☆送電線の里より峰へ秋の雲
☆稜線のくつきりうねり涼新た
☆ゑのころの風の行へに逆らはず
☆朝涼の木蔭つたひや朝歩き
☆鶏頭の紅蓮となりぬ秋の園
☆落蝉の白き腹見せ絶命す
☆稜線に鉄塔ならぶ秋の色
☆おちこちに落蝉ありぬ木蔭かな
☆林火忌のひと雨来さうな西の空
☆露草の露のきらめく地道行く
☆ぎんなんの色づき来たる並木かな
☆前髪のみだれ愛しき藤村忌
☆京なれや”ちくりんよし”と秋の蝉
☆落蝉の翅のあはれに透けにけり
☆きちきちの足下跳びぬ地道かな
☆つくづくと惜しみて余る法師蝉
☆カナカナのカナの途切れや夕間暮れ
☆黒雲の集ひ嬉しき残暑かな
☆鳴き声の少し虚ろや秋の蝉
☆何となく雨の催ひの愁思かな
☆耕衣忌の鉢の葱摘む朝餉かな
☆診察を待つ間も冷ゆる待合に
☆秋暑しエレベーターの二階まで
☆窓越しの夜気に目覚めり夜半の秋
☆ごみ出しの朝の置き場の穂草かな
☆うそ寒や吾が八十年の誕生日
☆すれ違ふ犬の敵意やうそ寒し
☆草の穂の出そろひ居れば風騒ぐ
☆こつ然と眼前に落つる秋の蝉
☆少年の日の遠くなりたり赤とんぼ
☆鳴くものの鳴かぬ朝やうそ寒し
☆鳴き声のすずろに遅し法師蝉
☆ちちろ鳴く朝の静寂を歩きけり
☆見上ぐれば枝の迫り出す柘榴かな
☆名乗り出で惜しみ鳴きをり秋の蝉
☆同じ日に秋果着きたる二軒より
☆秋草を背に咲きそろふ花壇かな
☆嶺上の雲奔りゆく八月尽
=9月3日、石破茂先生への意見書=
内閣総理大臣 石破茂先生
今晩は!!。
連日、内外ともに困難な問題を抱えながら針の莚に座るようなストレスの中での政権運営には、心よりお察し申し上げます。大変お疲れさまであります!!。
小生も日々、テレビや新聞のニュースを見るにつれ怒り心頭であり、又久しぶりに筆を執りました。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」者であります。
今回、国内では自民党政権運営と海外ではアメリカのトランプ政権について、小生の我が国としての考え方など、大変僭越ながら拙論を述べて見たいと存じます。
さて、国内では自民党国会議員による「石破おろし」との、混乱が連日ニュースに採り上げられ一般国民としては怒り心頭であります。
石破先生のことを、自民党国会議員の間では①先の衆議院選挙により敗北し少数与党になった事、②次に都議選による敗北したこと、③そしてこの度の参議院選挙の敗北により三連敗となったと云い、責任を取って総理を辞任すべきであるとの理由のようであります。
然し、その多くは元安倍派議員や大派閥に属した裏金問題議員の自民党内に於いて復帰を願う議員達であります。
自民党国会議員の中の多くは先生の辞任を願う者が多いいものの、アンケートでは他の一般自民党員内では「辞任を求める数」は少なく、辞任しなくても良いと云います。又、国民へのアンケートでも辞任を求める人数は少ないとのアンケートの結果であります。
この事は、心ある自民党議員や他の野党議員更には一般議員も良く知って居る事であります。
以前にも述べましたが、自民党が国民より信頼を失った理由としては8年にも及ぶ安倍一強政権が続いた事、その後の菅政権、岸田政権による国民の民意より乖離した事が一番大きな理由であります。
石破政権となってより、大きな失策や過失、スキャンダルなどは」なくその事を言い立てられても先生も迷惑千万でありましょう!!。然し、自民党総裁としては全てに責任を負う立場であり、その事が先生の身を窮するほどのストレスとなっているものと察するに余りあるものと想います。
又然し、本日3日に発表されました参議院選挙での敗北の原因は、石破総理そのものではなく、従来からの民意より乖離したものとの総括での内容でありました。
然し、先にも述べましたがこれらの事は国民は良く知って居り、自民党元安倍派議員を主とした裏金議員等による「ごり押し」によるものであります。
小生は永年石破先生の事を自民党切ってのリベラル派議員であり、安倍元総理ら他の議員の「民意より乖離」した議員より、一線を画くして応援致して来ました。
