週末に読み続けていたシリーズがちょうど両方終わったので、今回から、週末の話題埋めとして、新企画を始めてみることにしました。


内容はタイトルずばりで、月曜から始まる新しい週で注目しておきたい銘柄を取り上げてみる形です。
…と言っても個人的には本命株・NYMXと、それから最近ではNVDAのオプション買いに入ろうかどうしようかずっと悩み続けている感じなので、恐らく実際取引するのはその2銘柄のみで、注目したからといって今回取り上げた銘柄にエントリーすることはないと思うのですが、何らかの理由で特に今週注目してみたいと思っている銘柄をあえてピックアップしてみる感じです。


(また、ここで注目株を挙げるので、市場営業日の記事中の【本日の最注目銘柄】のセクションは、レギュラーコーナーから取り下げることにしました。
話題がなければ記事全体で注目銘柄を取り上げることもあるかもしれませんが、特に毎日無理やり注目銘柄を取り上げることはしない感じです。普段の記事が長すぎるので、軽量化の一環です。)


注目対象としては、基本的には、決算報告のある有名企業と、あと前週に目を見張る値動きをしていてどうなるか気になる企業が中心になるかと思います。
今週は超大企業の決算が目白押しで、今回取り上げる対象もほとんどが決算報告のある企業になりました。…というかちょうど決算シーズンなのか、本当にキリがないぐらい大量の有名企業の決算報告が目に付いたのですが、1回で注目するのは最大でも毎週10銘柄程度にしようと思います。


取り上げる条件としては唯一、『オプションが取り扱われている銘柄』という点で制限を加えようかと思います。どんなに気になる銘柄でも、オプションの存在しないクソザコ銘柄はここでは取り上げない予定です。…まぁ、そう言っておきながらいきなり取り上げるかもしれませんが。


またせっかくなので、この注目株に、毎週100万ドル程度(無駄に大きな金額ですが、プット売りには非常に大きな資金が必要となるので、多くの注目株をカバーするためにこのぐらいの金額にしてみました)をペーパー投資して、1週間でどのぐらい利益を出せたかを、週の終わりに振り返ってみようとも思っています。
単なる『取引したフリ』なので、利益が出ても損失が出ても話半分程度にしかなりませんが、いざ将来大きな資金が万一得られた時のための練習を兼ねて、なるべく本気で100万ドルを割り振ってみようと思います。(…と言いつつ、段々面倒くさくなって途中からやや適当になりましたが。)


ルールは、エントリーと手仕舞いまで事前に指定しておくこと、そして手数料は無視する代わりに、オプションの評価額(=BidとAskの平均値)よりも自分に有利な条件では約定できないものとする、という形にしようかと思います。

 


前振りが長くなりました。早速今週注目したい10銘柄です。

 

銘柄とともに掲載するのはYahooファイナンスからの2年チャート・注目ポイント(=過去1年の決算または短期のテクニカル分析など)・オプション板(先週の市場終了時の状況)の画像と、あとは適当にコメントです。


1. NFLX (Netflix)

 

 

 

 

【注目理由】
月曜日に決算報告があるため。

 

【適当コメント】
説明不要の、ネット番組配信・DVDレンタルの超巨大会社、ネットフリックス。2012年時点で1ケタの株価だったのが、近年凄まじい成長で既に3ケタ・150ドルを超えようかという所。日本でも2015年からサービス開始。
…余談だが、ネットフリックスを見てのんびりしたい気分になっても、異性を『ネットフリックスでも見てまったりしない?』と誘うのは気をつけよう。完全に違う意味になるようです→参考:Netflix and chill (http://eigoslang.com/netflix-and-chill/)

 

【ペーパー取引】
過去1年の決算では順調に予想を上回り続けてきたようだけど、今期の予想はいきなり上がりすぎぃ!!さすがに期待が大きすぎるため、恐らく株価は大きく下がるのではないかという予想で、プット偏重のストラングル買いで。

 

○今週満期・行使価格147ドルコールを、4.20ドルで50枚購入(2万1000ドル)
○今週満期・行使価格137ドルプットを、3.25ドルで200枚購入(6万5000ドル)
◎合計-8万6000ドル→決算報告後、速やかに両方売却。

 

 


2. JNJ (Johnson & Johnson)

 

 

 

 

【注目理由】
火曜日に決算報告があるため。

 

【適当コメント】
説明不要の、製薬・医療機器・ヘルスケア関連を取り扱う超巨大企業。今回の早々たる名前の並ぶ10社の中でも、時価総額はナンバー1。配当もそれなりの2.56%で、株価も安定成長していることもあり、米国株投資先として大人気。

Activ-Flex(日本名:キズパワーパッド)は、今世紀入って一番衝撃を受けたと言っても過言ではない(過言だけど)、本当に革命的な商品だと思うんだ。

 

【ペーパー取引】
こちらも過去1年の決算では予想を上回り続けている模様。そこまで大きく落ちることはないと思うので、プット売りで。

 

○今週満期・行使価格125ドルプットを、1.35ドルで10枚売却(証拠金として12万5000ドル拘束・1350ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-12万3650ドル→満期まで放置。

 

 


3. BAC (Bank of America)

 

 

 

 

【注目理由】
火曜日に決算報告があるため。

 

【適当コメント】
説明不要の、巨大銀行。急トレンドで猛烈に取引されている株がない限り、米国市場で日々最も沢山取引されているのは、基本的にほぼ毎日このBAC。Yahooチャート画像にある通り、平均出来高は約9652万株!毎日1億株近くも売買されている凄まじい銘柄!!

