【このサイトをはじめてご覧の方へ】
このブログは主に以下の分類に従って記事がまとめられています。
基本的には就活の時系列に沿って解説しているので、はじめは順を追って読むことをお勧めしますが、気になる項目だけ読んでも役に立つような内容にしてあります。
1.はじめに: 就活市場の変遷と内定獲得に求められるもの
2.就活マナー: 一緒に働きたい人と思わせるにはどうしたらよいか
3.自己PR: 自分にある能力をいかにアピールすればよいか
4.志望動機: 自分の意欲をいかにアピールすればよいか
5.その他: 面接突破に必要なその他の方法論
まずは 目次のページ からご覧下さい。
【更新履歴】
2010/03/26: twitter 始めました。気軽にフォローして下さい。サイドバーにも表示中。
2011/02/10: 第63稿 で「美辞麗句で自分を飾るな」を掲載。
2011/02/11: 第64稿 で「人と接するのが好きだから営業を志望?」を掲載。
2011/02/11: 第65稿 で「社長のビジョンを参考に志望動機を作る」を掲載。
2011/02/12: 第66稿 で「そんなにエントリーしてどうする気か?」を掲載。
2011/02/13: 第67稿 で「無難なエンディングで締めくくるな」を掲載。
2011/02/15: 第68稿 で「語学力のアピールは資格だけではダメ」を掲載。
【初めての方へ】 サイトナビゲーション
目次: 各タイトルをクリックすると記事にリンクします
1.はじめに: 就活市場の変遷と内定獲得に求められるもの
【 本書の特色 】 他の就活参考書と何が違うか
【内定獲得のために01】 超売り手市場はもう終わった
【内定獲得のために02】 虚偽と誇張ではもう内定は取れない
【内定獲得のために03】 大学名や学部名が役に立たなくなる
2.就活マナー:一緒に働きたい人と思わせるにはどうしたらよいか
【内定獲得のために04】 一緒に働きたいのはマナーの良い人
【内定獲得のために05】 敬語のミスが命取りになる
【内定獲得のために06】 名刺はその人の顔である
【内定獲得のために07】 名刺を就活日誌にする
【内定獲得のために08】 OBや面接官に再会したら必ず挨拶する
【内定獲得のために09】 お礼メールはその日に出す
3.自己PR:自分にある能力をいかにアピールすればよいか
【内定獲得のために10】 潜在能力をアピールする
【内定獲得のために11】 ちんけな問題解決ではアピールにならない
【内定獲得のために12】 自分がとった立場をアピールする
【内定獲得のために13】 実例1:問題解決概要
【内定獲得のために14】 仮説思考をアピールする
【内定獲得のために15】 実例2:仮説思考のアピール
【内定獲得のために16】 チームを動かした経験をアピールする
【内定獲得のために17】 計画的に行動した点をアピールする
【内定獲得のために18】 タスクの優先順位付けの方法を聞かれたら
【内定獲得のために19】 仕事を任せたことを話す時の注意点
【内定獲得のために20】 実例3:ワークプランの策定と実行
【内定獲得のために21】 実例4:タスクの優先順位付け
【内定獲得のために22】 実例5:他人にタスクを任せたとき
【内定獲得のために23】 意思決定の速さをアピールする
【内定獲得のために24】 会議術をアピールする1
【内定獲得のために25】 会議術をアピールする2
【内定獲得のために26】 会議術をアピールする3
【内定獲得のために27】 会議術をアピールする4
【内定獲得のために28】 会議術をアピールする5
【内定獲得のために29】 チームビジョンの運用経験をアピールする
【内定獲得のために30】 最初の一歩は素早く動く事をアピールする
【内定獲得のために31】 変わった資格を保有してみる
【内定獲得のために39】 バイトの経験をいかにアピールするか1
【内定獲得のために40】 バイトの経験をいかにアピールするか2
【内定獲得のために41】 バイトの経験をいかにアピールするか3
【内定獲得のために42】 バイトの経験をいかにアピールするか4
【内定獲得のために44】 改革の経験をアピールする
【内定獲得のために45】 失敗を成功に生かす術
【内定獲得のために48】 次世代への引継ぎをアピールする
