　こんにちは

　先週ゲリラ豪雨に遭遇してしまいました

　その日は買い物に出る前に携帯で天気予報をチェック

　雨雲接近中　と表示されていました

　私の傘は晴雨兼用なので晴れようが雨だろうがよい

　いつも出掛けるスーパーまでとことこ歩いていました

　途中私がいつも参拝している神社の鳥居が覗けるスポットがありまして　私はそこで毎日「後からお参りします」と

手を合わせて頭を下げるのだが　その日は頭を下げた途端

　尋常でない突風がその鳥居から吹いてきたのでした

　鳥居の上は真っ黒い雲

　雷鳴が轟く

　これはなんかやばいぞ

　私は駆け出しました

　スーパーまであと百五十メートルくらいでしょうか

　雨も降りだした

　その粒が大きい

　横殴りの雨とはよく使われる表現だが　そんな甘いものじゃない　痛いのだ　雨が私を殴りつけてくる

　その感覚はもう恐怖に近い

　風も猛烈で竜巻かと思った

　傘は折れておちょこになった

　私の傘は１６本骨があり　強風でも折れないと表示があった　それなのに見事に折れてしまったのだ

　メーカーに文句を言いたいわけではない　想定外なのだ！

　私は駆けた

　だが風雨があまりに猛烈で危険を感じ

　建物と建物の隙間に入って避難しようとした

　他人の敷地に入るのは不法侵入である

　だがこれは緊急避難だ　許されるであろう

　その隙間　しかし安全地帯というには狭すぎた

　傘がさせないのに雨は容赦なく吹き込んでくる

　悪いことに当日郵便局で発送するメルカリの荷物がバッグの中にある　チャックを閉めれば一応防水仕様であるが

　絶対とは言えない

　私は意を決して安全地帯からスーパーまであと五十メートル走ることにした

　安全地帯を出た途端バケツをひっくり返したような雨と竜巻のような強風が私を襲う

　息苦しい　呼吸がしづらい

　バケツの蓋やらいろんなものが飛んでくる

　その時さらなる強風が

　私は家屋の壁に叩きつけられて右ひじを強打した

　ふとオズの魔法使いのドロシーを思い出した

　このままどこかに吹き飛ばされてしまうのではないのかと

　最後の力を振り絞り　それでもなんとかスーパーに到着

　頭から足先までぐっしょりと濡れた

　まるで衣服のままプールに飛び込んだ感じである

　みんなスーパーの屋内から嵐を眺めていた

　嵐は３０分ほど続いたがやがて何もなかったかのような静寂をとりもどす

　水はバッグの中にまで浸水していた

　だが奇跡的に荷物は一部分濡れただけで梱包しなおすという最悪のシナリオには至らなかったのが幸いといえば幸い

　買い物をして

　件の神社にお参りした

　神社は木々の枝が折れてあちこちに散乱していた

　私は神社から吹いてきた強風を考えた

　二通りの考え方がある

　一つは　神様に嫌われたサインである

　しかし私は毎日参拝しているのでそこまで来てほしくないと思われるほど神様に嫌われているとは思わない

　すると　神様の歓迎サインか

　かなり荒っぽい

　が　竜神様がいらしたというのならわかる

　竜神様が出現する際にはこうした嵐がまきおこるという

　というのはその神社で毎日のようにトカゲをみるのである

　トカゲは竜神様のお使いだ

　ひょっとしたらあの日竜神様が神社にお立ち寄りになられたのかもしれない

　それにしても天気予報に腹が立つ

　雨雲接近中とは

　これは短時間記録的大雨警戒レベルであったぞ

　まかりまちがえば我が身が危うかった

　まぁ何事もなくてよかったけど

　いや右ひじに怪我をしたが　まぁまぁこの程度ですんで

　とにかく家まで帰りつけてやれやれ

　お家が一番　お家が一番

　ではまたね