 

【ペーパー取引】
またまたこちらも過去1年の決算では予想を上回り続けていた模様。ただし、先日のWFCの大下がりをはじめ、どうも最近銀行には向かい風な予感が。下がる気はするけど、それ程動かない気もするから、プットの売りと買いの同時建て、いわゆるプットバタフライに挑戦。

 

○今週満期・行使価格21ドルプットを、0.07ドルで50枚購入(350ドル)
○今週満期・行使価格22ドルプットを、0.25ドルで100枚売却(証拠金として22万ドル拘束・2500ドルのプット売却代金ゲット)
○今週満期・行使価格23ドルプットを、0.80ドルで50枚購入(4000ドル)
◎合計-22万1850ドル→決算後、買いポジションは即売却。売りポジションは、プット価格が下がっていたら放置で、大きく上がってしまったら買いポジションを売却した資金で買い戻してもいいかも。

 


4. GS (Goldman Sachs)

 

 

 

【注目理由】
火曜日に決算報告があるため。

 

【適当コメント】
説明不要の(そればっか)、世界最強の金融投資ギャング。最近は微妙に足踏み中だが、トランプ当選のその日から大きく上昇!新大統領の元での伸びが期待されるが、果たして…。

 

【ペーパー取引】
美しいまでに右肩上がりで伸び続けている決算。予想もかなり上がっているけれど、GSならやってくれるはず…。ということで、決算後大きく下がることはないと踏んで、プット売りで(株価が高すぎるので、あまり売る気になれませんが)。

 

○今週満期・行使価格225ドルプットを、4.20ドルで10枚売却(証拠金として22万5000ドル拘束・4200ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-22万800ドル→満期まで放置。

 

 


5. QCOM (QUALCOMM)

 

 

 

 

【注目理由】
水曜日に決算報告があるため。

 

【適当コメント】
いかにも成長株らしい、急騰・急落の目立つ半導体設計・開発企業。新しい企業だと思っていたら、意外なことに、株価的には、長期チャートを見る限り1999年末あたりに付けた90ドル超えが史上最高値っぽくてビックリ。あらゆるハイテク産業に半導体の利用が欠かせない昨今、過去の栄光を取り戻すことができるか?!意外に配当は高い模様。

 

【ペーパー取引】
今のところ全企業がそうだけど、過去1年の決算は全て予想を上回っていたようだが、前期はほぼ予想と同値。正直全く予想がつかないので、意外にIVは低い感じだし、NVDAに投資する者として、同じ半導体仲間への期待ということで、爆上げ期待のコール1点買い…と思ったけどそれはやはりあまり良くないので、申し訳程度に保険のプットも一緒にストラングル買い。

 

○今週満期・行使価格55.5ドルコールを、0.40ドルで1000枚購入(4万ドル)
○今週満期・行使価格50ドルプットを、0.39ドルで300枚購入(1万1700ドル)
◎合計-5万1700ドル→決算報告後、即売却。

 

 


6. AXP (American Express)

 

 

 

 

【注目理由】
水曜日に決算報告があるため。

 

【適当コメント】
説明不要の、3大クレジットカード(の中では最弱?)の一角・アメックス。日本では使えない所が多すぎて、単なる見栄張りカードな印象。…と思いきや、意外に本国アメリカでも使えない所が多い印象。それでいいのかアメックス!個人的には、Blue Cashとか、とてもいいカードだと思うよ!

 

【ペーパー取引】
株価は意外と波が激しい印象。前回の決算も予想を下回るものだったようだし、今回も下がりそうな気がするので、プットを中心にオプション買いに走ってみよう。

 

○今週満期・行使価格78ドルコールを、0.60ドルで250枚購入(1万5000ドル)
○今週満期・行使価格75ドルプットを、1.05ドルで500枚購入(5万2500ドル)
◎合計-6万7500ドル→決算報告後、即売却。

 

 


7. V (Visa)

 

 

 

 

【注目理由】
木曜日に決算報告があるため。

 

【適当コメント】
説明不要の、3大クレジットカードの中でも王者、大正義VISA。ティッカーシンボルのVはVictoryのVだ!!(VisaのVです)

 

【ペーパー取引】
過去1年の決算は、美しいまでに予想を打ち破り続けている(予想を上回るレベルが、大きくなり続けている)。今回も、上がるんじゃない?知らんけど。コールをメインで買ってみよう。

 

○今週満期・行使価格91ドルコールを、0.68ドルで1000枚購入(6万8000ドル)
○今週満期・行使価格88ドルプットを、1.12ドルで100枚購入(1万1200ドル)
◎合計-7万9200ドル→決算報告後、即売却。

