スライム「特にこれといって話題は全くない日だったので、適当にニュースを見てお茶を濁すことにしようか」


オプーナ「先日、連日の米国市場トップ値上がり率を記録していたというので注目銘柄として取り上げていたCERUですが、今週に入り、2度も米国市場ワースト値下がり率を記録しているというハチャメチャな動きの弱小バイオ・CERUですね」


ス「何と、今日の市場開始前に決算報告があったようだけど、弱小バイオに決算はあまり関係ないし、既に月曜の時点で終了ムードだったみたいだから、今日の暴落にはあまり関係ないのかな?」


オ「お昼過ぎ現在、ニュースは火曜に配信されていたもの以来、特に何もない感じですね。フレッシュさには欠けますが、2日前、月曜の大暴落後に流れていたそのニュースを見ておくとしましょう」

 


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セルリアン製薬は終末へと近付き、役員はお別れギフトをゲット: ボーナスを。
(http://www.bizjournals.com/boston/news/2017/03/21/as-cerulean-pharma-winds-down-executives-get-a.html)


複数の臨床試験の失敗後、マサチューセッツ州ウォルサムに拠点を置く抗がん薬開発会社のCERU (Cerulean Pharma) は、従業員を解雇し、主要薬品を売却し、サンディエゴのバイオ企業との合併を行っている最中にある。


しかし、同社の退任するトップ役員らは、ボーナスを受け取る構えである。

 

CERUは、Daré Bioscienceとの逆さ合併(事業規模が明らかに小さい会社を存続会社とする合併のこと; Wikipedia (https://ja.wikipedia.org/wiki/逆さ合併) より)により吸収合併され、2つの主要抗がん剤とその技術基盤を総額750万ドルで売却し、従業員19人のうち11人を解雇すると発表した。CEO・Christopher Guiffreを含む残りの8人の従業員は、合併取引の終了までに限り、同社に残ることとなる。要するに、CERUは間もなく存在が消滅するということだ。


CERUは月曜日、連邦裁判所への申請で、Guiffre、医務部長・Adrian Senderowicz、相談役・Alejandra Carvajalのそれぞれが、半年分の給与の残留特別手当を受け取る権利を有する、ということを公示した。2015年の給与水準―給与情報が公開されている最新の年―を基準にすると、Guiffreは約21万ドル、Senderowiczは6万3000ドル、Carvajalは14万ドルとなる。


さらに、Daréとの取引が終了した際、この3名の役員は、いわゆる経営変更ボーナスを受ける資格を持つことになる。Guiffreは火曜日のインタビューで、CERUの取締役会で決定された合併取引の価値の3.5%に相当する資金源から、そのボーナスを分割すると述べた。CFO(最高財務責任者)のGregg Beloffも、経営変更ボーナスを受ける資格がある。


Guiffreは、この取引―CERUの株主の承認を得なければならない―を完了することに集中しており、将来何をするのかについてはまだ考えていないと付け加えた。


『株価を維持するために、3つの取引を一度に行うということで、非常に、極めて大変忙しかったのです。チャレンジングな状況でした』と彼は述べた。


8月、CERUの主要薬、肝臓がん患者に対する治療薬は、フェーズ2臨床試験で失敗し、このことで従業員は55人から23人に削減された。Daréとの取引―…に加えて追加の一時解雇―は、2017年の第2四半期に完了する見込みである。


CERUとDaréの役員らは、木曜日の朝に、投資家との電話会議を行い、取引について話し合う予定である。


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ス「あぁ、その電話会議が今日の朝で、本日株価が暴落していたということは、また自分達のことしか考えていないようなクソみたいな内容だった、って感じなんでしょうかね」


オ「ニュースは流れていないので分かりませんが、株価の下がりが株主にとって残念なニュースであったことを物語っているのかもしれませんね」


ス「臨床試験も失敗し、自分のボーナスのことしか考えていないような経営陣…これは若干残念な企業と言わざるを得ないね」


オ「吸収合併で気分も一新、新しく生まれ変わることに期待ですね」

 

 

【本日の最注目銘柄】


ス「そんなわけでCERUに注目しておきましょうか」


オ「本日はほぼ暴落後真横一直線のチャートでした。CERU自身、消滅へ向かうということで、以下は最長チャートです」

 

 


ス「間もなく上場後3年だったというのに、CERUの歴史は残念な結果に終わったということだね。今日の市場終了時のオプション板はこんな感じか」

 

 


オ「先週注目した時と見比べてみましょう」

 

(先週の記事)
2017/03/15 FOMCまでは小型株の素早い取引に固執すべし!&FOMC結果は利上げ…!

