オプーナ「別に、どこを見回しても全く熱くも何ともないと思いますが」


スライム「ま、大して話題もないから、話題づくりの一環ってことで」


オ「記事タイトルからしてまた不穏な気配ですが、見ていきましょうか」


ス「先日TGTXの暴落賭け・プット買いをして、案の定ほぼ失敗確定の気配なんですが、そんなこともあろうかと余力全額は使わなかったのです。
   微妙に残った資金をどうしようか考えていたんですが、NVDAが今日は好調なスタートを切っていたこともあり、いい加減そろそろNVDAは大復活していくだろうという気しかしなかったんでね、NVDAオプション板を眺めていたんですよ」


オ「なるほど、そこで、もう残りゴミのような余力しか残されていないから、紙くず化直前のボロオプションを買って、超安価商品の微妙な動きで一発当ててやろうと思ったのですね」


ス「…right。その通り。よく気付いたね」


オ「クソザコナメクジ投資家の考えそうなことですね。そんな浅はかな考えが上手くいくわけないですし、仮に今回限り上手くいったとしても、そんなギャンブルを続けていたらいずれ必ず死にますよ」


ス「知っているか?パンを食べたことのある人は、いずれ必ず死ぬんだ。…つまり、緩やかであれ急であれ、全員いずれ必ず死んでいくんだよ。ならば生ある内に戦わねばならんだろう?


   安定だけを望む者  お前達  生きてない。死んでないだけ」


オ「スライム  お前  頭イカれてる…… だから  そう言える。 ワシら  考える力・守るもの  ある……」


ス「それ  違う!  頭イカれてるから  戦う  違う。 生きてるから  スライム  戦う!」


オ「バクチ投資  根拠ない。 強い投資家  昔から  相場いる   丸腰で乗り込む  おろか! キケン!  いくらスライムでも!  死にたいか?」


ス「違う  生きたいから  戦う。 スライム  だいじょぶ。 たのむ!」


オ「……わかった。 相場の世話してる者  伝えておく。 気をつける  スライム!

 

…って、何ですか突然、この大地のおきてと戦うような、原始時代にありそうな会話は。熱い展開についノせられてしまいましたが、もちろん私は相場の世話してる者なんて知りませんよ」


ス「まぁこのお説教&問答も、形を変えてはいるけど何回も繰り返していていい加減しつこいからね、本題に入ろう。市場開始後10分ちょいのNVDAオプション板、今回は最安のボロオプション狙いということで、今週金曜=2日後満期のオプションです」

 

 

オ「左下側に位置する、行使価格が107ドルより高いコール(オプション板画像では下)が、軒並み0.10ドル未満、数セントレベルで取引されている商品ですね」


ス「そう、僕の狙いは、そのメチャ安単価のコールを買って、1セントでも上がれば数十パーセントの利益が狙えるという、いわゆる1円抜きなわけです」


オ「ボロ株の1円抜きは、対象が数円数セントで取引されているボロ株ということでいつ倒産するか分からない危険性が常につきまといますが、オプションであれば対象株、この場合NVDAが倒産することはないので幾分安心です。
…しかし、そうは言ってもボロオプションということは紙くず化一歩手前、思うような動きをしてくれなければ、しかも満期も直前ですから極めて素早くそれなりに大きく望みの方向へ動いてくれなければ、即紙くず化してしまいますよ。逆方向へ動いた場合、もう待ったり態勢を立て直す時間は残されていないでしょう。その意味で、結局ボロオプションでの1円抜きも、倒産直前ボロ株の1円抜きと似たようなものかもしれません」


ス「何事も挑戦ですよ。元々おバカ投資をすると銘打ったブログですから、色々やってみて、ダメだったら『反面教師として使いましょう』でOKなんです。開き直って言っちゃえば。


…さて、先ほどのオプション板から5分経ったよ。株価は微妙に上下して、行使価格107ドルコールは、Bid-Askの差が最小値0.01ドルというやりやすい位置につけたね。これで、買いたいときは迷わずAskに注文をぶつければよいわけだ」

 

 

 

オ「さらに1分経過、その行使価格107ドルコールは、Bid 0.07ドル・Ask 0.08ドルになりました。前後の商品も、Bid-Askが0.01ドル差の均衡した状態になっていますね」

 

 