 

 


8. VZ (Verizon Communications)

 

 

 

 

【注目理由】
木曜日に決算報告があるため。

 

【適当コメント】
説明不要の、大手電話会社。AT&Tの方が大きいと思っていたので、日本でいうau・KDDI的な印象だったけど、携帯電話加入者数は、このVerizonがAT&Tを抑えて首位の模様。ただ、電話会社の規模としてはAT&Tの方がまだ上のはず。
他の通信会社のご多分に漏れず、配当はすこぶる高い。最近、何となく不調な感じ。

 

【ペーパー取引】
結構大きく下がりそうだな。根拠はないけど。プットメインのストラングル買いで。

 

○今週満期・行使価格49ドルコールを、0.39ドルで300枚購入(1万1700ドル)
○今週満期・行使価格48ドルプットを、0.31ドルで900枚購入(2万7900ドル)
◎合計-3万9600ドル→決算報告後、即売却。

 

 


9. GE (General Electric)

 

 

 

 

【注目理由】
金曜日に決算報告があるため。

 

【適当コメント】
我らがエジソンの作った、めっちゃ色んなビジネスを展開している巨大企業。GEの特許取得数は世界一ィィィ!株価は、非常に安定しているイメージ。…と思っていたけど、最長チャートを見たら、意外に急騰急落も経験してきた模様。

 

【ペーパー取引】
…とはいえやはり安定していそうだから、プット売り一択。

 

○今週満期・行使価格29.5ドルプットを、0.27ドルで50枚売却(証拠金として14万7500ドル拘束・1350ドルのプット売却代金ゲット)
◎合計-14万6150ドル→満期まで放置。

 

 


10. FRSH (Papa Murphy's Holdings)

 

 

 

 

【注目理由】
直近2週間程度の伸びが凄まじく(テクニカル分析の短期チャート画像参照)、それだけで注目しようかと思っていた所、ちょうど先週最後・木曜日の取引で大きく値を下げていて、さらなるボラが期待できそうなため。

 

【適当コメント】
企業名Papa Murphy's Holdingsからは全く何の会社なのか想像がつかないけれど、調べてみたら何とピザ屋!ティッカーシンボルはFreshのもじりか。パパのピッツァはフレッシュ、と覚えてくれ!

 

【ペーパー取引】
ここ2週間ぐらいの値動きが、毎日5-10%上がり続けていたような非常に凄まじいもので、これはさらにガンガン行くのでは…?と思った瞬間に急落。ただ、CMGPNRAのように、食品・レストラン系は当たるとでかいイメージなので、こいつもひょっとしたら来るかもしれない。まぁ、来ない可能性の方が高いけど。しかし、パネラだって、ずーっと株価1ケタで推移してきたような株(それが今や300ドル超え!)だ、パパも、突然来るかもしれん!
…ただ、もちろん、今すぐにって訳ではないので、急落した今、さらにしばらく落ち続けると考えるのが賢明か。これはギャンブル枠ということで、プット1点張りで。

 

○(入札状況から今週のは買いづらいので)来月満期・行使価格5ドルプットを、0.20ドルで1000枚購入(2万ドル)
◎合計-2万ドル→プット価格が……そうだな、2倍ぐらい、0.4ドルにでもなったら、売却しましょう。

来週はプット価格が上がらず、しかし満期はずっと先なので、そのままプット買いポジションを持ち続けていればその後上がることもあるかもしれないけれど、このペーパー取引の成績は来週までの動きで区切りをつけようと思います。よって、思惑がハズレて引っ張り続けることになっても、計算は金曜終了時点での損切り扱いで。

 

 

 

…ということで、合計105万6450ドルの仮想資金投入が、1週間でどうなるでしょうか?
楽しみにそれぞれの値動きを追っていこうと思います。


個人的には、正直、オプション買い取引が足を引っ張ってマイナスになるような予感がします。そう思うならそんな買い取引なんてしなければいいじゃんという気もしますが、しかし、オプション売りには大量の証拠金がかかり、必要資金がいたずらにかさみすぎてしまう、という悩みがあるわけです。
終わる前どころか始まる前から言い訳ですが、本当は決算前のIVが高くなっている状況では、オプション売りに入りたい…というか、多分そっちの方が間違いなく勝率は高いのです。しかし、全て売り取引では資金がかさみすぎるので、そうもいかんのです(ついでに、バカの一つ覚えみたいに全部売り取引では面白くない)。
…まぁ、どうせペーパー取引なので、資金上限は定めず、思うようにやった方がいいのかもしれませんが、資金無限のバーチャル取引もそれはそれで意味がない気もするので、やはり、ハズれてもいいから色んなパターンの仮想取引でそれぞれどうなるか経験を積んでいく、というスタイルの方がやっぱり有意義だろうし、何より面白いかな、という感じかもしれないので、マイナス覚悟でバーチャル取引に入ろうと思います。


長くなりましたが、結果報告は次の週末の記事で…。