オプーナ「やってしまいましたか。まぁ、リスク無視で攻め続けたらそうなるといういい例ですね」

スライム「しかし、これを書いているのは市場が始まってまだすぐの時点で、終わるまでにはひょっとすると回復するかもしれない。多分しないと思うけど」

オ「振り返っておきましょう」

ス「今日はご存知の通り、市場全体がクラッシュしたのかと思えるぐらい軒並み下落下落の真っ赤っ赤で始まっていたんだ」

オ「時間前取引の時点で、最近エントリーしたNVDAも昨日決算で大上がりの恩恵に与ったWBも、その他多くのスライムさんが値動きを追っているほとんどの銘柄も、みんな仲良く下落していましたね」

ス「市場が始まった。NVDAもWBも下落だ。

 

 




…まぁ、全体的に冴えない空気が漂ってるし、多分今日は下がるかな?さすればプットを買うのもいいかなと思ったけど、好決算で好調な両者だし、市場全体の重い空気に引っ張られただけで、またすぐ回復するんじゃないかという気もするし、難しいね」

オ「そんな中、本命株・NYMXは若干値を落としながらも(と言ってもこの時点での出来高 (Volume) はわずか789株なので、ほぼ全く取引がされていないだけですが)、あと2日で満期を迎える今週満期・行使価格4ドルのアウトオブザマネーコールに、まだ値が付いているのに注目されていましたね」



ス「ま、市場も不穏な空気が漂っているし、わずか2日の我慢大会だから、これはリスクリターンを考えると、カバードコール売りにチャレンジしても良さそうかな?と思ったので、注文を出してみたよ」



オ「Bid 0.05のAsk 0.20の状況の中、スライムさんが出したのは0.10ドルで50枚の売り注文ですね。売れれば500ドル(マイナス手数料18.18ドル)ゲットです。
   しかし、スライムさんの注文がAskになりましたが、その後約定する気配はありません」

 



ス「Bidにぶつけないとさすがにもう無理かな?まぁいいや、これは別に約定しなくてもいいから、そのまま放置で」

 


オ「さて、そうこうしていたら市場開始より10分経過、WB・NVDAに限らず何かいい銘柄はないかと目を光らせていたスライムさんですが、結局、WBがおもむろに値を戻し始めているのに目がいったようですね」



ス「もう株価78ドルに復帰も間近だ」

オ「30秒後、あっさり78ドルに乗せています」



ス「これは行けるんちゃうか…?そもそも詳しくは調べてないけど、市場の不穏な空気の要因としてはどうもトランプ大統領がうんたらかんたらの、アメリカの政治的なアレが波及して株式市場全体にも不安感が募っているのが主な理由のようですが、よく考えたらWBは中国企業じゃないか!決算も良かったわけだし、これは、WBは今日も結局伸びるのではないか…?」

オ「それから2分経ちました。軒並みあらゆる株が前日比マイナスで赤く染まっている中、WBがただ1人伸び、とうとうプラスにまで復帰していますね」

 


ス「間違いない、時代は中国だったんだよ!注文行くぜ、オラァン!!」



オ「今回も、アウトオブザマネーのコール、ちょうど今日新設された行使価格80ドルコールをターゲットとされたようですね。先ほどのオプション板画像の瞬間のBid-Askと直近取引価格とを鑑みて、1.25ドルでの買い注文ですか」

ス「来い!」

オ「…しかし、株価はますます伸びて79ドル突破、注文直後は一瞬スライムさんの注文がBidにもなっていましたが、コールの方の入札状況も伸び続け、既にBidですらなくなってしまいました。画像を撮った瞬間は、1.70ドルでの取引が成立していたようですね」



ス「…くっ…!出遅れてなるものか!!注文変更じゃあ!!」



オ「負けじと1.60ドルでの注文に修正…。…とここでネタばらし。スライムさんが注文を修正したまさにその瞬間を頂点として、株価はその後一気にガタガタッと下落してしまいました。
   こちら注文変更を決定してから数分、既に株価は前日比マイナスになっています」



ス「あれ、注文中を示す青三角形と、買いポジションを示す緑三角形が共存してるけど、バグってるね。取引履歴を見たら、一発で全部約定していたはずなんけど」

オ「スライムさんのPCはボロいですから、たまに(特に市場開始直後、大量の数値が動いて処理が重くなるとき)反応が鈍くなる瞬間がありますね。もっと大事な時にこれでは困りますから、買い替えを検討する時かもしれません」

