スライム「相当悩んだけれど、結局ギャンブル投資的ないつものパターンになってしまったね。これを書き始めているのは購入直後で、この先どうなるかは全く分からない」
オプーナ「相変わらず危険極まりない、ほぼ運否天賦の投資をされたということですね。毎度同じ問答になるのでとりあえずどうたら言うのは後回しにしますが、順に振り返っていき、言い訳はそこで聞きましょうか」
ス「市場スタート直前、時間前取引…注目株の1つ、中国SNSの雄・WBは冴えなかったけれど、もう1つの注目株・NVDAはまたまたかなりのアップをしていたんですよ」
オ「画像は時間前取引で最高値を付けていた時点ですが、スタートまで残り1分という所で143.80ドルと、金曜終値から2ドル程度も伸びていますね」
ス「これは決まりだ、今日はNVDAが伸びそうだから、こいつに注目して、上がりの波に乗れそうなら飛びつきましょう」
オ「通常取引が始まりました。開始から10秒経過した時点ですが、時間前取引の流れをそのまま汲んで、先ほどと同じ程度の株価をマークしています」
ス「やっぱり、もう火曜日だからね、今週満期オプションはちょっと短すぎて危険すぎるから、取引するなら来週満期かな？ってことで、6月第2週オプションを表示中さ」
オ「1分経過しました。意外と、思うようには伸びずに、株価は前営業日比＋1％を割ってしまっていますね」
ス「むーん、上がりそうな気はするんだけど、寄り天な感じで、このままズルズル下がるパターンも大いにあり得るからね…。さすがにまだ飛びつくことはできない！」
オ「しかし、さらに1分弱が経過しましたが、また一気に伸びて、株価はあっさり144ドルに到達しました」
ス「ピエェー！…まぁ正直、そうなるとは思ってたんだけどな…」
オ「スライムさんの余力は現在900ドル弱あるわけですが、やはり安価な所で複数枚のオプションを購入されるおつもりなんでしょうね」
ス「そうだね。言うまでもなくNVDAの上がりに期待しているからね、またまたコール1点張りをするつもりだよ。
…そうだな、やっぱり、価格の安さ・届きやすさ・ノビシロ等を考慮して、行使価格150ドル辺りがターゲットにしやすそうな感じだろうね」
オ「ちょうどその行使価格150ドルコールは、先ほどの瞬間は1.70ドルで取引成立していたようですね。
…さて、市場開始から5分も経過した所、指を咥えてマゴマゴしていたら、いつの間にやら株価145ドルを超えています」
ス「ギエピー！行使価格150ドルコールは、もう2ドル超えかよ！！…がしかし、僕はもう学んだぞ、ここで『遅れてなるものか！』と飛びついたら、待っているのは爆死さ。ここは今しばらく様子を見るよ」
オ「それがいいでしょう。
…さらに15分経過して時刻は午前9時50分前、株価はまた144ドルほぼちょうどに戻っています。飛びつかなくて良かったですね」
ス「ふむ…。しかし、そうなりますと、上がりを期待していながら無事一時的に下がったということで、ここらで飛びつきたくなるわけですが……。
…ま、いい加減学習の成果を見せねばならんということで、あと一歩、もうホンの少しだけ様子見に徹しましょうか」
オ「それがいいでしょう。
…さて、じっくり待つこと20-30分、午前10時も15分ほど過ぎようという所で、値動きに目をやってみたら、144ドル台で横ばいを続けていますね」
ス「…うーん…やっぱり、どうせ長くとも数日で清算する予定だし、余力が非常に小さい今の内はリスキーでも大きく賭けた方がいい気がするから、今週満期の方がいいかなぁ…。ちと、今週満期オプションがどんなもんなのか見てみよう」
オ「当然、来週満期より遥かに安く、おおよそ半額程度で取引されている形でしょうか」
ス「……。…ま、やっぱり残り水木金しかないってのはちょっと危ないな。ここは攻めるのはやめて、来週満期のに集中しよう」
オ「来週満期のオプション板はこうなっていますね。注目している行使価格150ドルは、なお1.7ドル台後半あたりです」
ス「株価も微妙に上がってきてるし、飛びつきたいけどなぁ…。でも、市場全体の雰囲気的には、あまり良くもなさそうだし、慌てない方がいい気もする…。もうちょい様子を見ようか」
オ「それから10分少々経過、午前10時30分少し前ですが、順調に伸びていますね。株価は一気に145ドル台も後半に達しています」
