オプーナ「『いいね』ということは、無事に利益確定ができたのですね。良かったじゃないですか」

スライム「しかし、これを書いてるのはまだまだ途中も途中だけど、どうもまた裏目くさいね。でも僕は学んだんだ。引っ張るべきではないと」

オ「この先どうなるかは分かりませんが、仮に今速やかに下した決断が裏目に出てしまっても、長い目で見て、その選択を取れたことはスライムさんの財産になると思いますよ。
   早速振り返ってみましょう」


ス「本日、時間前取引では、NVDAは一気に大幅アップさ。まさかの株価154ドル台!!」



オ「素晴らしい上がりですね」

ス「これは来た、これを待っていたんだと思ったんだけど…」

オ「始まってみたら、153ドル台でした。こちらは6秒経ってちょうど一番高い瞬間を捉えた画像ですが、スタートの本当に直後はもっと低い株価をマークしていました」

 



ス「意外やね。イケイケガンガンで伸びると思ったのに、むしろ時間前より沈むとは。
…ちなみに、時間前でNVDA以上の伸びを見せていたWBは、何と開始後即一気にマイナスに転落…他にも、全体的に赤が目立つ感じだったので、これは、今日はヤバそうだなと感じたんだ」

オ「その予感を裏付けるかのように、1分30秒後には153ドルを割りそうな所…

 



…さらに30秒ほど経ち開始後2分、一気に152ドル台半ばに突入しています」



ス「…という所で、速やかな決断さ。また上がるかもしれない、しかし大きく下がる危険性も非常に高いと思う…ということで、今まだ利益が結構ある内に売却しておこうという寸法です」



オ「市場開始直後ということでまだBidとAskの幅が広いですが、ややAskに近めのこの注文、どうなるでしょうか。注文中を示す青三角形が付きましたが…」



ス「暴落のさらなる暴落が来る前に約定なるか、と待っていたら…



…10秒程度で即約定、まぁ良かったね」

オ「これで、昨日市場終了20分前ぐらいに合計3.07ドルで購入していたコール&プットのストラングルポジションは、本日市場開始後3分程度で合計4.10ドルで売却したということで、実質合計20分未満の営業時間で、+30%を超える利益を叩き出せたことになりますね。これは十分でしょう、良かったじゃないですか」

ス「…まぁ悪くはありませんがね、やっぱりですね、取っているリスクと比べると、+30%ってあまりにも低すぎてお話にならないレベルに思うんです。
   油断するとマジであっさり掛け金がゼロになるような投資ですよ、やっぱり、2倍3倍ぐらいにならないと、ハッキリ言ってやっている意味がない!!
   ズバリ、満期まで十分時間があって余裕のあるオプション、そしてコール&プットの両建てというヘッジの効いたポジションでセコセコ取引しているようでは、利益が小さすぎるという気がしちゃうな」

オ「しかし、安全を期して正しい采配を行えば、掛け金がゼロになる危険性は十分低くなっているともいえますよ」

ス「僕がそんなに正しい采配をふるうことができるとも思えないから、それならばやはり大きくリスクを取って大きなリターンを期待する方が合っている気がしちゃうんだよね」

オ「まぁどういう戦略を取るか、どういう戦略がベストかはその人次第・人それぞれですが、そういった短絡的な考え方は一般的にはクソザコの考え方で、そう遠くなく破滅するのが目に見えているのは間違いありますまい」

ス「まぁね。今までリスク度外視して、実際資金を失い続けてきたもんね。+30%程度でも、これを繰り返せば増やしていける可能性もあるか…」

オ「本当に、欲張らないことが大切ですね」

ス「ま、とりあえずもう売ってしまったからね、後は様子見で、NVDAがまた下がってくれれば買い直したいね」


オ「約定から1分少々、株価はあっさり153ドルに戻っていますね」



ス「くっ…まぁしゃあない。上手く天井で売ることなど不可能だから、欲張らずに売ることが正しいでしょう」

オ「まさにそうですね」

ス「…と、本命株・NYMXのコール売りポジションが、今日は損益評価額が大きくマイナスになっているのが目に付いたね。保有中の売りポジションがマイナス評価ということは、実際の入札状況はプラスになっているということだ。まさか、Bidが復活したかな?」

