オプーナ「…というわけで、下手な選択にまずい判断を積み重ねた結果、投入した資金は1週間でわずか約2.5%にまで爆裂霧散してしまいました。マイナス97.5%の暴落と言うと、その凄まじさがさらにハッキリとしますね」

スライム「まぁ、改めて言うまでもなく、酷すぎる取引でしたね。しかし実を言うとその元々の125万円は、同じWBのコール買いで2倍に増えていた資金だったという形ですからね、もっと遡ると正確には62万円程度から3万円になったということで、WBでの一連の取引、トータルでは-95%・60万円程度の損失なんだ。だからどうしたという話でしかないけれど」

オ「しかし、せっかく一時的に125万円にまで増えて、その資金は口座内に確かに存在したというのに、それをほぼ全額スってしまったということには違いありませんからね」

ス「ま、反省は後にして、取引を振り返っておきましょうか」

オ「満期が明日と迫ったWBコールオプションの買いポジション、行使価格は80ドルですが、株価は昨日75ドル少々で取引を終えていたということで、最早絶望的な状況でした。
   事実上アウトオブザマネーオプションで粘ることのできる最終日である本日は……幸い、かろうじて株価は上がっているようですね。市場開始後40秒経過した時点のオプション板がこちらです」



ス「まだコールにはまともな値が付いていないね。何とか上がって欲しいけれど…」


オ「5分経過して、オプション価格も落ち着いたようです。
   しかし株価は伸び続けることはなく、残念ながら保有中コールのBidは0、Askは0.25と、最後の値上がりに賭けたというのに評価額は前日比マイナス、ほぼ紙くず化したと同義の状況です」



ス「残念だが仕方あんめぇ。これが僕の出した選択の結果だ。
   では、自分の注文がAskとなるように、現Askより一段階低い0.20ドルでの売り注文を出しておきましょうか。もし株価が伸びていってくれれば、注文が吸収されるかもしれない」



オ「結局、粘って粘って、結果粘る前より遥かに低値で売る羽目になるのが、実にクソザコ投資家の典型例という感じですね」

ス「しかしやっぱりだね、それは結果論でしょう。好決算でそれなりに盛り上がっていたわけだし、もし株価がピョンとジャンプすることがあったならば、結果は全く変わっていたはずです」

オ「そうなる未来もあったかもしれませんが、事実そうならなかったわけですし、こういう結果になっている時点で、何を言ってもそれは負け犬の遠吠えでしょう。
   むしろ、それが叶いそうになかった時点で、こうなるより前に取れる選択肢はいくらでもあったと、私は思いますが」

ス「悪手に悪手を重ねたのはもちろん自覚していますが、それも自分の取った選択だからね、後悔はないよ」

オ「何度失敗してもへこたれないメンタルの強さは申し分ないのかもしれませんが、既にこのセリフは何度目なんだというぐらい同じ失敗を繰り返しているのは、やはりいただけませんね。この経験を今後の糧とし、反省すべき点は真摯に猛省し、成長しましょう」

ス「まぁさすがに、何度目の失敗か?数えてはいないだろう…というぐらいに同じ展開を繰り返しまして、いい加減学べる所はあった気がするね。今後に活かそう」

オ「…と、これを書いているのは既に事が済んだお昼過ぎなのですっかりまとめモードですが、まだ注文を出しただけで約定していませんね。先ほどの0.20ドルの売り注文を出したことで、スライムさんのその注文がAskとなりました。時刻はまだ午前9時35分です」



ス「結果を知ってていうのもあれだけど、株価が上がってくれればいけるかも、しかしもしここから下がることがあれば、もう紙くず化確定だね」

オ「そこから10分経過しました。株価は割と伸びてくれていますね。78ドルにも届くのではないかという状況になっています」



ス「伸びるかな?!」

オ「そこから5分弱、Bidに0.05ドルが入りました。この上昇基調にあってスライムさんの売り注文だけ不当に低めになっているからか、他全てのコールが濃い緑色で前日比大きくプラスになっている中、このコールだけ前日比マイナスになっていますね」



ス「…これは……買い手に有利すぎる注文になっているということで、ハッキリ言って、注文を1段階上に引き上げようかとも思いましたよ。僕はこのコールを20枚保有しているので、1枚0.05ドル高く売れるだけで、100ドル=1万円も多く戻ってきますからね。
   しかし、注文確認画面まで進んだ時点で、さすがにもう欲張る場面ではないなと気が付いたのであった…。仮に一気に株価が伸びて不当に安く売ることになっても、それはこれまで欲張ったバチなんだ、今回こそは欲張って注文を上方修正してはいけない、と思い直し、そのまま放置しましたよ」

