朝、ケータイの震える音で目が覚める
(何…? 手越くん?)
ひらくと“ハッピーバースデー”の文字
今日は誕生日だった
毎年楽しみだった誕生日
でも今のわたしには
本当にどうでもいいことだった
~♪
チャイムが鳴る
《ちわ~ 宅配便です》
ハンコを四角の中に押す
《加藤ヒカリさん…ですね? マスダタカヒサ さんからです》
「え?」
日時指定してあるダンボールのふたには
懐かしい文字で
増田貴久と書かれていた
《ありがとうございました~》
わたしは受け取ったダンボールをすぐに開いた
(貴くん… 貴久くんっ)
中からは1枚の封筒と
綺麗な星空のデザインの、カメラのストラップ
知らない間に手は震えてて…
わたしは封筒の封を切った
すると中から4枚の手紙
それもちゃんと貴くんの文字で書かれていた




途中、何回も涙で文字が見えなくなった
でも、あの時の涙とは少し違う
あたたかい涙が頬を伝った
貴くん…
わたし、続けるよ。写真。
きっとあなたは空からわたしを見ているんだね
しっかり生きる
わたし
もう一度あなたと出会いたい
だから 撮り続ける
あなたのために
あなたをわすれないために
わたしは、星空にカメラのレンズを向けた
そのままシャッターをきる
___パシャ
タイトルは…
starry sky
~夜は星をながめておくれ~
Fin**