 


(上の記事で貼ったオプション板)


ス「この、株価がほぼ3ドルだったときにプットを全力で買っていれば、スゴいことになっていたね。最短満期プットの直近取引価格のみの比較で、15倍になったのか」


オ「しかし、当時は全く逆に、このままどこまで伸びるのか、と思えてならない状況でした。連日米国市場のトップ値上がり率だったわけですからね。こうして下がったのも後出しの結果論でしかないですし、中々難しいでしょう」


ス「もちろん突然の爆上げからそのまま大爆発することもある……しかし、これまで見てきた限り、その後あっさりしぼんで爆上げ前以下に転落するなんてこともザラにあるからね、『弱小バイオ謎の上げ』『オプションが扱われている』という2条件が揃ったら、プット全力買いに入ってみるのもいいかもしれないね」


オ「プット買いは空売りとは違い、最大損失はあらかじめプット購入代金に限られていることがハッキリしているというのは、リスク管理の面で非常にいい点ではありますが、やはり危険なギャンブルには違いありませんよ」


ス「でも、結構な確率で当たるだろうし、当たればでかいからね。いつか大量の遊び資金ができたら、積極的にこういう弱小バイオの逆張りに挑戦してみたいな」


オ「まずは『遊び資金ができた』と言えるぐらいに資金を増やさねばお話にならない感じですね」

 

 

 

 

 


オ「同じく弱小バイオである本命株・NYMXは、本日も動きはなしです」

 


ス「僕はもう心の中ではグッドニュースが来るのを待つだけの、大成功へのカウントダウンに入ったと勝手に思い込んでいますが、普通に考えて、CERUパターンで突然の暴落も十分ありえるんだね」


オ「当然ですね。こういった銘柄がリスキーなのは言わずもがなの話ですから、十分な余力が生まれたらプットを買って保険のヘッジを効かせておくようにしましょう」


ス「でも実は、やっぱりもう今すぐにでもグッドニュースが来そうなので、こないだ購入した、NYMX来年満期コールの買い増しもしておきたいんだよね。購入した時よりももう大分安くなってしまっているけど、逆に安く買い増せるチャンスだからね、ニュースが来るその前に、安価になっているコールの枚数をさらに大量に積み上げておきたい…!


…う~ん、やりたいこと・やるべきことがあり過ぎて困ったもんだね。今のところちっとも資金が増えず、何一つ手を出せてない状況だけど」


オ「さて、その『十分な余力・遊び資金』を作るために目下コール買い全力勝負中のNVDAですが、本日は冴えませんでした。一向に『乏しすぎる余力状況』は改善しませんね」


ス「続伸を期待していたけれど、残念ながら今日はマイナススタートで、『今日はまた小休止かな?』と思ったんですが、市場開始後1時間ほど経ったら、突然のV字回復で見事前日比プラスに!」

 

 


オ「『これは…!』と思って嬉々として画像を撮られたようですが、さすがにそうそう都合よく動いてはくれず、その後またマイナスへ転落、本日はそのまま冴えない形の横ばいでした」

 

 

 

ス「ま、今日は足踏みをしましたが、1ドル未満・1%未満の下落で踏ん張ったのはよかったね。大きく暴落しない限り、今NVDAはテクニカル的にも好調上昇基調の最中にあるので、まだまだこの先伸びていくことは期待できるでしょう」


オ「購入済コールの満期は来週金曜なので、一応まだ待つことはできるといえますが、そろそろまた満期の延長を考えてもいい時期に入っているともいえるかもしれませんよ」


ス「ま、明日以降の値動きで考えましょう。きっと明日は伸びるはずだ!」


オ「希望的予測を引きずりすぎて、無駄に引っ張り過ぎないようにご注意下さい…」