スライム「NVDAボロコール投資は99.9999%死亡確定しましたが、買い増しを目論んでいる本命株・NYMXも今日はあまり下がっていなかったということで、買い増しチャンスを待っている間に何かいい投資先はないかと考えていたのです」

オプーナ「相変わらずじっくり腰を据えて待つことのできないお人ですね。…人じゃなくて短絡的な最弱モンスターですから、それもやむなしという感じかもしれませんが…」

ス「まぁ話のネタにはちょうどいいでしょう。ともかく、せっかく浮いたままになっている余力資金を、即決・日ぎめの小銭稼ぎに使ってもいいんじゃないかと思いまして、何かないか探してみたんです」

オ「日ぎめの小銭稼ぎということは、つまり、明日満期のプット売りをなさるということですかナ?」

ス「…right。その通り。よく気付いたね。
   明日満期、つまり週1オプションの中から、アウトオブザマネープットでそれなりの入札Bidが入っているものがあれば、それを売って、わずか1日我慢大会をするだけで、プット売却資金丸儲けという分のいいギャンブルです」

オ「しかし言うまでもありませんが、満期までわずか1日足らずでそれなりのBidがついているということは、それなりに暴落の危険性が高い銘柄だというのと同義ですから、必ずしも分のいい安全な小銭稼ぎとは言い切れないと思いますよ。大量に潤沢な余力があれば十分安全に小銭程度は稼げるでしょうが、スライムさんのしょぼい余力では難しいでしょう」

ス「まぁ、本当に小銭も小銭、数ドルぐらいの稼ぎなら、僕の余力でも十分安全にいけるけどね、さすがにそれじゃつまんないからね」

オ「また危なっかしい取引に飛びつかれたというのですね。スライムさんの余力程度で、記事タイトルによると1日で1万円つまり100ドル…これは危険なニオイしかしませんが…」

ス「まぁ御託はいいから、いい加減本題に入ろうか。とりあえず今の僕の余力では、最高でも株価30ドル台の銘柄のプットしか売れないのです」

オ「オプションは1枚100株を対象にしていますので、現物口座でプットを売る場合、証拠金として権利が行使された場合に払う金額、すなわち指定した行使価格で100株購入するだけの余力資金を提示して拘束されねばなりませんから、行使価格40ドル以上のプットは、今のスライムさんでは余力が足らず売却できないことになりますね」

ス「しょぼい小銭稼ぎで通算損益画面にこれ以上銘柄が増えて画像がでかくなるのもアホらしかったんで、まずは取引したことのある銘柄から何かないか選んでいたのです。

…株価が小さく最近ボラの激しいRAD、最近決算で大上がりしたばかりでボラの期待できるTWTR、四面楚歌の絶望的状況にありながら微妙に最近回復していてボラの期待できる元巨大バイオのVRX、他にもボロ株のGSATとかNVAXとか色々候補はあったんですが、さすがに満期まで1日では、どんなにボラの激しい株といえども、アウトオブザマネープットを何枚売っても雀の涙どころかミジンコの汗ぐらいの資金しか得られない感じだったのです」

オ「となると、スライムさんの取引したことのある銘柄で、週1オプションがあって株価が高すぎず、しかもボラも高いという条件が揃った中で他に目ぼしいものというと…やはりアレでしょうナ」

ス「左様。常に日々尋常じゃなく凄まじいまでのボラが確定で約束されており、残り1日だというのにバカ高なオプション価格での取引が繰り広げられているのはコイツら、金鉱株3倍ETFの、NUGTDUSTだ!!」

オ「金鉱株指数が1%上がれば3%上がるブルのNUGTと、1%上がれば3%下がるベアのDUSTですね」

ス「まぁこいつらは真逆の動きをするだけの兄弟銘柄なのでどっちでも良かったんですが、NUGTはつい先日株式併合がされたばかりで、何と今週満期のオプションが存在しなかったんですね」

オ「…ということで、対象はDUSTですか。色々銘柄を見ていたら時間が経っており午前10時も回った頃のオプション板ですが、金鉱株はどうやら不調で、DUSTは本日それなりに上がっていますね」



ス「まぁ金鉱株がこの先どう動くかは全く分かりませんがね、プット価格を見てみてよ、一番現在株価に近いアウトオブザマネーである行使価格37ドルのプット、Bid 0.90のAsk 1.20だぜ!
   1日耐久レースで、明日DUSTが37ドルを超えたまま終わってくれれば、これを1枚売っておくだけで約100ドル丸儲けになるわけだ」

オ「しかし、3倍ETFですから、まさに本日がそうであるように、1日で5%・10%、DUSTの株価でいうと2ドル3ドルは余裕で動きますよ。
   そのプットをプット価格1ドルで売って、その後株価が2ドル下がろうものなら、逆に約100ドルの丸損です」

ス「そんなの知らんよ、金鉱株に限らず市場全体が何だか冴えないから、多分そんなに下がらん(=金鉱株は上がらない)だろ、注文おらよ~っと」(ポチーッ)

 



オ「あぁ、相変わらず考えなしのノータリン投資を…!

