旧:俺ってば運良すぎ!人生楽勝ブログ。 -2ページ目

ラッキーホテル住まい。

ホントはラッキー自転車大破の後編を書きたかったのですが、諸々の事情で今パソコンが手元に無いため、泣く泣く携帯をポチポチしている次第であります。

が、今僕がいるこのホテル、素晴らしいにもほどがあります。
指を鳴らせば食事は出てくる、マッサージはしてくれる、美女がでっかい葉っぱでバッサバッサとい扇でくれる、などなど。
まさに桃源郷です。
これを読んでいるあなたも、いつかこの場所を発見できるといいですね。
もしあなたもラッキーならね!



楽勝人生に乾杯!

ラッキー自転車大破。(前編)

今日も今日とて、僕は元気にチャリンコで学校へ向かっていました。

「最近煙が空高く高くまで上って行ってるな・・・、それにすうっっと息を吸い込めば、空気がもう透明な冬のにおいだ。」なんて詩的な事は一切考えず、録音してある大好きな伊集院のラジオを聞きながら、馬鹿みたいにチャリンコを飛ばしていました。
なぜならば、今日は朝の10時40分までに必ず出さなければいけないレポートがあったのです。「必ず」ということは、出さなければ自動的に卒業はまた来年ね☆ということになります。さすがの大学生マスターの僕もそろそろ学生は飽きてきてますので、それは極力避けたいという感情は否めません。

時計を見ると・・・時刻はちょうど10時20分。
「よし、このままならギリギリ間に合うぜこんちくしょう!やっぱ僕はついてる!」
なんて思いながら、ペダルに込める力を一段と大きくしたときの事です。

「あれ…?なんかカリカリ音がするなぁ。それにカゴがちょっと傾いてる気がし…」


バキッ!ガコガコガコバキバキバキッッ!!!


突然視界が地面に、そして空に、そして地面に。
次に僕が見たものは、ジーンズをぶち破って膝やら足やらから出ている、どす黒い血。さらに次に見えたものは、肘やら何やらから出ている赤い赤い血、でした。
何やら音がして・・・体中が痛くて・・・訳がわからないままチャリンコを見ると


折りたたみ式自転車じゃないのに、何故か折りたたんであります。


どなたか親切な方が、持ち運びし易いようにたたんで下さったのでしょうか?
そうであれば、親切な方もいたもんだ。
まだまだ日本も捨てたモンじゃないなぁ。

なんて考えながら、状況を冷静に判断してみることにしました。
状況から判断するに、どうやら、自転車に後付で取り付けてあったカゴが荷物の重さに耐えられずに外れてしまい、外れた留め具が前輪のホイールに巻き込まれて、前輪がロックしたまま自転車が僕と一緒に前周り運動をしてしまったようです。
空に地面にと、視点がコロコロ切り替わったのもこれで納得いきます。
その後、自転車は誰かが折りたたんでくれたのでしょう。

でも、何故か簡単に折りたたまれたはずのその自転車は、なかなか元通りになりません。
一体どうしたというのでしょう。何か元に戻すのにコツでもいるんでしょうか?
が、いつまでもこんなところで物理の先生や自転車修理屋さんをやっているわけにもいきません。僕にはもう驚くほど時間が無いのです。「通学途中に自転車が壊れました」なんて理由が通じるほど、シカクい頭がマルくなっている教授なら、3回も3年生をしたりしません。

とにかく僕は、体中の痛みも忘れながら、無我夢中に学校のある方向へ走り出しました。


制限時間:残り16分



・・・・・・続く。

ラッキーオシャレ個展。

今日は新宿の何とか展で、先輩がブース借りて何か出してるって言ってたから友達誘って見に行ってみた。
色々な手作りの工芸品が並ぶ中、異彩を放つブースが一つ。
何やら近代芸術みたいなおもろグッズが並んでるブースが…。あぁここか。
置いてある物は確かに面白いとは思うけど、なんだかその先輩が自画自賛しすぎてるのがちょっと気になった。
やれ「道行く人がみんな止まってみていく」だのやれ「色々な事を学ばせて貰いました」だの
やれ「ここはプロしか参加出来ないのに、僕のは商品がいいから参加出来た」だの…。
確かに他のブースがあまりにも渋すぎたから人は集まってきてたけど、正直言ってそこまで褒める様な物でも無かったのも事実。
喜ぶのはいいけど、浮かれすぎて歩みを止めてしまったら、自信の成長が止まってしまいますよ。
って思ったけど、そこまで仲いい人じゃないから黙っておいた。ビバ波風を立たせない生活。