ス「僕の使ってる証券会社は、オプション1枚あたりで手数料をかけてくるんで(恐らくどこでもそうですが)、あまりコール価格が安すぎても手数料の割合が相対的に大きくなっちゃうからね、やっぱりこの行使価格107ドルコールぐらいが、枚数を重ねられる安さと、手数料の影響を若干小さく抑えられる安すぎなさとで、バランスが良さそうだな。
…くぅ~、手をつけようかどうしようか?!」

 


オ「さらに1分経ち、株価は下がりつつあるためか、Bidが0.06になりました」

 


ス「…こっからさらに下がるか?!上がるか?!」

 


オ「さらに5分後、株価は上に戻りつつありますね。Bid 0.07、Ask 0.08に戻りました」

 

 


ス「クワッ!ここだ!!」

 

 


オ「『ここだ!!』とおっしゃった割に相変わらずグダグダ数分迷っていて、注文を出した頃には株価はさらに上がりBid 0.08、Ask 0.09になってしまい、スライムさんの注文はBidと同価格、約定しません」

 


ス「このぐらい上がれば1円抜きが出来そうだということの裏返しですよ。もう少し待ちましょう」

 


オ「それから5, 6分、株価の再下落に伴い約定したようですね。注文中を示す青三角が緑に変わりました」

 

 


ス「よしよし。こっから一転上がってくれれば思う壺だ。早速売り注文を出しておこう。こっから株価がちょっとでも上がってくれれば、手数料無視して100ドルの儲けだ!」

 


オ「1円抜きとおっしゃってた割に、買値より2円(2セント)高い売り注文を出すあたりが、欲張りなスライムさんらしいですね。

 


…えぇー、それから30分、もう案の定といいますか、NVDAは『一転上がる』ことなど一切なく、そのままズルズル下がり続けています。

 


…既にBid 0.04のAsk 0.05で、1円抜きどころか逆50%抜き達成です!逆コングラッチュレージョンズ(パチパチパチ)」


ス(ぐにゃあ~)


オ「敗因は、もう何度もご自身の予想は当たらないと痛感し尽くしたはずなのに、プットを買わずコール1点張りをしたことですね。同じ価格帯のプットを同数購入すれば、もちろんコール&プット共倒れになる可能性もありますが、どちらかが1セント下落しつつもう一方が2セント上昇する擬似1セント抜きだって十分可能です。安全を考えたら、やはり両建てするべきでしたね。


…さぁスライムさん、あなたは勝負に出て負けたのです、潔く損切り清算してポジションを解消しておきましょう」


ス「もう少し…もう少しだけ様子を見させてクレメンス…」


オ「?!…本当にこないだ反省した意味が全くありませんね…。また一転して突如回復するかもしれない…?しなかったらどうするんですか!!今ならまだ半分の資金が返ってきますよ、ここは絶対に仕切り直しておくべきです」


ス「きっと来る…きっと…」

 


オ「…お昼前、正午直前、また大きく動き始めましたよ。下方向になっ!」

 


ス「…きっと来……下にキターーー!!
…あいわかったNVDAよ、ワシの負けじゃ、潔く売り注文を出すとしようぞ」

 


オ「と言いつつ、Bidに注文をぶつけず、Askの0.03ドルを提示するとは、最後まで何とさもしいモンスターであることでしょう。


…ちなみに、行使価格95ドルのプットは、朝コールオプションを購入していた時、0.05ドルで購入していれば、今頃0.13ドルで売却可能でした。1円抜きどころか余裕の2倍以上抜きができていたということで、コール&プットの両建てをしていても十分利益を生み出せていた形です。二者択一から1点張りという危険なギャンブルをした結果、またまた完全にハズレの方を引いてしまった感じですね」


ス「ま、そんだけ紙一重だったってことだ。今回は大々失敗でしたが、このボロオプション数円抜き戦法、正直、悪くはないんちゃいます?」


オ「悪いですよ。お遊びならいいですが、大きな資金でここぞという時にやる投資では決してありません。そして今回スライムさんが示した通り、大した考えなしにノリと勢いで手を出すような感じでは、恐らくそうそう上手く行かないでしょう。
   ここ最近何度も言っていますが、ギャンブル投資はやめましょう。反面教師として使っていただければ幸いであるとともに、スライムさんはこんな投資をして、ご自身非常に恥ずかしいと猛省せねばいけません」


