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カエルをいきなり描ける子は
天才かもしれないが、
カエルのいる世界を描けるかは、
また別の話。
その業には想像力と継続力が必要だ。

カエルのいる世界の美しさ、
優しさ、悲しを知ること。

知るために調べて聞いて記憶すること。
そして、その過程を楽しみ、絵に現すこと。

天才という価値観に惑わされるのは
成し得るための過程を
蔑ろにしているに過ぎない。

一方で
好きな世界を
どこまでも深く知り
表現できることは
それだけで神様に近づける
偉業だと思う。

子どものうちは
ひたすら描くことに貪欲であれば良い。

それが才能だ。
そして才能は
そもそも備わるものでなく
結果の中に気づくものだ。

だから描けない事を
才能ないと悲観する必要はない。

描けないのは
単純に描きたくないからに過ぎない。