で、その工芸展はしばらくまわって終わりにしたんだけど・・・・同じ階にあった何たらってお店がめっちゃかっこよかった!
売ってる商品が何から何までかっこいい!
まぁでもテーブルナイフ1本4000円とかヤカン15000円とか全部桁が1つ違うんだけどね…。
中でもお気に入りだったのは、子供のおもちゃのラジオそっくりな、本物のラジオ。
すげぇ発想の転換だと思った。あれ欲しかったなぁ。ラジオ使わないけどね。プレゼントにいいかも。

その後は友達の知り合いの飲み会に来ないかって言われて行ってみたんだけど、びっくりするぐらいつまんなかった…。
あんなに盛り上がってないのに、どうして3次会まで行こうとかオールしようとかぬかせるんだろうか。
空気読めない人って一緒に居ると疲れる。どういう生い立ちを経るとああいう人格になるんだろうか。
いやはや、世の中色んな人がいて楽しいね。



楽勝人生に乾杯。

ラッキー勘違い。

今日はサークルの6代上ぐらいの先輩から僕の代までで集まってOB会。うちのサークルはフラットな感じでみんな仲良しなので、堅苦しい事は一切無く、ウハウハしてれば良いだけなので楽しい。

で、今回の議題はOBの向井さん(仮名)の彼女について。

「みなこちゃんと、ともこちゃんと、かよちゃん、みんな大好き!」
うわっ、3股かい!男としてはすげぇと思うけど人間としては最低ですね!
なんて話で盛り上がる。

「すげぇな!何々?どうやってそんなに維持してるわけ?」
「というか大変じゃない?」
「なんか意味あるの?」

などなど、みんな思い思いに好きな事を言っていたら、向井さんの携帯が軽やかなリズムで音を奏でた。

「あ、ちょっと待ってね。今みなこちゃんからメール来たからメール返すわ。」
「おー、飲み会の真っ最中なのに、なんてメールしたんですか?」
「明後日お店に行くってメール!」
「・・・・・・・・お店?」

「キャバ嬢かい!」

「いやいや、デートも行ったりするよー」

「そりゃ同伴ですよ!お金払ってるんですよね??」

「いやー、みなこちゃんはいい子だよーー」

「ごまかした!キャバ嬢だ!3股じゃない!ただの勘違い野郎だ!」

などなど、みなに叩かれまくり。
よくよく話を聞いたらともこちゃんもキャバ嬢らしい。
つまり、まともにつき合ってるのはかよちゃんだけで、あとは単なるキャバ嬢との付き合いらしい。

「いやいや、女はみんな俺に夢中なんだよ!」

と、酔っぱらいながら連呼していた先輩。
かよちゃんには見捨てられないように頑張って下さい・・・。



で、今回の飲み会は学生が僕だけということで、その向井さんにおごってもらっちゃいました!
ごちそうさまです!オンナはみんなあなたにムチューに決まってますよ!!



楽勝人生に乾杯!

ラッキー懇親会。

そろそろ研究室も仮配属の季節。
わが研究室にも、現在3年生のフレッシュマン達が、ちょこちょこ顔を出すようになってきました。
そこで今日は、研究室でフレッシュマン歓迎パーティーをやろうという事になりました。
しかし、僕は研究室が三度の飯よりも嫌いなので、全然乗り気じゃなかったのですが、今日は少しだけ楽しみにしている事がありました。
それは研究室に何人かいるフレッシュマンの一人、Yくんの存在です。
Y君は「見た目キモイ、喋りキモイ、動きキモイ」という3拍子揃った素敵さん。
研究室ではちょっと浮いてて、先生もあんま好きじゃないみたいだけど(うちの先生はお子ちゃまだからすぐそういう事を言う)、僕はこういう壊れた人が大好きなので、結構仲が良いのです。

というわけで、飲み始めたところで早速レッツインタビュー。

僕:Yくんさ、趣味は何?
Y:はい、表の趣味はですね、読書です

さすがYくん。天然ながら、常に突っ込まれ待ち。

僕:表っていうことは・・・裏があるんだよね?・・・・アニメだよね?
Y:そうですけど・・・何でわかるんですか?
僕:いやいや、自分の胸に手を当てて考えて下さい。で、エロゲーも好きだよね?
Y:はい、大好きです。

ここまでお約束だとちょっと面白くない・・・。

僕:ところで前に僕に「酒を飲んだら僕はおしゃべりになるぜ!」ってYくん言ってたけど、今日は元気ないよね?
Y:いや・・・僕はやっぱり女性が居ないと盛り上がれないみたいです。
  女性がいれば本気出せます!
僕:お、結構もてるの?どんな女性がタイプなの?
Y:表向きはおとなしい子が好きです。

