日常生活に嫌気が差したので、

そうだ！京都へ行こう！

という、いつぞやのキャッチフレーズのままに、夜勤明けにも関わらず、

そそくさとシャワーを浴び、いざ最寄駅へ。

京都行きの切符を買い電車待ち。

2時間ほどうつらうつら夢を見ながら電車に揺られ、京都へ。

勢いだけできてしまったので、まったくのノープラン。

とりあえず、駅にある観光案内所へ行ってみることに。

そこはさすが日本を代表する歴史の町京都。立派な観光案内所です。

たくさんの観光客の方がいらっしゃいます。

あぁ～～～～～～～俺のいけない虫が騒ぎだしたぁ～～～～。

もともと日常生活に嫌気がさしてやってきた京都。

どうせなら、とことん非日常をやってみたくなってしまい、

観光案内所内をうろうろしていた観光客であろう外国人の青年に

「エクスキュ～～ゥズミィ？If you say "Yes." Does not sightseeing in Kyoto with me?」

・・・・・・・というわけで、アイルランド出身のマークと一緒に京都観光をすることになりました。＾＾

とはいうもののお互いまったくのノープラン。案内所のおじさんにオススメの場所をいくつか教えてもらいました。

俺は相国寺の天井画が見たかったので、いざ地下鉄に乗って相国寺へ！

＊写真撮影は禁止なので、参考画像

天井一面に描かれた龍は圧巻の一言。

龍を眺めながら部屋の中を歩くと龍の顔の向きが変わって追いかけてくるの。

荘厳なトリックアート。

部屋の中心で拍手を打つと、独特の反響音がすることから
鳴き龍と呼ばれているそうな。

天井が少し丸みを帯びていることや、部屋の構造など、
様々な要因が引き起こした偶然の産物だそうです。
いやはや。

春と秋の特別拝観時しか見れない代物らしい。今日見れた俺はついてる！

このお寺はお庭もとても素晴らしく、是非実際に行ってみていただきたい。

ここではマークは、神社とお寺の違いは何なのか尋ねてきた。

ちなみにマークは韓国で英語の先生をしている。しかし、英語しかしゃべることができない。

俺の少ないボキャブラリーの中では説明しきれないことも多かった。ゴメンよ。

俺はマークと中学校英語を駆使して、なんとなく会話らしきものをしていた。

時々発音と文法を直されながら・・・。

次は、マークが京都御所に行ってみたいというので、これまたラッキーなことに

御所は、相国寺のすぐ近く。

そういえば、京都御所には英語のガイドツアーがあると

観光案内所のおじさんが言っていたような。

早速問い合わせ、14時からだと言うので、お昼の時間も過ぎた頃だったので、ツアーの前に腹ごしらえ。

近くにハンバーガーショップと牛丼屋。

さぁどっちに入ろうか？

レッツチャレンジジャパニーズファーストフード。

牛丼屋に入りました。

はじめて食べる牛丼はとてもおいしかったようで、気に行ってくれたようでした。

何より気に行ったのは、紅ショウガ。なんども紅ショウガおかわりしてた。

ジンジャーピクルスだと教えといた。

今いる韓国の料理とピクルスはスパイシー過ぎるんだって。そらそうだよ。キムチだもん。

お腹も満たされたので、京都御所へ。

なんじゃこりゃぁ！！！広すぎる！！！どっから御所内にはいるんだ？？？？

御所の公園内を高い壁沿いに歩く。

歩けど、歩けど、入口らしき門が見つからない。

ガイド申し込み所も見つからない。

とにかく広い。

軽く心が折れたので、案内所に電話してみることに。

なんと私たち案内所の御所を挟んで反対側にいると。

仕方がないので、てくてくと指示された場所に向かう。

ありました！これまた立派な事務所が。

早速、マークのパスポート提示してツアーに申し込み。

外国人一人につき日本人も一人付添参加していいんだって。

英語のツアーはなんと無料。しかも、御所内見学も無料。なんて素晴らしい！！

後から知ったんだけど、日本人向けのガイドツアーもあるらしい。

しかし、オンライン等で事前申し込みが必要らしい。

外国人は当日いきなりでもO.K.だって。

俺、一人で御所に来てたら、中見れなかったわけだ。これまたついてる！

では、約1時間の御所ガイドツアーにしゅっぱーつ！！

さすがに御所、警備がものものしいっス。いかつい警官が警備に当たってます。

ガイド中も必ず警官がついて回ります。

警官の方と話したら、気さくな方でした。＾＾いろいろ教えてくれたし。

英語のガイドツアーなので、もちろん俺は半分も理解できませんでした。

マークは、建物よりも庭が素晴らしいと感動してました。そっちかよ！いや、でも確かに庭もすばらしい。

今日はいい天気だったので、空の青と朱の門と素晴らしいコントラストでした。

建物も庭も細部までこだわったアートでした。

思わず感嘆詞がでるほどの美しさ。

ここも是非行ってほしい。・・・・・ちゃんと予約してね。

韓国で働いているマークにとっては、日本の物価はとても高いらしく、

節約かねて、駅まで歩こうということになった。

いいけど、たぶん1時間以上かかるよ。

まぁ街を散策しながら話しながらだから、歩けるでしょ。

途中、マークが地図上に漫画ミュージアムを見つけ、行こう！ということに。

マークお前もか。

漫画はオタクカルチャーの代名詞だしね。

実際行ってみると、今特別展とかはなく、中で漫画が読めますよ。とのこと。

漫画喫茶じゃん。と口から出そうになりましたが、ぐっと呑みこみました。

結局、入館料もそこそこな上、日本語が全く分からないマークには、あんまりなので、寄らずに

駅を目指して歩く歩く。

歩きながら、アイルランドのこと、韓国のこと、日本に来て行った場所のこと、

ワークライフバランスのこと、今日の感想等々。

いろんな話をした。

突然一緒に観光しないか？と、おかしなアジア人に声をかけられたマークには、もうしわけないが、

俺は存分に楽しんだし、

とても素晴らしい時間が過ごせたと言ってくれたので、マークもそれなりに楽しんだようだ。

京都駅に着く頃には、時間もいい時間になっていたので、

互いの連絡先を交換し、握手をして別れた。

See you again, Mark.

見ず知らずのひとといきなり半日過ごすとか、めちゃくちゃのようだけど、

たまにはこんなのもいいんじゃないか。と思った休日。＾＾

古都へのいざない。