若い頃の私は「競争こそが人生の原理」だと思っていました。
でも、みなさんもきっとそうですよね?
小さなころから「生きること全てが競争」という原理を
徹底的に教え込まれてきませんでしたか?
「競争=争う」だから。
「勝たなければ!」って教え込まれましたよね?
世界の常識として皆さんも知っている通り、
「競争原理」という恐ろしく根強い、原理が存在します。
確かにね、個人だって、会社だって、国だって、
競争ながら発展していく。
これは間違いない事実で、歴史もそれを物語っていて
「勝ったものが正義」という、不思議な原理が働いて
勝つことに執着する。
もはや「宗教」ですら、勝つことを原理原則として
説いています。。。
この競争の中から「新しい価値」が生まれてくるのも事実。
だから完全には否定できませんし、するつもりもありませんが。
でもね、この「競争原理」の弊害として、大きな問題があって
私はそこに注目しています。
それは、競争に負けた人が置き去りになることも確かなんだけど、
「競争」には勝つんだけど、疲弊する人のメンタルがかなり
ボロボロになるという事。
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「成果」を上げるために、他人と比較し、評価を気にしながら、
上に行くために自分を追い込む毎日。
「ねぇ、疲れません?」
もちろん、勝つとアドレナリンが出て、喜びや高揚感で、
一気に苦労が報われるという現実を何度も味わううちに、
そこに「人間の真の幸福がある」と。
そりゃあ誰しも思うよね?
だけど私、ずっと「心と脳の研究」してきて思うんですよ。
ホントに勝つことだけが幸せなのか?ってね。
・人よりいい高校、大学、会社、能力次第で独立して。
・人よりいい生活をして、タワマンに住んで高級外車に乗って
・ブランド物を身に着けることが至福とか・・・
ほんとうにそうなの?
だけどね、みーんなそこを目指すし、そこをゴールに設定するし
「競争原理」が働いている以上、それが正しいのかな?
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だけど、最近の社会を見てて強く思うんです。
「それって、本当にあなたの心が望んでた人生なの?」って。
そんな疑問が湧くんですよね。
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長年「心理学」を研究してきて、
とんでもない数の「たくさんの人の心」と向き合ってきて
これは間違いないと気づいたことがあって――
「人って、争わなくても、深く勝てるのでは?」ということ。
これね、つまり・・・
競争に勝つことだけが「人としての勝利じゃない」のでは?
「人の幸せは、他人に勝つことで得られるものじゃないのでは?」
この現代社会の原理原則に「歯向かう」考えに立った時、
初めて気づけた「人間の幸せの本質」というもの。
実は「この研究を始めた」のが、もう40年前なんです。
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そのころ、時代は成長に次ぐ成長。
さらに「バブル景気」に向けてまっしぐらだったので、
日本中が「競争の渦中」でした。
「競争に勝つことこそが正義」
そこに疑問を持って始めた研究もはや40年(笑)
でもね、おかげでようやく「答え」らしきものが見えてきて、
これが正解なんじゃないだろうか?という結論をみたのが
・・・それでも、ここ数年ですよ。
長かったなぁ、早かったなぁ。だけど、続けて良かった。
そう思っています。
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実は今、私は新しい生き方の中にいます。
今では、「静かに、でも確かに勝つ」そんな人生を歩んでいます。
“争わない。けれど負けない。”
そんな方法を見つけ、実践して、そして実証しています。
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実はね、そんな「新しい生き方」を伝えるために、
私は今、本を書いています。
タイトルは 『静勝』(せいしょう)
8月ごろには完成しそうなんだけど、実はこの本のね、
「英語版」も併せて並行して書いてるので、めちゃくちゃ
時間もかかるし・・・なによりしんどくて(笑)
だけど、8月までになんとかしようと頑張っています。
楽しみにしていてくださいね。
「あなたも、そろそろ“争う人生”を卒業しませんか?」
今日もあなたの心が穏やかで、静かに強くありますように。
これまでこのアメブロでは、「心の作用」を心理学の見地から
詳しく解説してきましたが、少し方向性を変えていこうと、
本の執筆にまつわるアレコレを発信しようと思います。
もちろんこれは「宣伝じゃなくて」あくまで「心について」の
発信ですので、方向性が少しだけ変わったとはいえ、
趣まで変わるわけではないので。
よかったらみなさん、この本の完成を一緒にここで、
見届けてください!
発信はこれまで通り、週2くらいの頻度ですが、ぜひ
応援、よろしくお願いします!
その代わり、みなさんには最高品質の本をお届けしますので。
ではまた。
石井浩二|心と脳の専門家