オ「残念ながらそんなわけはなく、Askにダメ元といえる高額な入札が入っただけのようですね」



ス「なるほど、そりゃそうか。まぁ、もう株価5ドルは超えないだろうし、保有ポジションが無駄にマイナスになってるのも気に障るんで、万一約定すれば嬉しいということもあるし、0.05ドルの売り注文を入れて評価額を戻しておこう」



オ「保有ポジションの評価額など本当にどうでもいいお話ですが、とりあえず注文を出して、もし約定すればラッキーという話ですね。当然、約定する気配はありませんが、評価額は前日比同値に戻り、別画面にあるスライムさんの保有ポジションの評価額も前日比同値に戻っています」

 


ス「ま、NYMXはどうでもいい。NVDAはどうなったかね?」

オ「先ほどの時点から5分弱経過、午前9時38分の時点で、株価152ドルを割っていますね。落ちています」



ス「よしよし、下がってくれるとまた安くコールを買いなおせるから、下がれば嬉しいのだ」

オ「しかしさらに5分、またあっさり153ドルを超えました」



ス「ボラが激しいね。まぁもう手離したから、イチイチ値を追っていてもしょうがない。よっぽど大きく動かない限り、しばらく放置だ」

オ「という所で、NVDA以外にも目を向けてらっしゃるようですね」

ス「WBが、時間前の上がりは何だったんだってぐらい下がり続けているけど、それとは逆に、もう一つの中国ITの雄・BABAさんが、今日はめっちゃ上がっているのが目に付いたね」

オ「どうも、収益予想を上方修正したみたいですね」

ス「しかし、BABAはこれまで取引したことがないからね、つまらんこだわりだけど、しばらくは、これまで取引した事のある銘柄だけに絞って、これ以上通算損益画面が大きくならないようにしようかと思ってるんだ」

オ「それは本当にどうでもいい、全く本質的ではないことですね」

ス「まぁそうだけど、でも僕の取引履歴のある銘柄は、結構注目に値する値動きを見せる銘柄が多いからね、必ずしも無駄に手を広げず、そこに集中するのも悪くないように思う」

オ「…して、その流れですと、取引履歴のある銘柄に面白い値動きのものがあると」

ス「そう、大きな回復期があった後最近また下落期に突入したと思っていて、間違いなくさらに下がると思うからプットを買いたいとずっと思っているVRX、今日は驚きのアップを見せているのだ」



オ「+7%超で、一気に株価13ドル超えを見せていますね。もしプットを買っていたら無事死亡でした」

ス「まぁ手を出さなくて良かったけど、やはりこの企業は、もう徐々に死んでいく運命でしかないと思うんです。今日は何があった?」

オ「巨大な負債を抱えているVRXですが、本日は抱えている製薬の一部門、恐らく以前買収したiNova Pharmaceuticalsを、9億3000万ドルで売却したというニュースが流れていますね」

ス「なるほど、いらん部門を切って、大きなキャッシュをゲットというのが好感触につながったという感じか」

オ「徐々に資産整理をして、生き返りを図っている真っ最中ということでしょう」

ス「それでもやはり、この企業は死に行く気がする。一度失われた信頼は、取り戻すことが難しいんだ。…でもまぁ、明日すぐに暴落があるとは限らないから、今すぐ飛びつくのも難しいね」

オ「様子見をすべきでしょう」

ス「とすると、やっぱりしばらくはNVDAだな。どうかな、落ちてるかな?」

オ「1時間ほど経過し、午前10時50分頃となりました。微落傾向から、若干伸び始めている感がありますね」

 