ス「まぁ今はそれはどうでもいい、ともかく、1.60ドルで70枚約定してしまったぞ!ここからの株価の伸びに期待だ!!」

オ「…既に記事タイトルからしてネタバレをしているのでその期待も非常に空しく滑稽ですが、それから1分ほど経過した時点では、少し戻しましたね。株価は前日比プラスに復帰です。

   取引状況を示す三角形も無事正しく反映されました」



ス「行けぇー!中国パワーを見せてくれぇーー!!」

オ「…という声は今回ばかりは通ることはなく、ものの5分で一気に77ドルを割らんばかりの下落…」



ス「耐えろっ!頑張れっ!!中国パワーだっ!!!」

オ「それから15分経過し午前10時10分、いつの間にやら75ドル台に突入しています。

 



…1.60ドルで購入したコールは、もはや評価額・直近取引価格ともに0.40ドル…わずか30分で、何と買値の4分の1に沈んでしまいました」

ス「(ぐにゃ~)」

オ「結局、1時間半で2倍になるということは、全く逆にこういう風にもなるということで、リスクをおろそかにしてはいけないということを身を以って示した形になりますね」

ス「残念なり…」

オ「しかしそれから15分、午前10時30分少し前、若干戻してきていますよ?



…今なら買値の半額・0.80ドル程度でなら何とか売れそうな状況です。損切りはされないのですかナ?」

ス「…中国パワーが…来る!!僕は待つよ、WBはこんな所では終わらない!」

オ「それから15分、あっさり76ドル台に落ちていますが」

 


ス「中国パ……やっぱり中国ってクソだわ。

 

……でも…それでもウェイボーなら……ウェイボーならきっと何とかしてくれる…!!」

オ「相変わらず決心を先延ばしにしてしまう悪い癖ですね。大きく下がって、市場の空気も重いとなれば、反発を見せてくれたら即損切りすべきなのは鉄則でしょう。以前も似たようなことを繰り返していましたよ、いい加減学ばねばなりません」

ス「確かにね。粘ろうにももう満期まで時間がなく、そもそも僕は明日BABAの決算後の動きに飛びつきたいんだ。だから、何があっても今日中に売却して少しでも資金を戻さなくてはならんからね」

オ「では、今すぐでもいいのではないですかナ?」

ス「実は、こんな大事な瞬間なのに、僕はまたこれから1時間ほど修行の旅に出ねばならず、取引ができないのです。あぁもう時間がない!さらばオ師匠、また会う日まで!!」

オ「…何というメチャクチャな…。画像を撮る暇があったら注文も出せたでしょうに、結局心のどこかでさらなる大きな回復を無駄に期待して、こんな所で損切りをしたくなかった、というだけですね…」


~正午~


ス「ぜえぜえ、戻ったよ!WBはどうなった?」

オ「残念ながら、全く回復していませんよ」



ス「ダメだねぇ…」

オ「しかし、実はスライムさんが修行へと旅立った午前11時の時点からさらに株価は落ちており、そこからまた若干回復を見せつつあるような状況です」



ス「何と!さらに下がってたのか!!これはもうダメそうですね。…が、このチャートを見るに、もう少しだけ回復してくれたりしないかな…?」

オ「結局そう言って損切りを先延ばし先延ばししているだけなのではないですかナ?この調子ではズルズル延ばすだけになり、しかし本日どうしても売却しておきたいというおつもりならば、結局今より悪い条件での売却を強いられることになるのが目に見えていますよ。
   今すぐ損切りしなくとも、少なくともズバリ決めておくべきです、どうなったら損切りに踏み出すのかを」

ス「うーん……。僕はそういう目標ラインを設定するのは苦手なんだ。その時の状況状況で臨機応変に判断するのが僕の好きなスタイルだからね…」

オ「それでズルズル失敗ばかりしているから、こう申し上げているのです」

ス「うーん…まぁ、0.50ドルで売れそうな状況になったら、即損切りしましょうか」

オ「ならば、今すぐ注文を入れておくべきです」

ス「しかし、万一突然一気に伸びた時に、もっと高く売れるはずがそんな所で手離すことになったらシャクだけど…」

オ「(キッ!)」(にらみつける)

