まだまだ決算のシーズンは続き、今週も全て決算発表企業です。

 

 

1. AMD (Advanced Micro Devices)

 

 

 

 

【注目理由】
月曜日(市場終了後)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしの半導体2番手企業・AMD。CPUならインテル、GPUならNVIDIAの後塵を拝し続けている印象だが、近年はそれらに追いつけ追い越せといわんばかりに好調な模様。
やはりそこは、天才ジム・ケラーの力が大きかったと言えるのか。

(参考: 『天才ジム・ケラー』で検索してヒットした記事から適当に…
天才ジム・ケラーの置き土産「AMD Ryzen」が凄すぎる!1600XのCINEBENCHスコアがリーク
(http://blog.livedoor.jp/bluejay01-review/archives/50689110.html)
AMD新時代、ついに出た! 待望のsocketAM4マザーボード特集
(http://it-kaden.com/graphics-board/グラボ/amd新時代、ついに出た!-待望のsocketam4マザーボード特/#i))

NVDAに投資中の身としては非常に気になる所だが、果たしてどうなるか…。
ジム・ケラーはもうTeslaに引き抜かれたし、先日インテルは決算で無事死亡したぞ!(死んではいない)

 

どうするどうなるAMD?!

【ペーパー取引】
ハッキリ言って、下がる気がする。しかし、もの凄いボラが期待されているためか、IVは軒並みあまりにも高く、プット買いに賭けるのはいささか無謀か。
ここは、IVを有効利用しながら安全を期す形で、かなり遠い行使価格のプットを売っておくとしましょうか。

○今週満期・行使価格11ドルプットを、0.05ドルで100枚売却(証拠金として11万ドル拘束・500ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-10万9500ドル→満期まで放置。
 

 


2. AAPL (Apple)

 

 

 

 

【注目理由】
火曜日(市場終了後)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしの、世界で一番大きい企業価値を持つApple。…と、文句なしと言ったがな、それはウソだ。ハッキリ言って、Appleが世界一の企業とはどうしても思えないな…。Appleファンの人には申し訳ないけれど、AppleよりもGoogle、Amazon、Microsoftの方が遥かに価値があるように思えてならない。
iPhoneで世界中に革命を起こしたのは素晴らしい。Macのファンも一定の割合で存在し続けることでしょう。しかし、どうしても、Appleはもう頂点を付け終わった企業な気がしてしまうのである。それはジョブズというカリスマが消えたからかもしれないし、世の中は栄枯盛衰で常に1番であり続けることは絶対にできないという不変法則からそう感じるからなのかもしれないけれど、直感的には、Appleがこの先長期的に伸びていくことはないんじゃないかな、という気がしてしまう。
なお、この直感の打率は1割を切っている模様。

【ペーパー取引】
…とはいえAppleですから、今すぐに没落していくということもないでしょう。AMDに続き、AAPLも安全を期して、割と現在株価から離れているディープアウトオブザマネープットを売却しておきましょう。

○今週満期・行使価格138ドルプットを、0.68ドルで10枚売却(証拠金として13万8000ドル拘束・680ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-13万7320ドル→満期まで放置。
 

 


3. PFE (Pfizer)

 

 

 

 

【注目理由】
火曜日(市場開始前)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしの、世界売上高ナンバー1製薬会社・ファイザー。文句なしと言ったがな、これもウソだ。もちろん2016年はナンバー1だったけれど(参考:【2016年 製薬会社 世界ランキング】ファイザーが首位奪還、ロシュが2位に ノバルティスは3位に後退 (http://answers.ten-navi.com/pharmanews/9102/))、バイアグラ以来まともな(というか1つも)新薬を自社開発できておらず、稼ぎ頭であるリピトールが2011年に特許が切れてしまった(Wikipediaより)など、近年は他社にナンバー1の座を譲ることもチラホラ。
バイオ全体の逆風も相まって、イマイチ冴えない感じのするファイザー、今回の決算やいかに?