ス「むふーん、様子見に徹した時に限ってこうだもんね…！ま、こうなると、今さら飛びつくのもシャクだから、ちょっともう手を出したくなくなるのが弱小素人の思考だね。多分また下がってくれるだろうから、もうちょびっとだけ様子見ましょうか」
オ「さらに20-30分経過、株価は……順調すぎるほどに伸びていますね。
…あっさり＋3％を超え、なんと146ドル台に突入しています。オプション板はこちら」
ス「ぐぬおぉー！様子見に徹した時に限ってコレだ！もう怒ったぞ、飛びつかずにおれるか！！
…とするのは昔の僕で、成長した僕はそんな愚かなことはしないのだ。特にニュースもないのに、＋3％も上がったら、さすがにちょっとは落ちてくるでしょう？…落ちてくれるよな？」
オ「それから数分、午前11時直前、さすがに146ドル台は長いことキープされず、確かに若干落ちてきています。飛びつかなくて良かったですね」
ス「セーフ…！しかし、注目していた行使価格150ドルコールは、もう余裕の2ドル超えか…。余力900ドル弱では、4枚しか買えないね。
5枚買うためには、コール価格が1.7ドル台にまで下がってくれなくてはいけない…。さすがにもうそこまで下がることはないだろうし、ここら辺で買っておいてもいいかな？どうせ買うのが同じ枚数ならば、多少の価格の違いはあまり関係無いとも言える」
オ「難しい所ですが、慌てない方がいいのは間違いないでしょう」
ス「ま、そうだね。多分ここからもちょこっと下がるだろうから、それを見てからでも遅くあるまい」
オ「それから15分経過し午前11時15分、珍しくスライムさんの目論見どおり、下がってきていますね」
ス「行使価格150ドルコール、画像を撮った瞬間に2.00ドルで取引成立か。何となく、このまま2ドルを割っていきそうだね」
オ「3分後、さらに株価は微落、145ドルも割りそうですね」
ス「ふーむ。やはり慌てて飛びつかないで良かったというこっちゃね。しかし、それでも例のコールはBid 1.86ドルのAsk 1.91ドル…。なおも4枚しか買えないか…」
オ「同じ4枚でしたら、1段階安い、1つ上にある行使価格149ドルコールですら買えるようになった形ですね」
ス「ふむ、どうせ同じ枚数なら、1段階低い行使価格のコールの方が安全だし、そっちの方がいいかも分からんね」
オ「さらに、画像を撮ったわずか5秒後のことですが、株価は144ドル台突入です」
ス「くぅ～、悩めるぜ！株価がもう一歩二歩下がれば、行使価格150ドルコールを5枚買えるようになるかもしれんのか…。でも下がる保証はないし、どうせ4枚で買うことになるなら行使価格149ドルの方がいい気がするし…。う～ん、149ドルコールを今の内に買うか、さらなる下がりを待つか…」
オ「オプションは選択肢の数が多いだけに、何を選ぶかは完全に自分次第、面白いと同時に、腕の見せ所ですね」
ス「もうこの辺で買っておいてもいい気がするけど…まだあと少しぐらいは下がりそうな気もするし……マゴマゴ」
オ「マゴマゴとされていたら、3分ほどで、あっさり145.2ドル台まで戻っていますね」
ス「かぁーーっ！！動くねぇ…！やっぱり思ったようには下がってくれないか…！」
オ「さらに3分ほど経過、また若干下落傾向のようですよ」
ス「…くっ！悩んでいたら永久に買えない！！NVDAは中期的には間違いなく伸びていくだろうから、ここはもう意を決して買ってもいいのでは！？
行使価格149ドルも150ドルも買えるのは4枚、同じ枚数なら、低い行使価格を選択すべき…
…押すか？！注文決定しちゃうか！？」
オ「…と、クリックしようとした瞬間にも株価は下がり続け、とうとうAskが2.18ドルになり、クリックすれば100％約定という決定的な選択を迫られる状況になったことで怖気づいてしまったスライムさん、注文をキャンセルしてしまいました」
ス「…だってまた株価144ドル台行きそうだからね、慌てちゃいけないんだ！！」
オ「普段焦って飛びつきがちなスライムさんですから、それがいいでしょう。
…しかしそれから5分経過、相変わらず裏目展開といいますか、今一歩の下落期待で、注文決定まさに直前でキャンセルして待ちに徹していたわけですが、あっさりまた伸び始めているようです。株価は145ドル半ばも超え、コール価格も当然値上がりしています」
ス「アフゥ～ン！毎度毎度裏目裏目で、何やねんソレ！！