ス「…まぁ、そんな皮算用のクソみたいな期待をしている場合じゃありませんね。出しておきましょう、0.50ドルでの指値売り注文」



オ「ハッキリ言って、約定しないと思いますよ。ある程度時間が経ってダメそうなら、0.50ドルなどにこだわらず、その時のBidに近い価格ですぐにでも約定させるべきです。私は、今すぐにでも約定させるべきだと思いますが」

ス「まぁ、もうちょい様子を見よう」



オ「時は流れ午後2時30分、結局ダダ下がりですね。先ほど出した0.50ドルの売り注文はAskですらなくなっています。

 

 

   ちなみに、WBのみならず、NVDA含め多くのハイテク銘柄が5%以上の大きな下がりを見せています。もちろんITに限らず、市場全体が不調です。全体的な株安ですね」

ス「……。やっぱり、今日はダメだ。…しかし、決算が素晴らしかったWBは、明日、またすぐに反発が来る気がするから、明日市場開始直後、ボラが高い内に売りさばき、もしBABAが爆上げしていたらそのまま即その資金をBABAのコールに突っ込み、しかし既に1往復の取引をしてしまったことになるからそのコールはGFVにあたるので明日は売れないため、持ち越しになって少々危険だけど金曜日に売る…これで行こうかと思う」

オ「…呆れましたね。もう知りませんよ。0.25ドル程度でしか売れないかもしれませんが、私は今すぐ損切りすべきだと強く思いますよ。
…まぁ、自己責任です、紙くず化して完全にゼロになってしまう可能性が非常に強いですが、好きになさって下さい」

ス「ちょっと無謀かな…。でもやっぱりWBは中国企業だし、米国市場の不安感なんて本来関係無いはずだから、明日は回復するのではないかと…」

オ「するかもしれませんが、何度も言っている通り、しなかったらどうするんだ、という話です。もし明日反発しなければ、満期まで本当に時間もありませんし、ほぼ確実に、今より遥か安い価格で売れ…てくれれば本当に万々歳で、恐らく値段を付けて売ることは不可能になることでしょう」

ス「ま、既に賭けに敗れたんだししゃあない。オプション取引ならまたすぐ取り戻せるから、こうして先延ばしにするのは一般的にダメなパターンなのは重々承知だけど、思うようにやらせておくれよ」

オ「もちろんそれはスライムさんの自由、どうなろうとも自己責任ですが、これも何度か同じ事を言っている通り、仮に上手く行ったとしても、こんなやり方をしていてはいずれ必ず、絶対に、間違いなく、100%、そう遠くない将来に破滅しますよ。というか余力がほぼ全部失われるということで、既に破滅の一種です。

   上手く行っても行かなくても、深く反省材料にして今後に活かさないと、失われた資金も浮かばれません」

ス「まぁさすがに今回はチト色々下手こいたね。でも、いい経験になったように思うよ。ちょっとずつ成長している気がする。気がするだけかもしれんけど。

 

…ところで現実逃避にNYMXを見てみたら、もちろん朝出した注文は約定していなかったんだけど、例の行使価格4ドルコール、未だに0.05ドルのBidが入ってるね。

(オプション板画像、撮ったつもりが撮れてませんでした。Bid 0.05ドルが2枚でした。今見直してみたら、朝一のままですね)

   たった2枚だけど、大きな注文を出して約定したら一気に他からも追加約定が来るかもしれないし、この市場の暗さと残りわずか2日という日数から考えて、最低入札価格だけど0.05ドルで売っておくのもいいかなという気がしてきたよ」

オ「恐らくもうほぼ紙くず化して然るべきな商品ですし、そんなに沢山売ることはできないでしょうが、売ってみたいならば、挑戦してみてもいいかもしれませんね」

ス「では、0.05ドルでの指値売りに、いざ注文変更!」



オ「100枚の売り注文ですね。もちろんBidに入っていた2枚は即約定しました。



…しかし、上記画像の減ったAskの枚数からも明らかな通り、残念ながらその2枚が約定したのみ、手元に入る資金は、0.05ドルでコール2枚分の売上げ10ドルから、手数料8.91ドルを引きまして、驚きのわずか1.09ドルです」

