雄三さんと私
今から約10年前
初めて楽ちん堂に訪れました。
初めて見た楽ちん堂の印象は
とても不思議な感じでした。
初めてあったときの雄三さんは、
とても不思議な人で
俺が小学1年生だったと言うこともあり
片足だった雄三さんは
特別な存在に思えました。
初めて見た身体障害を抱えた
雄三さんと仲良くなるのは遅くなく
お爺ちゃんのような存在に
なりました。
小学生低学年の頃は
毎週楽ちん堂に来ては、
雄三さんと話したり
泊まった時は、
車で色んな所に
連れていってくれました。
とても楽しかったのを
覚えています。
雄三さんは、
朝まで仕事をして
昼まで寝てることがほとんどでした。
いつも昼になると
杖を持って
カツン、カツンと音をならして
階段を降りてきて
一階に着くと
「コーヒーくれ」と言ってました。
今では
コーヒーをいれることが
得意なことになったのですが、
初めてコーヒーをいれる
きっかけになったのも
雄三さんが
コーヒーを好きだったのが
理由です。
雄三さんとは
長い間お世話になりました。
とても面白くユーモアが
あった人でした。
(ただよし)