…ま、似たような所を行ったり来たりしているけれど、やっぱりさっきも言った通り、NVDAは多分しばらく短中期的には伸びて行くだろうし、満期までも十分時間はあると思うから、多少タイミングをはずしても、概ね間違ったエントリーではないと思うんだ。…ってことで、次今一度下がってくれることがあったら、もう迷わず注文を出しましょうか」
オ「我慢の限界に達して、もういい加減注文を出そう…と思ったその瞬間から、あと1, 2回だけじっくり待った方がいいと思いますが…。
…と、15分ほど経過し、スライムさんの願いどおり、またまた徐々に下がってきてくれていますね」
ス「この価格では、行使価格149ドルコールが4枚買えない…。もうターゲットは決定した、149ドルコールが4枚買えるようになったら、買っちゃいましょう」
オ「さらに3分30秒ほど経過…ジリジリ下がっています」
ス「まだ、Bidの価格ですら4枚買えない！」
オ「さらに40秒ほど経過、株価が145.1ドル台にガクッと下がったのをきっかけに、コール価格もガクッと下がりましたね」
ス「よし、この価格帯なら、僕の余力で4枚買えるようになったぞ！あともう一歩下がるだろうから、ちょっと欲張ってBidと同じ、2.16ドルで注文を出しましょうか（注文処理をしている間にも下がっており、Bidは2.16ドルになっていました）」
オ「スライムさんの注文は、Bidに相乗りの形ですが、この一瞬後にはBidが2.17ドルに上がってしまったりと、約定は難しそうですが…」
ス「…あっ！！どうなるかワクワクする暇もなく、Bidが2.17になって自分の買い注文がBidから脱落したり、そもそもBidとAskはかなり離れているというのに、株価がまた少し下落したからか、いきなり注文が吸収された！約定してしまったぞ！！」
オ「一瞬の出来事でしたね。買いポジションを示す緑色の三角形になりました」
ス「こんなBidとAskが離れた均衡状態だというのに、Bidの入札が約定してくれたとはありがたいね、得した気分だ」
オ「そんな呑気なことを言っていて大丈夫でしょうか？その後一瞬株価は戻し、このコールポジションも含み益になっていましたが、のんびり記事を書いていたら1時間弱経過してお昼も過ぎた頃合い、結局NVDAはそのまま微落を続けており、例によってコール価格は既に大幅下落、2ドル以下で楽に買える状況になっていますよ」
ス「ちぇーっ！！結局、あれだけ悩んで何度も待って…としたのに、また微妙に早とちったエントリーになっちまったってことか、何てこったい！！」
オ「スライムさんの思考は典型的な弱小ザコ投資家のそれであるため、スライムさんの取った選択は猛者の蠢く市場ではいいエサであり、大抵裏目に出るのは半ば当然ですから、やはり、『もう限界だ、これ以上我慢できない！』と思って行動に移そうとしたその瞬間に、今一度、あと1回だけ待ちのタイミングを入れるのが、大変重要だということですね」
ス「…いや、ぶっちゃけ、朝から何度も待ちに待って、我慢し続けた結果がコレなんですけど…。
…結局、買うのを我慢したら裏目で伸びてしまい、意を決して買いに飛びついたら裏目で落ちてしまうということで、どうあれ裏目るのがオチくさいですね」
オ「まぁ、往々にしてそうなることは多いでしょうね。だからこそ、やはり、どちらに動いてもいいように、安全なポジションを建てるべきだということです。
最近はすっかり馬鹿の一つ覚えのように一点張り投資をされていますが、せっかく高度な戦略を組めるオプション取引なのですから、コール＆プットの両建てをするなども重要でしょう」
ス「でも何度も言っているけど、今の余力じゃ、ちまちま両建てなどしていたらいつまで経っても似たような所をウロウロ這いずり続けるのがオチな気がするからね。
…今回は、コール一点張りと言っても、満期まで割と時間がありますから、それなりに安全と言える！NVDAはきっと上がるから、待てばきっと報われるでしょう！！」
オ「ハッキリ言って、年始からずっと全く同じことを言い続けて、都度、ことごとく失敗していたわけですが、それを忘れたわけではありますまい。本当に大丈夫ですかナ？」
ス「まぁ、ずっと『NVDAは今絶好調、待てば上がる！』『WBは好調な決算で確実に伸びる、待てば上がる！』と言い続けて、結果紙くず化し続けてきたのは、確かにそうだな…」
オ「満期まで時間があるといっても所詮来週ですから、本当に引っ張ってはいけませんよ」