その為、当時の政権に希望を無くし「石破先生、どうか救って下さい」と何度もお願い申し上げました。
政権を担う為政者は「民意を第一」とし(以下民と云います)、民をして「衣・食・住」に困らせず、天変地異などがあれば民を優先して救う事などが政を担う者の務めであると想うものであります。
その昔、仁徳天皇は食事時に民の竈の炊煙が上がらぬ状態を見て民の困窮を知り、数年間税を免除しました。又聖徳太子は有名な「17条憲法」を制定し、「和を以て貴しとなす」「よく衆議を尽くすべし」「役人は民を裏切らず、租税を勝手に取るべからず」など民意第一を務めました。更に戦国時代にあって織田信長は、「国が富むとは、民が富む事である」と云い、有名な「楽市・楽座」を実施し商業を栄えさせました。
以上のことなどのように、民意第一義の石破先生も農業政策、人口減少問題、防災省設立、安全保障問題、憲法改正など長年希望されて居ました政策があり、与党自民党内の反対勢力に『絶対屈する事』などなく、政策を進めて頂き、最低でもあと二年の任期を全うされますよう!!、願うばかりであります。
圧力に屈し、途中で政権を投げ出されれば、これ迄応援して来た事、更に先生の長い間の政策への思いは無為となってしまいます。任期を全うされる事が先生に果された「天意」であると確信するものであります。
次にアメリカトランプ大統領の政策についてであります!!。
あれ程「トランプ関税」と云われ、トランプ大統領の恣意的とも想える輸入関税は、連邦裁判所より「大統領の権限より大きく逸脱している」と判定されました。
それはそうでしょう!!。ブラジルなどは前政権と馴染であったものの、新政権となり前大統領が起訴されるに至り、50%と云う法外なものであります。又カナダに於いても同様であります。
更に報復関税を行う国には、更なる関税引き上げを行うなどとしたり、余りにも酷いものであります。このような状態がいつまでも続けば、アメリカは従来からの民主主義陣営からも孤立してしまう懸念があります。
堅固なる日米安保条約下のアメリカ政府のトランプ大統領であれば、我が国は「真の友好国」として時には諫言を行う事も必要でありましょう!!。
そうでなければ、アメリカは民主主義陣営のリーダーしての地位を失い、他の民主主義陣営諸国や我が国日本の安全保障にまで影響してくるものと考えられます。
トランプ個人の政権は永遠に続くものではなく、アメリカ合衆国そのものの権威は、失墜させないようにしなければなりません。
=9月10日、「石破 茂」先生への意見書
石破茂先生
お早う御座います!!。
小生は先生と同郷、鳥取県出身の「国の将来を憂う」者であります。
総理大臣として短い期間ながら日々大変な激務をこなされ、大変お疲れ様でありました。
任期を全うされ、先生の長年希望の政策を実行されるものと心より信じておりましたが
『この度辞任を決意され、がっかりし残念無念で堪りません。』今後、子や孫の将来の為国政を
何方に託してよいものやら、途方に暮れるばかりのこの一週間であります。
今朝のテレビニュースを見ていて、街頭の国民の声を聞いている場面を見ていましたがその声は
「総理が辞めても物価が安くなる訳ではない」、「誰が総理になっても変わらない」、「子供には学校で給食のお代わりを行い、お腹一杯食べてくるように言っている」、「減税では時間がかかり物価対策には間に合わない」などの声が上がりました。特に食料品の値上がりは激しく、国民は以上のように困窮している現状であります。
給料は増えてもそれ以上の物価高であり、年金生活者も同じく生活困窮の様相であります。
この様に国民の心情は「政治に対して怒りと諦め」が広がっております。
小生の個人的政策意見では、国民一人あたりの物価対策支援現金支給と併せて消費税減税を可及的速やかに実施することが肝要であります。
自民党の新総裁が選出されれば、いずれ遅かれ早かれ衆議院解散が行われ総理を決める首班指名選挙が行われるものの、先に述べましたこの様な状況で、どうして自民党の支持者を増やすことが出来ると云うのでしょう!!??