【ペーパー取引】
どうなるかは全く予想がつかないけれど、多分下がる?IVは決算前だというのに驚くほど低いので、ここは一つ、バカみたいに資金は使わず、ほどほどの資金でプット重視のストラングル買いに挑戦してみよう。

○今週満期・行使価格35ドルコールを、0.03ドルで1000枚購入(3000ドル)
○今週満期・行使価格33ドルプットを、0.07ドルで1000枚購入(7000ドル)
◎合計-1万ドル→決算後、外した方(価格が下がっているもの)は即売却。当たった方は、さらなる伸びに賭けて、市場終了時まで粘って、そこで売却しましょう。
 

 


4. MA (Mastercard)

 

 

 

 

【注目理由】
火曜日(市場開始前)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしの、クレジットカード業界ナンバー2・マスターカード。しかし、VISAには当然あらゆる面で負けており、2番手ポジションとしても何となくアメックスより目立たない気のする、どうにも影の薄い存在に思えてしまうぞ。
一応ヨーロッパに強いと言われていて、店によってはVISAの取り扱いがなくマスターのみの所も、とかも言われているけれど、多分そんな店に巡り会うことは一生に一度あるかないかだぞ。むしろ多分、逆の方が圧倒的に多いと思うぞ。

これじゃマスターカードじゃなくて、(影が)ウスターカードじゃねぇか!…と思ったら、キャッチコピーだけは、マスターカードの圧勝だ!!

VISA『ビザさえあれば』→「ほーん、で?」

アメックス『出かけるときは忘れずに』→(鼻ホジー)

マスター『家族との時間…プライスレス。お金で買えない価値がある。買えるものはマスターカードで』→「うおおぉぉぉ!!」

…まぁ、VISAとマスターカードの両方から選べる場合、あえてマスターカードを作ることは絶対にないと思いますけど。

【ペーパー取引】
そんなMAだけど、先陣を切って決算発表を済ませていたVもAXPも好調だったから、その間に位置するMAも当然今回は上がるでしょう。
…程々の資金で、コール偏重のストラングル買い、行ってみましょうか。

○今週満期・行使価格120ドルコールを、0.60ドルで120枚購入(7200ドル)
○今週満期・行使価格112ドルプットを、0.50ドルで30枚購入(1500ドル)
◎合計-8700ドル→ファイザーと同じ感じで。
 

 


5. GILD (Gilead Sciences)

 

 

 

 

【注目理由】
火曜日(市場終了後)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしの、C型肝炎最強の治療薬・ソバルディ(&ハーボニー)を販売する、大型バイオ。タミフルを開発したのもこのギリアドだ!!
しかし、ソバルディはあまりにもよく効き過ぎたため、販売するごとに患者が完治し、自ら市場を縮めてしまうことに繋がってしまったという諸刃の剣。
(GILDについてはこちらの解説が完璧:ギリアド・サイエンシズ(GILD)- C型肝炎治療薬ハーボニーの価格圧力 (https://www.americabu.com/gilead-sciences))

そんなこともあり、GILDの株価は近年非常に冴えない。ファイザーの項目で載せたランキングリンクにある通り、売上高はまだ世界第8位に位置するが、それも減少傾向。今回の決算でGILDの復活はあるか?!

【ペーパー取引】
ズバリ、ないでしょう!…と思ったが、当然誰しも悪決算は予想しているということで、大方の決算予想はしっかりと前期比下がり続けている。そして実際の決算は、過去1年、予想より悪い→良い→悪い→良い…と来ている…。ってことは今回は悪い、やっぱり下がるじゃないか!

…が、プットを買うには少し割高感もある…。ここは、GILDの奮起に期待して、そこまで大きく下がることはないであろうとの予想の元、プットを売りましょう。

○今週満期・行使価格66ドルプットを、0.48ドルで20枚売却(証拠金として13万2000ドル拘束・960ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-13万1040ドル→満期まで放置。



6. FB (Facebook)

 

 

 

 

【注目理由】
水曜日(市場終了後)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしの最強SNS・フェイスブック。しかし、匿名でのやり取りをこよなく愛す立場としては、やっぱりFBはいらない子の印象。少なくとも、日本人には合わないでしょう。やっている人には申し訳ないけれど、ハッキリ言ってやらなくても分かる、FBをマメに更新する人に面白い人はいない!(※あくまでもやったことのない立場からの適当な想像上の戯言です。多分、やってみたら面白い人ばかりで新しい発見があるのかもしれません。実際に自分がやることは恐らく一生ありませんが…)。