ス「上がっていても下がっていても、今週中に清算すべきだね。しかし上がっている場合ならともかく、下がっていたとして、僕は損切りができるのだろうか…」
オ「何度も反省したことを、今こそ活かしましょう」
ス「ハッキリ言って、自信なし…。だってぶっちゃけ、NVDAは明日にでもまた軽く小ジャンプしそうな気配しかしませんもん！売れないぜ、こんな期待感しかない時に！！」
オ「それでも、数日経ってなお保有ポジションの評価額が大きく下がっていたら、少なくとも一度損切りして満期を延長すべきですね」
ス「しかし、投資額は実に小さいし、毎度手数料もかさむから、買い直し満期延長なんてしていたら結局徐々に徐々に削られていって、また緩やかに死んでいくのがオチな気がするね…」
オ「すっかり弱気ですね」
ス「まぁ、さっきから株価をチラ見しているけど、午後の値動きは、ずっと冴えていないからね」
オ「本日はもう取引をされるおつもりはないようなので、市場が終わったら、終了時のオプション板を振り返りましょう」
ス「WBは結構下がっていて、こないだ意味不明な取引をしてしまい大損を食らった元巨大製薬企業・VRXも結構下がっていて、NVDA以外にこいつらもいい対象かなとか思ったんだけどね、まぁ結局NVDAに飛びついてしまったわけだね」
オ「ではその2銘柄のオプション板も、チェックしておくとしましょう」
ス「…見ててもしょうがないからもう途中から見向きもしていなかったけど、市場が終わったようだね」
オ「まずは脇役のWBとVRXを見ておきましょうか。WBは最後少し戻して何とかマイナス4％未満の下がり…
…VRXの方は、ダダ下がりでマイナス4.58％でした」
ス「どちらも冴えないまま終わったけど、WBは正直またすぐに復活し、一方VRXとかいう胡散臭い企業はまた大きく下がっていくターンに突入する気がするね。単なる直感で、根拠はないけど」
オ「さて、問題のNVDAは…」
ス「145ドル復帰はならずか。購入済みコールも2ドル割れで、残念ながら含み損状態だね。
しかし、今チャートを見直したら、途中144ドルすら割って143ドル台にも突入していたみたいだからね、それを思えば、やや回復基調になってくれて、希望の残る動きで取引を終えたとも言える」
オ「回復基調で終えようと、明日どうなるかは、誰にも分かりませんね。株価の動きに特に連続性がないのは、これまで何度も経験してきた通りです」
ス「時間後取引の動きすら、翌日の動きの予想には全くあてにならないもんね。しかし、もうコール買いポジションを抱えてしまった以上、明日の上がりを祈るしかない。爆上げ希望だ！」
オ「結局本日の取引履歴は6月2週満期・NVDA行使価格149ドルコールを、コール価格2.16ドルで4枚の購入取引のみだったという形ですね。
…明日以降、いい動きが待っているといいですね」
オ「最後に例によって本命株・NYMXのオプション板を見ておしまいにしましょう」
ス「相変わらず、特に動きはなしか。日中、ポジションの評価額変化を見ていた限り、購入済みの来年満期コールは値上がりしてたっぽいんだけど、終わってみたら下がっているね。ま、買い増しチャンスを虎視眈々と狙っている立場としては、余力が増えるまでこのままジリジリ下がってくれれば嬉しいとも言えるから、流れに任せてじっくりのんびり待ちましょう」
オ「乏しくなってしまった余力アップのために、直近満期である6月満期のカバードコール売りを仕掛けたいと思ってらっしゃったはずですが、こちらはこのまま横ばいが続くようでは手を出しづらいですね」
ス「行使価格4ドルコールは、突然の爆上げリスクが高くて…というより、このまま漸増していくだけでも株価が行使価格超えしちゃいそうで売りづらいからね、やっぱり、もうちょっと株価が上がって、行使価格5ドルコールに値が付いて欲しい所だね」
オ「しかし、よっぽど大きく上がらないと、最低入札価格の0.05ドル程度でしか売れないでしょうから、それではせっかく売ってもあまり小銭稼ぎにもなりませんね」
ス「最低価格でも、100枚売れば500ドル…今の僕にはありがたいのさ」
オ「ともかく、カバードコール売りに限らず、慌てず、いいエントリー機会を窺うのが大切ですね。
もちろん逆に、保有中のオプション買いポジションは、あまりのんびりせず、引っ張らないことの方が重要です」
ス「ひとまず今はNVDAさんに期待だね。一気に株価150ドル超えの小ジャンプをよろしく！」