この人ホントに笑えるなぁ・・・・。

僕:ごめん、もう表向きの答えは良いから、全部本音だけで語って下さい。
Y:えへへ、好きなタイプはフィリピン人です。

またキャバクラ野郎かよ!!!しかもフィリピン人ってタイプじゃねぇし!!くくりでかすぎるし!!
「キャバクラかよ!」「お店かよ!」「営業トークで盛り上げて貰ってるだけじゃねーのかよ!」
などなど、勝手に盗み聞いていた周りの奴らからも愛のムチ。まぁ、野次馬はほっといて先に進めよう。

僕:フィリピーナ好きなんだ。かわいいよね。やっぱり風俗は全制覇で週3ぐらいで通ってるの?
Y:いや、キャバクラだけが好きなんです。他はあんまり好きになれませんでした・・・。
僕:そうなんだー。で、キャバクラ結構行ってるみたいだけど、バイトしてないってさっき言ってたよね?お金どうしてるの?
Y:・・・・・・・・・・・・へへへ
僕:親から結構小遣い貰ってるとか?
Y:・・・・・・・・・・・・へへへ
僕:教えてよ教えてよー
Y:・・・・・・・・・・・・へへへ。実はおばあちゃんに貰ってます。

大学生になってなお、まだおばあちゃん銀行使ってるとは・・・。なかなか剛の者だな!
話を聞いてみると、月10万の家賃代の他に、遊び金を月8万円貰ってるらしい。
月18万も貰ってるのかよ!養育費かよ!うらやますぃーー。
で、最初は一人暮らしだったけど、今は田舎の長野から心配になって出てきたおばあちゃんとの2人暮らしらしい。
なかなかおもろいですなぁ。ときめき体験とか1㍉も無いんだろうなぁ。ついでに、両親は長野で雑貨店をしてるらしい。

そこまで聞いたところで
「あんまり遅くなるとおばあちゃんに来月のお小遣い貰えなくなっちゃうから」
という理由を提出し、本日のMVPは帰っていきましたとさ。

いやー、最初は乗り気じゃなかったこの懇親会だけど、Y君のおかげでみんな大フィーバー。
感動をありがとう!なんだかんだ言って結局楽しんだなー。
Yくんには今度秋葉のメイド喫茶に連れて行って貰う約束したし、楽しみ楽しみ♪



楽勝人生に乾杯!

ラッキー外耳炎。

夏という季節は、いつの間にかもう過去の季節になっっていたのですね。

Tシャツ一枚で窓を開けたまま布団を掛けないでその辺の床で寝ると、朝起きたときに雪山遭難者の気分に浸れるので、なかなかオススメです。

そして、ここからが問題です。

そうして心も体も冷え切った僕は、当然の様に暖をとるために朝風呂に入りました。
湯船に浸かり体を温めますが、それまで体があまりに冷え切っていたため、僕は湯船に頭まで浸かりたいという欲望に勝つことが出来ませんでした。

そして、小学生のように湯船をプールに見立て、素潜りに挑戦です。事件はそこで起きました。頭まで湯に浸かると、突然お湯が

「ミュニュルッ」

と左耳の中に入り込みました。
普段水の中に入ったときに耳に入ってくる感覚とは明らかに違います。
耳の奥の更に奥、まるで脳まで直接流れていってしまった様なそんな感覚。急いで頭を左に傾け、片足でけんけんしましたが、一向に水は抜けません。何度か試しましたが抜けないので、もう諦めて時間に解決して貰うことにしました。

そして3時間後。

ジクジクと異常に痛む耳。
そして聞き取りにくい音。
こいつぁヤバイと言うことで、散歩がてらに武田耳鼻咽喉医院へGO。
8年前の診察券を受付で渡し、人が一人も居ない待合室で待機。
しばらくすると名前が呼ばれ、診療室へ。
またもや、人っ子一人居ないので少し不安にりましたが(看護婦3人と医者様だけ)、ぐっと我慢して診察を受けました。
医者様が僕に2、3の質問をした後、彼が出した診察結果は「外耳炎」。
「お薬を垂らしましたので、これから1時間耳には触らないで下さいね」
なんて言われたましたが、人が耳に触る時なんていうのは、「餃子」の一発ギャグをやるときぐらいなモンです。
その点は安心です。