【内定獲得のために60】 失敗談を軽率に語るな
【内定獲得のために61】 経験と職種はマッチさせなくてはならない
【内定獲得のために63】 とってつけた美辞麗句で自分を飾るな
【内定獲得のために67】 無難なエンディングで締めくくるな
【内定獲得のために68】 語学力のアピールは資格だけではダメ
・・原稿が書け次第Updateします・・
4.志望動機:自分の意欲をいかにアピールするか
【内定獲得のために32】 「好き」だけでは志望動機にならない
【内定獲得のために33】 仕事の達成と社会の幸せをリンクさせる
【内定獲得のために34】 花形部署を志望する
【内定獲得のために35】 OB訪問で仕事内容を調査するコツ
【内定獲得のために36】 志望動機は他社との比較で語る1
【内定獲得のために37】 志望動機は他社との比較で語る2
【内定獲得のために38】 サービスを体験して志望動機を練る
【内定獲得のために43】 会社の製品・サービスと志望動機
【内定獲得のために46】 5年後にどうなりたいかと聞かれたら
【内定獲得のために47】 小さな達成感を積み上げる
【内定獲得のために49】 成長性を志望動機にする1
【内定獲得のために64】 人と接するのが好きだから営業を志望??
【内定獲得のために65】 社長のビジョンを参考に志望動機を作る
・・原稿が書け次第Updateします・・
5.その他:面接突破に役立つその他の方法
【内定獲得のために50】 集団面接で最初にあてられたら
【内定獲得のために51】 集団面接で最初にあてられなくても
【内定獲得のために52】 面接官の話し中も次の一手を考える
【内定獲得のために53】 3年後期は学業とサークルに集中してよい
【内定獲得のために54】 今までリア充でなかったら今からリア充になれ1
【内定獲得のために55】 今までリア充でなかったら今からリア充になれ2
【内定獲得のために56】 今までリア充でなかったら今からリア充になれ3
【内定獲得のために57】 グループディスカッションを通過するには1
【内定獲得のために58】 グループディスカッションを通過するには2
【内定獲得のために59】 グループディスカッションを通過するには3
【内定獲得のために62】 就活セミナー後に一歩踏み出す
【内定獲得のために66】 そんなにエントリーしてどうする気か?
・・原稿が書け次第Updateします・・
【内定獲得のために68】 語学力のアピールは資格だけではダメ
TOEICもTOEFLも所詮ペーパー試験であり、語学力を重視している企業では、必要最低限のものとしかとらえられていないからだ。
おまけに、TOEICもTOEFLも試験であるから、そこに外国人との対話や議論というものは存在しない。自分が勉強机に向かって頑張ればできるもので、誰かを相手にコミュニケーションを図るというものではない。
よく考えてみよう。
なぜ企業は語学力がある人材を欲しいのか?
それは、将来グローバルな舞台で多種多様な世界の人々と対等に渡り合い、新しい何かを築いていく人材こそが、会社に収益を与えてくれるからだ。
日本国内の需要がどんどん縮まっていく中、もはや日本企業は国内マーケットだけでは食っていけない。積極的に海外マーケットに乗り込んでいくことができるグローバル・リーダーの候補生が欲しいのだ。
そう考えると、語学力でアピールすべきはペーパーテストの点数ではなく、どれだけ海外の人々に自分の考えを伝え、議論した経験があるかがポイントになってくる。
例えば、以下のような経験は色々な形でアピールできるだろう。
・留学先や日本の留学生と共に、社会問題に対して英語でディスカッションを行った経験を豊富に有している
・様々な団体が主催している外国語の弁論大会で自分の考えをスピーチしたことがある
・海外の学生と共にディベート大会に出場し見事優勝した経験がある
もちろん、上記のようなことをアピールするには、ペーパーテストの点数による裏づけも必要だ。
ディベート大会で優勝したことがあるといいつつ、TOEICの点数が600点だったら、その優勝の価値を見出してもらうことはできないだろう。
だから、英語の資格を取ることはもちろん重要である。
しかし、それは資格欄にさり気なく書いておくべき事で、それを取るために頑張ったということを自己PRするのではもったいない。