ス「ふむ。まぁ、このパターンは、また落ちる気しかしないけどね」

オ「それから15分、午前11時も数分回った所で、株価154ドル突破です」



ス「やるじゃない」

オ「さらに30分経過、155ドル突破です」



ス「むむ…マジかよ、上がり続けるのかよ」

オ「さらに30-40分、正午も過ぎて、いつの間にやら株価157ドルを超えていますよ。凄まじい伸びです」



ス「っんだよもぅ~!結局完全に裏目!!マジで、意を決して速やかな売却を決めた時に限って、本当こうだもんなぁ~!!!」

オ「ホッホッホ、そんなものでしょう。しかし最初に言った通り、今回はこの時点では完全に裏目に出てしまっていますが、速やかな決断を下し冷静に様子を見ることができたのは、決して間違った選択ではないと思いますよ」

ス「…うーん、でも本当に、僕が粘った時にこういう伸びが来ることはマジで一度もなく、僕が売った時は、WBの時とかもそうだったけど、ガンガン伸びるんだもんなぁ。嫌になっちゃうよ」

オ「まぁ、スライムさんの目利きが悪いのはそうかもしれませんが、今後も必ずそうなることは絶対にあり得ないので、意図しない動きがあったからといって、冷静さを失わないことが肝心でしょう」

ス「まぁそうだね。今ここで飛びつくのは危ない気がするから、しばらく様子を見て、また市場が終わる前ぐらいにでも、どうするか考えよう」

オ「じっくりお考え下さい」

 


ス「そうだな、あと一つ注目銘柄(取引履歴のある中で)を挙げるなら、また最近金鉱株がそれなりに動いているようで、3倍ETFのNUGTとDUSTは気になるね」

オ「真逆の動きをするのでどちらでも同じですが、DUSTのオプション板はこんな感じですね。本日はDUSTが伸びるターン=金鉱株は下落しているようです」



ス「またすぐガッツンガッツン下がる気がするから、NVDAがこの後イマイチな感じの値動きをしていったら、DUSTもいいかもしれんなぁ…」

オ「そうやって下手に手を広げると、結局手を広げない方が良かったのに…というオチが待っているのが常道という気もしますが」

ス「そこだよね。ここまでNVDAにこだわって、いざホンの少し離れた時に限って一気にジャンプし続けるような予感もするからね…」

オ「しかし、その考えですと、よっぽどNVDAが信じられないぐらいの株価ジャンプをして一気に大量の資金でもできない限り、スライムさんは永久にNVDAの呪縛に囚われ続けるでしょうから、既にスライムさんの命運はほぼ完全にNVDA次第になっている気もしますが」

ス「まぁ、ハッキリ言って若干詰んでるよね。永久に株価が伸び続けるわけもないし、仮に微妙に上がり続けたとしてもそれはそれでいつまでもNVDAにこだわり続けることになるから、NVDAから離れることができるのは、結局オプション買いがある場面で完全に外れて、資金を完全にスった時になる気しかしない」

オ「どこで手を引くかの見極めが、非常に重要だということですね。

…さて、ウカウカしていたらもうすぐ午後1時という所で、とうとう株価158ドルを超えましたよ」

 



ス「むふぅー、今朝コール&プットポジションを売らなければ、今頃合計7.5ドル以上で売れていたぐらいか…。まぁ、過去を振り返るのはやめよう。

   しかしこうなると今日は伸び続けそうだけど、だがしかし、もうさすがに天井な気もしちゃうよね。+6%以上とか、さすがにここからはちょっと落ちていくでしょう。待ちましょうか」



オ「その後時は流れ、間もなく午後3時30分というところ、NVDAは落ちることなく横ばい~やや上昇で158ドル台を維持していましたが、ここへ来てむしろ159ドルに到達するか、という所です」