ス「たったの約100円かよ!クソみたいな取引になっちまったな。まぁいいや、多分NYMXは金曜時点で4ドルは超えていないだろうから、この100円は丸儲けだ」

オ「仮に超えてしまいそうでも、2枚なら楽に買い戻せるため安心ですね」


ス「…さて、問題のWBコールですが、そうは言っても株価が回復してくれたら売ろうとも思ってたんですが結局全く回復せず、本当に放置したまま市場が終わってしまった…!」

オ「本当に、シャレではなく、紙くず化しそうですよ。結局株価74.80ドルで本日の取引を終えています」



ス「…コール価格は、直近取引価格が皮肉にも買値のジャスト10分の1の0.16ドル……っちゃっべー!!…こうなったら祈る他ない、明日朝一の、意味不明な反発に期待だ!チャイナパワーを見せてくれ…!!」

オ「常識的に考えて、厳しいでしょう。奇跡が起こってくれるといいですが、起きないからこそ奇跡と呼ばれるわけです。そもそも、奇跡を頼る時点で、投資としては最低の悪手とも言えますね」

ス「奇跡よ起これ!」

 

 

 



オ「本命株・NYMXはその後市場の雰囲気に飲まれたのか株価は下落、当然コール売りはあれ以上約定しませんでした。市場終了時点のオプション板と、本日の取引履歴がこちらですね」

 



ス「株価が下がっているというのに、買い増ししたい来年満期のコールだけは無駄に粘って下がってくれないのは何やねん、って感じだね。まぁ、買い増そうにも余力がまたしても死んでしまったけど…」

オ「参考までに、NVDAも大~きく下げています」



ス「NVDAのみならず、本日は久々にプチ暴落といって差し支えない、終わってる米国市場でしたね」

オ「プチ暴落などと甘いことを言っていていいのでしょうか…」

ス「幸い、僕は、景気などほとんど関係無い弱小バイオにしか投資してませんからね、超大恐慌が来たら、阿鼻叫喚の渦巻く中、しれっとプットを買って利益をいただこうと思ってますよ。僕のスタイルに市況はほぼ関係無い」

オ「もちろん自社の研究開発・商業化がほぼ全ての弱小バイオにとって景気はあまり大きな影響はないでしょうが、それだってもちろん全く関係無くはないでしょう。あまりに不景気だと、追加臨床試験などもままならず、市場承認が先送りになってしまうかもしれませんよ。
   そもそもWBのコールも結局持ち越してしまいましたし、中国企業と行っても米国NASDAQに上場しているIT銘柄、ここから暴落が来たら、スライムさんも大いに影響を受けることでしょう」

ス「WBの方は、明日の朝、一瞬何をトチ狂ったかホンの数秒でいいので上がってくれればそれでいいんだけどな。その混乱に乗じて即損切りを決行する」

オ「上がろうと下がろうと、速やかに損切りを決行せねばなりませんね」

ス「しかしこうなると、BABAの決算後に飛びつくとかいう状況じゃなくなってしまったかもしれないね。自分の余力もそうだけど、市場全体の雰囲気的にも」

 


オ「ともかく、今日のような取引をしていては、どれだけ連勝を重ねようと待つのは破滅ですから、今後に経験を活かしましょう」

ス「まぁ、今朝コールを買おうとした時に、もう5分だけでも待てば、かなりの下落を目にして多分買うのを躊躇ったから、やはり注文を出したつもりになってそこから一歩だけ待ってみる、というのは、常に、非常に大切だということだね」

オ「どんな熱気の最中にあっても、決してそれを忘れないようにしなければいけませんね」

 

ス「それから、市場全体が重苦しい真っ赤な空気を醸し出していたら、よっぽどのことがない限り、下落に次ぐ下落が待っていると断言してよさそうだね」

 

オ「必ずそうであるとは、絶対に言い切ることができないのが市場ですよ」

 

ス「必ずそうとは言い切れないけど、人間の心理的に、これは基本外さないと思う。次こういう状況を朝見かけたら、プット買いを仕掛けるのが良さそうだ」

 

オ「それが正しいかどうかはともかく、そうして少しずつ経験を重ね、少しずつでも投資家としてのレベルを上げていけるといいですね」