だよ。ママが自分の為に使うの!治ったらこれで旅行に行ったりに使いなよ!私貰えないから!!!』

帰り際に

私『ママ!明日の入院は弟が一緒に行ってくれるからね。手術も絶対に大丈夫だから』

夕飯の支度中の母に伝えながら

私は思わずぎゅっと母を抱きしめた

母はうんうんと頷き腕の中で泣いていた

いつもは玄関まで見送りに来てくれるのに

母はそのままキッチンで泣いていた。

私も帰りの道中、

運転しながら泣いた

母を抱きしめるのも初めてだった

きっと大丈夫!母は治る!

泣きながら何度も心に思った


看護師さんが母を迎えにきた

母『じゃ行ってくるよ』


私『がんばって。3人で待ってるからね』


手術は予定通り始まった

手術時間は予定では5時間位と聞いていたが

結局終わって

先生の説明と術後の母に会えたのは

9時間後だった。


切除した腫瘍は入院してからも大きくなり

先生の説明だとハンドボール位だったと。

全て取り切る事も出来、腕の神経が少し心配だが

術後除々に回復しながら様子をみましょう

腫瘍も検査に出し、経過観察しながら今後の治療抗がん剤治療などをしていきます

との事だった


術後の母のベッドへ行き

話しかけた。麻酔から覚めたばかりで

私と弟の声は聞こえてるようで

うんうんと少し頷いた

顔色もとてもよく、私も弟も母の顔をみて

手術は無事成功したのだと

ほんとうにほっとした。