…って、1.10ドルの売り注文を出されたようですが、これはBid-Askの真ん中よりAsk寄りの若干欲張った形であるためか、しばらく待ち続けても一向に約定しませんね」



ス「まぁ、どうせただのギャンブル投資だし、約定しなかったらしなかったでいいんだ」

オ「注文後しばらくして株価が上がり、一時はスライムさんの注文がBidですらなくなった瞬間なんかもありましたが、さらにしばらく待ちまして、株価がちょっと落ちたのをきっかけにプット価格が底上げされて、約定しましたね。久々に、売りポジションを示す赤色三角形の登場です。

 




…手数料を差し引いて、無事101.29ドルゲットです。オプション売り取引ですから、後は、この101.29ドルをどこまで守りぬけるかの戦いになったわけですね。
   最高のパターンはもちろん、明日DUSTが株価37ドル以上で取引を終えてこのプットが紙くず化するという状況、その場合101.29ドル全てが丸儲けとなります」

 


ス「ギャヒョーン!…いけるだろ、って軽い気持ちで出した注文だけど、いざ約定するとやっぱり大丈夫かと不安になるぞ!!」

オ「おやおや、その不安が的中したのか、ものの10分程度でDUSTは下がってきており、行使価格37ドルプットは早速インザマネーに転落してしまいました。既に直近では1.30ドルで取引が成立しており、慌てずホンの少し待っていれば、スライムさんの売った価格より+18%以上も高く売れたことになりますね。



   行使価格37ドルはインザマネーになってしまいましたから、このままですとプットの権利が行使されて、株価がさらにどれだけ下がろうと、DUSTを100株37ドルで買わされてしまうことになります」

ス「ギャヒョーン!!やっぱDUSTってゴミだわ。
…正直そうなる気がしてたから、やっぱりさっきの出来心で出してしまった注文は取り消し…って、ナシ?」

オ「そんなのがまかり通ったら、市場は成り立ちませんよ…。スライムさんナ、あんたもう大きいねんから、ちょっと自分に都合が悪くなったからって、それで取り消したいいうても、そらいけませんよ。通りません」

ス「ぐぬぬーぬ…」

オ「おやおや?しかし、今回ばかりは運命の女神が味方したのか、さらに1時間ほど経ち午前11時30分過ぎ、DUSTは大きく伸びていますね。



…既に2段階上の行使価格までもがアウトオブザマネーになりました。

   プット価格も当然軒並み下がっていますから、これで、今売却済みのプットを買い戻しても、それだけでもう5~6000円の利益になりますね。これは良かったじゃないですか」

ス「フフフ…僕は最初からこうなると思ってましたよ。本当はむしろ行使価格38ドルプットを売ろうかと思っていたのだ。あの時38ドルプットを売っていれば、さらに50%も高い150ドルぐらいで売れたかもしれんのか……ぬかったぜ」

オ「本当に相変わらずですね。しかし、最後まで全く油断できないのが3倍ETFですよ。利益が出ている今の内に、安全のために買い戻しておくという手もありますが」

ス「明日になれば紙くず化するかもしれないような、ガンガン価値が目減りしていって放っておけば勝てる確率が極めて高いものを、ケチな僕がわざわざお金を払って買い戻すわけないでしょう。もう放置ですよ、ホーチ!」

オ「その判断が吉と出ますか凶と出ますか…。見守りましょう」


~市場終了・午後4時~


ス「おぅ、DUSTはどうなった?!」

オ「何とか粘っていますね。37ドル台で通常取引を終えています。

 



…しかし、何故かは分かりませんが、DUSTやNUGTは多くのデータサイトで最終的に時間後取引の株価がその日の終値に反映されるようなタイプの銘柄であり、実際時間後取引でもそれなりに活発に取引され続けることが多いため、全く油断なりませんよ」

ス「ま、いけるっしょ。知らんけど」

オ「相変わらず軽いですが、仮に明日DUST株価が数パーセント大きく下がっても、購入ポジションが紙くず化して全てが0になるオプション買いとは違い、かけた資金の数パーセントが削られるだけですから、そこまで深刻ではないかもしれませんね」

ス「でもやっぱり、できれば売ったプットが紙くず化して完全勝利をしたいものだね」

オ「多少の緊張とともに、楽しみに明日の金鉱株の動きを待ちましょう」

 

 



オ「本命株・NYMXは、当初ほぼ全く動きがないぐらいだったんですが、DUSTのプットを売却後、おもむろに下がりましたね。最終的にマイナス5%超、再び4ドルを割って取引を終えています」

 



ス「ほぉ、いいね!ニュースは来週まで何もないのは確定していますから、急ぐことはないでしょう。週明け、DUSTで拘束されている資金が解放されたら、コール45枚買い増ししましょうかね」

オ「慌てることはありませんね。
…一方99.9999%死亡確定のNVDAですが、本日は株価が伸びることはなく、さらに9がもう4つは増えたと言えるぐらいに死亡確率が上昇しました」

 



ス「当然、成行売りで出していた注文は1枚も約定せずだね」

オ「大益を狙った無謀な取引の末路はこうなるといういいお手本ですね。今後はあまり欲張るようなことはせず、もう少し現実的な取引を心がけましょう」

ス「NYMXの買い増しをした後、多分少しは余力が余ると思うんだけど、ちょうどNVDA決算が終わった頃合に、それを使ってまたNVDAコール買いに挑戦したいけどね。決算で上がっても下がっても、長い目で見てNVDAはきっとそこからまた伸びていくでしょう」

オ「必ずしもNVDAにこだわらず、リスクとリターンとの兼ね合いで、その時自分に最も合っていそうな銘柄を探し当てることも大切ですね」