オ「それが良いでしょう。

…が、色々自省したのも空しく、残念ながら株価は思うようには伸びず、そこからむしろ下がっていました。当然注文は約定していません。



   こちらは市場開始から1時間ほど経過した午前10時30分、一時的な下落から若干回復上昇している瞬間だったのでBidは0.10ドルに伸びていますが、Askはスライムさん以外にも沢山の注文が入っている程度の状況(=そこまで買い手有利の注文でもない=約定はしそうにもない)になっています」

ス「やはり、欲張って注文を吊り上げなくて良かったね。注文を吊り上げていたら、『上げなければ、ひょっとしたら約定していたかもしれなかったのに…』と後悔が残る所だった」

オ「なお、直近取引価格 (Last) が0.05ドルになっている通り、どなたかが恐らく成行売りで取引を成立させていたようですね。Bidに0.10ドルが入っていることからも明らかですが、今なら紙くず化させず、値段を付けて売ることが可能ということ…。
   『吊り上げなくて良かった』などと寝ぼけたことを言っている場合じゃなく、注文価格を下げてでも、今の内に約定させておいた方がいいと言える状況かもしれませんよ」

ス「しかし…そこは譲れないというか、そこまで妥協したくはないな…価格を1段階下げるだけで、戻ってくる資金は1万円ずつ減っていくわけだしね…」

オ「…などとまた欲張った姿勢を見せていたら、株価はさらに下がってきています。先ほどの画像から20分ほど経過し午前10時50分頃、一時は75ドル台にも突入していた状況で、スライムさんのコール売り注文はとうとうAskからすら転落していますよ。約定など、夢のまた夢の状況にまで陥っています」



ス「……」

オ「迷ってらっしゃいますね。

 

…と、迷いに迷い続けいつの間にやらそれから30分程経ち、一向に株価が伸びないことから、その辺りでついにこれはもう妥協するより他ないと決心されたようですね。オプション板の状況は、30分経過しても、全く変わっていませんが…」

ス「しゃあない、もうこの先はマジで時間的価値が恐ろしい勢いで削られていくからね、ここから横ばいが続くようだと、紙くず化必至だ。ここはもう譲るしかない」



オ「譲るといいつつ、Bidにぶつけるわけでもなく、あくまでもAskの価格に揃えるだけなんですね。最後まで、全てが後手後手です」

ス「これ以上低い価格なら、もう紙くず化するのと変わらん。…いやまぁ変わらんくはないけど、午前中のこの時点で妥協できる最低ラインはこの0.15ドルでの売りだ。これで様子を見よう」


オ「そこからまたずっと横ばいで、お昼も回ってやはりこれでも無理かと思ったその時!」

ス「正午過ぎから株価が突然伸びてきて、午後12時30分前には一気に株価77ドルに達したと思ったら、その後すぐ、ようやく注文が吸収されました」



オ「買いポジションを示す緑三角形がなくなりましたね。無事に、全20枚、コール価格0.15ドルで約定です。



…言うまでもなく、戻ってくる金額は0.15 x 100 x 20=300ドルから手数料を引くことのわずか287.58ドルであり、先週2倍アップの爆益後にWBコール購入に投じていた金額・11222.02ドルと比べて、わずか約2.5%にしぼんでしまったのは、記事タイトル~最初に述べた通りですね」

ス「ま、ゼロよりは良かったと喜ぶべき所でしょうか」

オ「コール購入時に残してあった端数の余力が500ドル弱ありましたから、現在の余力はそれと合わせて800ドル弱と、8万数千円になった感じですね」

ス「過去に囚われてもしゃあない。この8万円で、また一からのスタートだ。また、再建しましょう」

オ「過去に囚われる必要はありませんが、何度も言っている通り、少なくとも失敗は反省・学習して、今後に活かすべきですよ」

ス「そうだね。次はゆとりを持ったオプションで、少しでも安全を心がけた投資をすべきかもしれないね。
…対象はやはり、それでもまだ間違いなくこの先伸びていくと思うWBか、決算後好調を維持し続けていて素晴らしい未来しか見えないNVDAかが第一候補ですが、かなり余裕を見て…そうだな、来月満期のオプションはどうなってるかな?
 