企業は、そうして培った語学力を、ペーパーテストの枠だけでなく、様々な場所で実践し、自分の考えを外国人に臆することなく伝えることができる人材を欲しているのだ。
【内定獲得のために68】
語学力を実践した経験こそ重要
【内定獲得のために67】 無難なエンディングで締めくくるな
自己PRのエンディングを締めくくるのは、
序盤・中盤と説明してきたことのエッセンスをまとめ、「そのような事柄を今後も生かて挑戦的な仕事に取り組んでいきたい」
という形で結ぶのが良いだろう。
要するに、エンディングの役割とは、
前段でアピールしてきたことを、「内容はそのままに、くどくならないように、文章表現の形を変えて繰り返してダメ押しする」
ことなのである。
しかし、エンディングの本質がわかっていない就活生が非常に多い。前段でせっかくいいことを言っているのだから、それをもう一度印象付けて終わればよいのに、それができていない。
その代わりによくありがちな、
「どんなに困難なことでもへこたれずに完遂することの大事さを知りました」
とか
「納得いくまであきらめない不屈の精神力を養うことができました」
とかいった、
いわゆる「頑張ればできる」式の根性論の美辞麗句でPRを終えてしまっているのである。
これではもったいない。
例を出そう。
自己PRで以下のような経験を題材にしたとしよう。
・鈴木君はゼミのリーダーとして、他大学との論文発表大会に向けて日夜チームでの論文作成に追われていた。
・ある時、論文の方向性を大きく左右する二つの論点のどちらをフォーカスするかでチームの意見が割れ、チームが崩壊の危機に瀕したた。
・彼は、対立の議論がイメージ論や定性的な観点のみに基づいていることに気づき、実証的な見地からどちらの論点を取るべきかを決定しようと提案した。
・そして、AチームはA論点、BチームはB論点に関して、データ収集やヒアリング活動を行った。鈴木君はBチームのメンバーとして率先して実証作業を実行した。
・すると、A論点に関しては既に他の論文が多く取り上げていることが判明。
・しかし現実論として、取り組んでいる社会問題にはB論点の解決が不可欠であるという結果が出た。
・B論点を中心に書かれた論文はこれまでなかったが、読者に一番インパクトを与えるにはオリジナリティが不可欠で、困難な道ではあるが挑戦しようと提案した。
・よって、チームはB論点からの論文作成に一丸となることを決め、結果としてこの論文はオリジナリティが評価されて、大会で優勝することができた。
さて、ここまでの内容はとても興味深く、他の学生にはない素晴らしい経験をアピールできている。
しかし、ここで先ほどのような
「どんな困難も投げ出さない」
とか
「納得いくまであきらめない不屈の精神」
というつまらない終わり方をしては駄目なのだ。
せっかく序盤と中盤で、他人にはない気町内経験をアピールできているのに、最後がどこの学生もやるようなこんな着飾った言葉で締めくくっては興ざめである。
採用担当者からしてみたら、「あー、この就活生、いいところまで行っていたのにな。残念!」、という感じだ。
彼が本当に最後でまとめなくてはならないのは、リーダーとしてチームをまとめて結果を出したということである。
そのエッセンスとしては、
・リーダーは意見調整だけでなく自らも積極的に行動すること。
・感情論でもつれた場合は論理的に合意を形成するような実証的活動を行ったこと。
・オリジナリティが高い新しい分野に敢えて切り込んで評価を得たこと。
のようなことが挙げられるだろう。
自己PRの最後はこうしたことをコンパクトにまとめて終えなくてはならない。
エンディングはこれまでの内容を文章表現を変えながらエッセンスを繰り返すことである。それまで中身の濃い議論を展開していたのに、それをエッセンスとして凝縮しないまま終えてしまってはならない。
全然関係ない「根性論が大切だとわかった」ということを突然持ち出すことは、パラグラフライティングのロジックとしても破綻している。
自己PRは最後の最後まで自分をアピールしなくては成功しない。自分がアピールすべき要素が何であるか正確に理解していたら、通りいっぺんとうな無難な文句で締めくくるなどという失敗は犯さないはずだ。
【内定獲得のために67】
自分がアピールすべき要素をちゃんと理解する