でも何故こんな事になってしまったのかは、全然分かりません。
やっぱり小学生のやるような事をすると、小学生がかかる様な病気にかかるのでしょうか。
朝寝坊をしなければ、朝風呂に入らなければ、床で寝なければ。
次から次へと「~しなければよかった」という後悔が生まれます。
後悔先に立たずとは良く言ったモノです。
しかし「たられば」を言っていてはキリがありません。
事実は事実として受け止め、これからはそれを生かし、また一回り大きく成長すればそれでいいのです。
今日はそんな男の子の、ハートフルグロウイングストーリーをお伝えしました。
ところで気になるのは、あそこの閑散とした病院が今後もやっていけるのかと言うことです。
2年後にまた外耳炎にかかって診察を受けに行ったときには、武田耳鼻咽喉医院が100円パーキングとなり、地域の違法駐車を緩和するのに一役買っているのではないかと、とても心配です。

心配健康法。
これで驚くほど健康です。



楽勝人生に乾杯。


ラッキー抜き打ちメール。

相当久しぶりに、僕の携帯に抜き打ちメールが来ました。
抜き打ちメールとは「vodafone同士だと携帯電話の番号そのままでメールが送れるという事を利用して、無作為に適当な番号の相手にメールしまくる」という行為です。ちなみに、今僕が適当に名前をつけました。

抜き打ちメールの目的は

「携帯を持ったばっかりで、メールを送りたくて送りたくてうずうずしているけれども、送る友達がいない。」

とか

「普段は出来ないような、新たなる出会いを求めて。」

とか

「単なる暇つぶし。」

とか

「女女女女女女女女女女女女女女女女女女オンナオンナオンナオンナオンナオンナオンナおんなおんなおんなおんなおんなおんなおんなおんなsdljkうぇおいうsfd!!!!」

などなど、理由はさまざまです。
かくいう僕も、携帯を手にして浮かれていた大学1年生の頃は、100件ノルマの抜き打ちメールをしたりしたもんです。もちろん友達の携帯で、です。
さらにそのころ、抜き打ちメールは何故か意外とリアクションが多く、友達に内緒で送ったメールの返信が30人近くからあり、その友達がパニックに陥ってるのを見たときは、腹を抱えて笑ったのを良く覚えています。
まぁでもその友達はその30人の中の一人と今でも交際を続けているので、逆に感謝してもらっても良いぐらいですけどね。

さて、その様に僕にとっては非常に懐かしい、抜き打ちメールがついさっき届きました。
以下は原文そのままです。

メル友になりませんか?
千葉県に住む22才の大学生です
普段のこととか楽しく話したいです。
よろしくお願いします!(^^)!


あまりにも懐かしくて目頭が熱いため、誠意を込めて返信。
以下原文そのまま↓

「ぬはっ。抜き打ちメル友勧誘なんて久しぶりですな。それにしても22歳でまだこんな初々しい事してるとは…。僕は男なんで、女の子探してるなら他を当たった方が良いかもですよ。」

その後返信なし…。

いやー、メールでやり取りする時間も、パケット代もかからずラッキーでした!
そして、こんな古典的な事をする奴にも会えてハッピーでした!



楽勝人生に乾杯♪

ラッキー出会い系。

今回は、僕の友達のお話です。

僕の友達であり、彼女がどうしても欲しいヒロシくん(仮名)は、iモード用の出会いサイトの掲示板に書き込みをしました。
さすがに本名は恥ずかしいので、名前は仮に「じょう」として、
さらにメールアドレスはkyoumootukare@出会い系に届く様のアカウント
という仮のアドレスを登録して書き込んだらしいです。

ピロパロロン♪

すると、書き込んだ後、数時間ほど経ったころ、待望のメールが!
そして、気になるその内容は

「君のことは調べ尽くした。
 殺されたいか?あ?背中には気をつけな。
 刺してやるよ。ぐへへへへ。」

という、自分の恋心を切々と語る切ない愛の文章でした。
これを見て気分を良くしたヒロシくん。
もう一度自分の書き込みを見てみようかな、
とそこの掲示板に戻ってみたところ……

なんと名前が本名ライクな「ヒロ」に、そしてメールアドレスが何故かヒロシくんのプロバイダメールのアドレスになってるではないですか!
しかもヒロシくんが書いたはずの恋人募集の文章は、下ネタ万歳のエログロネタに書き換えられていて、さらに削除キーを入れても文章が消せない!

ってな具合でパニックに陥り、ヒロくんは速攻でメールアドレスを変えたらしいです。
さすがに僕でも変えるよなー、と思いました。
ホントにこんな事出来る人いるんですね。
友達のスーパーハカーとして一人欲しいですね。。
しかもメールが送られてきたのは、平日の真っ昼間らしいですし。
まぁ、そんな時間に出会い系の掲示板に書き込みしてる人もどうかと思いますけどね…。

いやーしかし、これが僕がやられた事じゃなくて本当に良かった!
しかも、こんなアホで面白い話をゲット出来て本当にラッキー!!
やっぱり僕はついてる!