【ペーパー取引】
しかし、既に世の中はFBに支配されているのであった…。みんな目を覚ませ!名前を出して公表するほどお前の情報は面白くないし、『いいね!』をもらった所でお前の人生は特に良くはならないぞ!!
…とはいえ、人間の承認欲求を鷲掴みにしたFBは、今回もまた伸びるのではないでしょうか。
大きく利益を求めて、インザマネープットを売ってみましょう。

○今週満期・行使価格155ドルプットを、6.00ドルで10枚売却(証拠金として15万5000ドル拘束・6000ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-14万9000ドル→満期まで放置。
 

 


7. KHC (Kraft Heinz)

 


(なぜかYahoo Financeでは決算の過去データが出てこなかったので、NASDAQ公式より)

 



【注目理由】
水曜日(市場終了後)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしのバフェット爺さんお墨付きの食品会社・クラフトハインツ。2015年にクラフトフーズとハインツが合併することで、新たにKHCが誕生(上記チャートはその時点から)、世界5位の食品メーカーとなった。
日本では、クラフトと言えばやはりコレ…というより、事実上クラフトチーズぐらいしか著名ではない気もします(一応クロレッツやホールズといったガム・アメ系はありますが)。

そこで、ちょっと『クラフト 切れてるチーズ』で検索してみたら、驚きの新商品が!

 



へぇ~、そんなのあったんだ~、何か、『何やそれ』って感じる名前が面白いやんけ、と思ったら、まさかのエイプリルフールネタでした。

https://www.morinagamilk.co.jp/products/brand/kireteru/kiretenai/

…いや、『伝統なので、仕方なしにノリでやってます』的なつまらんネタが多い中で、このエイプリルフールネタは結構面白いじゃないの!
こんなクソみたいなネタのために完璧に近いパッケージデザインをしたデザイナーさんの空しい努力を思い浮かべると、涙が出ますよ…!

…まぁ、そもそも切れてないチーズは普通にあるんですけどね。

 

http://www.meg-snow.com/products/detail.php?p=familiar

ほぼ同じ味のくせして、切れてるだけで切れてないのより高いことが多いからね、賢い消費者は切れてないチーズを買うと思うんだね。
よって、価格を下げられるのなら、エイプリルフールネタに留まらず、『切れてないチーズ』を本当に出してもいいと思うんだがね。まぁ余計なお世話でしょうね。

【ペーパー取引】
ただ切れてないチーズの話をしたかったがためだけに取り上げたKHC、株価は…まぁ暴落することはないんじゃない?(適当)
ここは適当にプットを売っておきましょう。…あ、しかし、やや歴史の新しい銘柄だからか、この規模の銘柄だというのにまだ月1オプションしかないのか!これはやりづらいな…。まぁ、多分決算が過ぎればボラも減ってオプション価格は下がるから、やっぱり売っとけばいいでしょう。

○今月満期・行使価格90ドルプットを、1.60ドルで10枚売却(証拠金として9万ドル拘束・1600ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-8万8400ドル→来週金曜日の時点で、高くなっていようと安くなっていようと買い戻しましょう。



8. TSLA (Tesla)

 

 

 

 

【注目理由】
水曜日(市場終了後)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしの、世界で一歩先行く電気自動車を開発中のテスラ。期待感込みの株価であるゆえか、とにかく上下動が激しいイメージ。決算結果も暴れているなぁ…。

前述の天才ジム・ケラーを招聘したとはいえ、対象は未来を感じる自動運転、形になるまでどのぐらいの時間がかかることやら…。どうなるのか、これは、全く予想がつかないぞ。

【ペーパー取引】
全く読めない上に、オプションを買おうにも流石にボラが結構高く割高で、上手く利ざやを得るのは難しそう…。
失敗するかもしれないけど、ここは一つ、大きなIVを活かす意味を込めて、コールとプットの両建て売り、ショートストラングルに挑戦してみよう。

○現物株を現在の株価(314.07ドル)で200株購入(6万2814ドル)
○今週満期・行使価格320ドルコールを、6.60ドルで2枚カバードコール売り(1320ドルのコール売却代金ゲット)
○今週満期・行使価格305ドルプットを、5.35ドルで2枚売却(証拠金として6万1000ドル拘束・1070ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-12万1424ドル→現物株も絡んでどう計画を立てておけばいいのか色々複雑だけど、売りメインなので、基本満期まで放置。