ス「うへぇ~、ホンマに、言っても詮無きことだけど、売った時に限って信じられないぐらい強いなぁ~!!」

オ「どうされるんですかナ?」

ス「実に難しいね。普通の株なら、ここまで上がったら調整で下がりそうだけど、強い時のNVDAはマジで信じられないぐらいに上がり続けるからね。例えば、GOOGLが一気に150ドルを超えた時なんかも、きっとほとんどの人は『いや上がりすぎだろ』とか思ってたと思うんです。多分どの瞬間にもみんながそう思い続けて、結局1000ドル突破ですからね、恐らくNVDAもそんな感じなんだ!これだけ上がっても、NVDAはまだ伸びるはず!!
…ってことで、もしさっきの瞬間からなだらかに下がっていたら様子を見ようかとも思っていたけど、ここはやっぱりもう一度飛びつこうかな?」

オ「難しい所ですね。私は様子を見るべきだと思いますが、それが正しいかどうかは誰にも分かりません。スライムさん次第でしょう」

ス「よし、また金額的にはコールメインで、4枚ずつコールとプットをストラングル買いしましょうか」

オ「どんなに上がりそうでも、念のためプットも買っておくのは大切ですね」

ス「もうちょい時間が経ってからエントリーしようかな」


オ「さて、時刻は市場終了まで残り30分、午後3時30分を回りました。NVDAは…159ドル超えを見せていますね」




ス「強ぉーい!1日で+10ドルかよ!!
…ま、これ以上上がっても敵わんから、そろそろ買っておきましょうかね」



オ「それなりにこの時点での合計Askに近い3.95ドルでの買い注文、しかし、株価が注文後も上がっているため、約定しませんね…」



ス「マジで、チビるぐらいガンガン上がってるね。じゃあ修正しよう」

 

 


オ「本日朝の売値と同じ、4.10ドルですか。それなりに売り手に歩み寄った注文ということで、株価が微妙に落ちたのを機に、程なく約定しました。

 

…行使価格165ドルコールと、146ドルプットに、買いポジションを示す緑三角形の登場です」


ス「ちなみに、僕が買ったらおもむろに株価がめっちゃ下がり始めた」

オ「気にしないことです。目標は明日の値動きでしょう」

ス「まぁせやね。またすぐ戻りそうな感じもするし」

オ「ということで、本日は、どちらも合計4.10ドルでストラングルポジションを朝一で売却し、市場終了前にかなり割高になった所で買い戻したという感じですね」



ス「ま、NVDAを信じよう」

オ「市場終了時点のオプション板はこのようになっています」



ス「うほっ、結局やっぱり上がってるね!終わる直前や終了直後の時間後取引では株価160ドルをマーク!!
…よしよし、頼むぜNVDA、目標は200ドルだ!!」







オ「NYMXの方は、まぁこれといって何という動きもなく、朝出していたコール売りの注文も、当然約定していません」



ス「ま、このまま何もなく、少なくとも来週を終えてくれれば非常にありがたいね」


オ「ということで、結局本日は見事な裏目展開でしたが、それでも前日比十分大きな利益を確定できたということで、良かったのではないですかナ」

ス「結局、記事タイトルでは、朝の売却で思うほどの利益が得られなかったから『もっとリスクを取ることは大事だ』と思ったんでそう書いたんだけど、それだけじゃなく、一気に紙くず化に近付いてしまうかもしれないというリスクを取りながらも我慢して、オプションを保有し続けることも時には大事なんだ、というこっちゃね。

…まぁ今日の展開はもちろん悔しいけれど、ただ無意味に悔しがるだけじゃなく、これを本当にいい経験として今後に活かしたいね」

オ「正直、どう動こうとも、所詮たかが知れているような金額でしかありませんから、得られた損益うんぬんではなく、得られた経験値こそが全てとも言えますからね」

ス「まぁ、あくまでもこんなのは運でしかないというのも極論そうなんだけど、こういう裏目経験を実際に自分の身でしっかりと体験したということが、いつか生きてくるはず……かは分からんけど、そう思いたい」

オ「その意気ですね。今回はかなりの利益を掴み損ねた形ではありますが、これは何も千載一遇のチャンスだったという話でもありませんから、またの機会にこの経験を活かした立ち回りができれば言うことはないでしょう」

ス「明日以降も、また裏目展開や失敗は必ずあるだろうけれど、それをバネに頑張り続けようじゃないか」

オ「その意気です」