ス「猛省した」


オ「…相変わらず何とも軽い…。

…その後放置していたコールですが、株価に動きはなく、Bid-Askに動きもなく、約定しないままです。午後2時半、株価はあっさり98ドル台になっています。さぁ、いい加減腹をくくらないと、本当に紙くず化しますよ?今なら100ドル(マイナス手数料)が戻ってきます。どうしますか?」

 

 


ス「まぁ、いい加減もう回復の目は0になったでしょうな。さすがに清算しよう。注文修正ポチー」

 

 

 

オ「Bidにはスライムさんの保有している50枚に全然届かない31枚の注文しか入っていませんでしたが、幸い全て約定しました。

 

 

 

…今朝0.08ドルで購入したものを午後0.02ドルで売却ということで、手数料を加えてあっさり余力が5分の1以下になりましたが、いい勉強料ということにしましょう」

 


ス「オ師匠には申し訳ないがね、反省はするけど後悔はしてないよ。紙一重で資金が2倍以上になる可能性だって十分あった、これは挑戦する価値のある戦いだったんだ」


オ「だがその紙一重が決定的な  今のお前の実力のなさを表しているんだ」


ス「ふっ(目を閉じる)  随分と分厚い『紙一重』だ…」


オ「…このネタも3度目ですよ。いい加減本当に学習しましょう」

 

 

(市場終了時のNVDAオプション板)

 

 

【本日の最注目銘柄】


ス「今日は、決算カレンダーを見ていたら、一番上にこないだ低株価なのに週1オプションがあるってんで注目したばかりのVNET (21Vianet Group) がいるのが目に付いたんだ。

 

 


   AppleとかAmazonとかAlphabetとか、企業名をAで始めてなるべくリストの最初に載って人の目に付くように心がけているなんて聞いたことがあるけど、何てこたぁない、数字を使えば誰よりもトップに来れるじゃないか!これは賢いね、僕が起業するなら、企業名は頭に001とでも付けて、さらにティッカーシンボルはAAPAとでもしてAppleの一つ上の目立つ所に置くことにしよう」


オ「そんな絵空事はともかく、VNETは市場終了後決算発表とのことです。中国企業なのですぐに発表かは分かりませんが、しばらく様子を見てみましょう」


ス「まだ新しいIT企業だからね、どうなるかは分からんね」

 


オ「来たようですね」


ス「ギャヒョーン!!こ、これは…(ここまで事前に用意済み)

 

 

 


…落ちるねー!まぁ正直、案の定っていう気もするけど…。

 

…っていうかよく考えたら、決算が控えていたというのに、あの程度のIV・オプション価格だったのかよ。こりゃこいつはオプション売りサイクルを回すには全く適当じゃないな」


オ「やはり株価の低い銘柄を対象にするのは、中々難しい面があるかもしれませんね」

 

 

 

 

 

 


オ「暴落期待のプット買いをしたTGTXは、それなりに下がりましたが、まだまだ全然足りません」

 


ス「全然足んねーじゃん!」


オ「やはりエントリーが一歩早かったですね。まだ幸い時間はあるので、待ちましょう。


…一方オプション売りサイクルでの週1収入を目指しているRADは、よくぞここまでという絶望的な状況です。プットを売った数十分後からここまで4日間程度、絶え間なく下がり続けています」

 


ス「かぁーっ、こりゃホントあかんね。でもまぁ、VNETもダメだったし、最終候補だったSもAKSも金曜当時より結構下がってるからね。結局どれを選んでもイマイチだったということか」


オ「しかしRADが断トツで最悪の投資先でした。この先どうするかは一考の余地がありますね。


…一方、本命株・NYMXは、ニュースこそ来ませんが小回復でした」

 


ス「まぁ、こんな値動きは全くどうでもいいんですが、何気に年始からそれなりに株価は上がっているので、年初来ずっとマジでクソみたいな失敗取引しかしていないというのに、通算損益は今年に入ってからちゃっかり2万5000ドル以上プラスになってるんだね。
   結局僕の投資の成否は本命株・NYMX次第みたいなもんだから、やはりそれが来るまでに色々と経験しておくのはいいことのような気がするよ。

 

   はいあがろう  『失敗したことがある』というのが  いつか   大きな財産になる」


オ「そのセリフが意味を持つように、過去の失敗はちゃんと活かしていけるようにしましょう」