9. S (Sprint)

 


(Sも、Yahoo Financeでは決算の過去データが出てこなかったので、NASDAQ公式より)

 


【注目理由】
水曜日(市場開始前)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしの、孫さんが会長を務める携帯電話企業・全米第4位。ジャスティス・孫が買収したわけだからね、これは期待してしまいますわね。

さすが孫くん、2年と経たず、大底の時点から株価3倍程度にするとはやるじゃない、…と思いきや、最長チャートを見てみたら、1999年頃、Sは1株75ドルとかを記録していた模様。

 

当時の栄光を取り戻すため、今一人の男が立ち上がった…その名は孫、Wikipediaによると、孫は19歳の時に、「20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を最低で1,000億円貯め、40代でひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代で事業を後継者に引き継ぐ。」という人生50年計画を立て、今もその計画の実現に向けて走り続けているという[要出典]
そんな彼もこの8月で60歳・還暦を迎えようとしている…つまり、スプリントは、あと数か月で完成されるに違いない!これは間違いない、Sは上がり続けるでしょう。

【ペーパー取引】
孫さんを信じて…うーん、コールを買いたいけれど、IV高すぎぃ!!ここは、消極的ではあるけれど、インザマネープットを売ることで、1週間で最高10%以上の利益を目指すとしましょう。

○今週満期・行使価格10ドルプットを、1.12ドルで100枚売却(証拠金として10万ドル拘束・1万1200ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計8万8800ドル→満期まで放置。



10. DNKN (Dunkin' Brands Group)

 

 

 

 

【注目理由】
木曜日(市場開始前)に決算報告があるため。

【適当コメント】
文句なしの全米ナンバー1ドーナツ屋さん・ダンキンドーナツ。あのピザハットより、ケンタッキーより、デニーズより圧倒的に高い売上高とは驚きだ!たかがドーナツが、ピザより、チキンより、ファミレスより売れているだなんて…!

2015年チェーンレストランTOP50
(http://foodrest.com/?page_id=3113)

ちなみに、アメリカの警官にドーナツのイメージは、ダンキンの「制服とパトカーで来店した場合ドーナツを値引き、または無料」というサービスに由来しているのだ。ダンキンは治安維持・防犯のためになる、そして警官はブクブク太ってよくあるイメージのアメリカ警官像に近づけるということで、Win-Winの関係だ。

確か数年前、日本でアメリカのドーナツが大流行して、一瞬でブームが去って閉店しまくりというニュースを見た気がするけど、あれはダンキンだったのか?と思ったら、それはダンキンではなくクリスピークリームだった。

クリスピー・クリーム、「大量閉店」の全真相
(http://toyokeizai.net/articles/-/143621)

…日本はやっぱりミスドだもんなぁ、と思ったら、そもそもミスドとダンキンは兄弟企業だった模様。

ミスタードーナツに先駆けて日本展開したドーナツ屋「ダンキンドーナツ」は「ミスタードーナツ」と親族関係でした。
(https://middle-edge.jp/articles/vspPx)

これは面白いですね。ミスドの親会社が、ダンキンと名前そっくりのダスキンなのは運命のいたずらか、はたまた大いなる陰謀が潜んでいるのか…(ただの偶然です)。

【ペーパー取引】
マクドナルドが好調だったからね、ダンキンも多分好調でしょう。プットを沢山売りましょう。

※追記注:DNKNも月1オプションしかなかったんですね。気付きませんでした。これもKHCと同じ感じで

 

○今月満期・行使価格55ドルプットを、1.10ドルで40枚売却(証拠金として22万ドル拘束・4400ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-21万5600ドル→KHCに同じ。



…という感じで、今回は105万9784ドルの仮想投資に挑戦です。まぁ、高額ですが、よく考えたら基本的に全て10の倍数の取引量なので、普通に全て10分の1の枚数の取引にすれば、金額も10分の1になるだけなんですけどね。
どうせ額ではなく増減割合を見るだけなので、この105万ドルにはまったく意味がない感じです。

前回の反省で今回は利益が出ることを目指したい、などと言いましたが、結局若干無謀な取引も混じっているので、またトータルでは損失というオチかな?という気もします。

結果まとめは、また週の終わりに…。