楽勝人生に乾杯!

ラッキー山形旅行。

今日はおでかけなのでもぶろぐです。
山形の温泉に来ています。
良い湯だ♪

ハンググライダーもたくさん見ました!
楽しい!



楽勝人生に乾杯!

ラッキー割増料金。(後編)

(前回の続き)

すると、ほどなくして「スッ」とその割増料金の書いてないタクシーが、僕の横に来て止まりました。
おどおどしながらその様子を眺めることしか出来ない僕の目の前で、そのタクシーの後部座席のドア、もとい異次元への扉が開きました。
が、しかし、ここで戸惑った様子を見せたら、相手の思う壺です。

あくまでも
「いつも勤勉に働いてくれている運転手の鮫島には、今日は久しぶりにお休みを出した。仕方がないから、庶民の乗り物に乗ってやっても良いぞよ」
という態度で望まなければなりません。あとは心の中でシルクハットに蝶ネクタイ、黒いタキシードに身を包み、運転手のこめかみをステッキでガツガツ突きながら、ひたすら運転席横の「660」の数字が増えないことを祈るばかりです。

増えるな増えるな増えるな増えるな増えるな増えるな。
増えるな増えるな増えるな増えるな増えるな増えるな。
増えるな増えるな増えるな増えるな増えるな増えるな。
増えるな増えるな増えるな増えるな増えるな増えるな。

僕は、心をこめて必死に念じ続けました。が、しかし、必死に念じた僕をあざ笑うかのように、メーターは無機質に、それでいで小気味よいリズムで上がり続けていきます。

カシャンコ カシャンコ カシャ カシャン。

すさまじい速度で上昇する数字。尋常な上がり方ではありません。
それを見て僕はパニックに陥りました。心が激しく動揺しながらも、鮫島が余暇を満喫している顔を思い浮かべ、心を落ち着けようとしますが、うまくいきません。

カシャンコ カシャンコ カシャ カシャン。

そうこうしているうちにも、指数関数的に数字は上がります。

一体どうなっているんだ!?

危うくあと少しで叫び出しそうになったとき、僕はメーターの横の、小さな小さな文字を発見しました。


「深夜4割増」


・・・・やられた!!

そうです。僕はまんまとはめられた訳です。このタクシーにも、しっかり割増料金表示はされていました。なにぶん視力2.0の人専用の大きさではありましたが…。

この大東京のコンクリートジャングルにおいて、僕は怪我をして弱った子鹿でした。飢えたハイエナに狙われても、何ら不思議はありません。弱肉強食、頭では理解しているつもりでしたが、いざ体験してみると、やはり自然の掟はとてつもなく厳しいものでした。

くそ!なぜ俺は北斗神拳を修めていないんだ!

激しい後悔の念にさいなまれながらも、必死にその運転手の息の根を2秒で止める秘孔を探していた僕の目を覚まさせたのは、つい最近聞き慣れた、ある機械音でした。

カシャンコ カシャンコ カシャ カシャン。

ハッと我にかえる僕。まずい!このままではやられる!!(財布が)

「あ、すいません。もうここで良いですよ」

あくまでも平静を装いながら、最初に運転手につげた目的地より遙か手前で車を降りようとする僕。

「え・・?ここで良いんですか?」

「良いですよ。おいくらですか?」

さっきまで気が触れるような音を鳴らし続けていたあの箱に料金はでかでかと書かれていましたが、すっかり気が動転していた僕は、そんなことにはまったく気がつきませんでした…。

僕は車を降り、深夜のひんやりした心地よい空気を肌に感じながら、上を向いて歩きました。スモッグでくすんだ都会の空に、何故か少しにじんだ星が1つ、弱々しく瞬いていました。
果たして、こうして夜空を見上げ、星を見たのなんて一体いつぶりでしょうか?見当もつきません。そして、その夜空の代わりに、僕の目から輝く星が1つこぼれ落ちた時、僕は何故かとても晴れ晴れとした気持ちになっていました。

そうだ。

今日は、弱々しいけど必死に頑張って瞬いているあの星を見て、穏やかな、それでいて芯では力強い気持ちを、ほんの少しわけて貰ったんだ。そして、その感動のお礼を少し渡しただけなんだ。

そう思うととても穏やかな気持ちになり、自然と頬も緩みました。
さっき支払いを済ませたばかりでまだ手にしていた、少しばかり軽くなった僕の財布も、ほんの少し、満足げに笑ったように見えました。



楽勝人生に乾杯。