…WBコールは、来月満期だと、行使価格80ドルで現在コール価格は2ドル程度か…3週間あれば80ドルは余裕で超えているように思うから、これは悪くなさそうだね」

オ「一方NVDAは、本日お昼過ぎのこの時点では、株価は下がっているようですね」



ス「朝からずっとマイナスだね。ハッキリ言って、NVDAも楽勝で140ドルなんてまたすぐ超えると思うから、コール価格は若干高いけど、都合よく本日は下がっているわけだし、これはメチャクチャ魅力的な投資対象に思えるぞ…。行使価格140ドルコールを買って、仮に来月までに150ドルでもいけば、楽に3倍以上にはなるね」

オ「しかし、すぐに飛びつかれるわけではないようですね」

ス「さすがに、そこは学習した点だ。こないだはすぐに飛びついて失敗だったからね。
…まぁ、よく考えたら、すぐに飛びついた直後だけ下がりはしたものの、翌日になったら実は一時2倍にまで上がってはいたから、悪いのは飛びついたことよりも引っ張ってしまったことなのかもしれないけど」

 

(参考: 前回の飛びつき翌日→2017/05/19 また+100%になったと思ったら、一気にマイナスへ…まぁのんびり行こう

オ「焦って飛びつかない方がいいのは絶対でしょう。もし上がってしまっても、そこからまた冷静にタイミングを見極めればいいだけの話です。上がりに乗り損ねても、損失を出すわけではないのですから」

ス「特にNVDAは、ニュースを見ていても市場の期待感を見ていても、100%上がり続けるに違いないとしか思えないのに、事実今日は普通に下がっているからね、僕の直感は当たらないんだ。せめて明日まで待ちましょう」

オ「それがいいでしょう。大損失を確定させた日ぐらいは、休んだ方がいいというものです」

ス「ま、そういう時に限って翌日大アップして裏目る気しかしないけど、ここを我慢しないと僕は永久に我慢できないクソザコモンスターに成り下がる気がするからね、今日だけは強制様子見としましょう」

 


~午後4時~

 


オ「無事にスライムさんも我慢することができたようで、本日市場は取引を終えました。WBとNVDAの様子だけ見ておきましょう。

 

 

…WBは、途中株価78ドルを超える瞬間もありましたが、幸いといいますか、取引履歴を見ると例のコールはその後何度も取引が成立していたものの、0.15ドルより高値で売れた瞬間はなかったようです。あれ以上粘ってもいいことはなかったということで、改めて満期直前はすぐに売却せねばいけない、ということですね」


ス「まぁそれでもやっぱりその辺は結果論だと思うけどね。途中、Bid 0.15のAsk0.30とかになっていた瞬間もあったし、株価があともう少しだけ伸び続けていれば、ひょっとしたら0.25ドルとかでも楽に売れていた可能性だってあるわけだからね。

…ま、ともかく、今日は最後まで我慢したけど、個人的にはNVDAの動きが気になるな。今日は最後までマイナスだったようだけど、もし明日NVDAがさらに下がるようなことがあれば、NVDAに突撃したい気持ちが強くあるよ。WBより、NVDAの方が今は期待値が高そうな気がするしね…?」

オ「確かこないだは『今はNVDAよりWBの方が期待値が高かろう』とおっしゃってWBに突撃されていたはずですが、結果、無事今日の惨状を迎えた形ですからね。自分の直感の当たらなさを忘れないようにしましょう」


 

 



オ「本命株・NYMXの方も、何もない日が続いています」

 


ス「…ハッキリ言って、特許申請が2件棄却されたり、そもそもヨーロッパでの新薬承認申請も、どうも結果が分かるまで数か月かかるみたいだからね、以前『間違いなく来る、株価10倍も目じゃない』などと大見得を切りましたが、何となく、もう急いで買い増す必要も無くなってしまった感じはするね」

オ「そう言っていると突然来るかもしれませんが、こればっかりは誰にも分かりませんね」

ス「まぁ、保有中のポジションを手離すことは絶対にしないから、ニュースが来てくれれば嬉しいけどね。とりあえず、来年満期のコールを買い増すための時間的余裕は結構ある気がするから、余力がなくなってしまったけれど、再度余力を増やすのに、そこまで急ぐことはなさそうだ」

オ「もう、あまりすぐのニュースは期待していないというのに、それでも買い増しはしておきたいんですね」

ス「コールを45枚買い増すと、来年満期のコールを合計で100枚所有していることになるから、以前何度か話に出した通り、その100枚があれば直近満期のカバードコール売りが100枚まで完全に爆上げリスクのヘッジが効いた安全な状態で行えることになるからね、やっぱり45枚は買い増したいなぁと思ってるよ」

オ「過ぎた話ですが、1万ドル以上の余力がある時なら、45枚どころかさらにプラス100枚でも余裕で買い増しておけたのに、残念ですね」

ス「まぁ、短期オプション取引であと1回だけ余力を大きく伸ばせたら、もういくらになっていようと絶対NYMXコールを買い増ししておこうと思っていたんだけど、残念ながら失敗しちゃったね」

オ「自分自身で下した選択ですから仕方ありませんね。ともかく、WBの一連の取引は、大失敗という形ではありますが、ここで一旦キリがついたと言えるので、気を取り直して、次のステップですね」

ス「失われた資金に、『あの経験が生きたよ、どうもありがとう』と胸を張って感謝できるよう、次こそは頑張りたいね」

オ「頑張りましょう」