スライム「今日は保有銘柄・注目銘柄のみならず市場全体が何となく冴えなかったけれど、景気いい話の方が見ていて気分がいいからね、久々に大幅アップしていたバイオに注目してみよう」
オプーナ「がん研究のTGTX (TG Therapeutics) が、臨床試験の結果が良かったとのことで急騰していたようですね」
ス「ニュースを見ておこうか」
オ「市場開始後、ロイターから配信されていた簡単な記事になります」
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TGTXの白血病薬がキーとなる研究をクリアし、株価が大上がり
(http://finance.yahoo.com/news/tg-therapeutics-leukemia-drug-clears-123321547.html)
* TGTXは、迅速承認を目指す予定
*株価は、約117%アップの11.60ドルに上昇した(詳細追加、株価更新)
3月6日(ロイター)―TGTX (TG Therapeutics Inc) が、試験段階の抗がん剤であるUblituximabと、承認済み治療薬Imbruvicaとの組合わせが、Imbruvica単独療法と比較して、高リスクの白血病患者においてより有効であることが見出されたと発表した。
TGTXの株価は、月曜日午前の取引で2倍以上に上昇した。
この後期試験には、以前に少なくとも1つの治療を受けたことのある、高リスク慢性リンパ球性白血病 (CLL) の成人患者が参加していた。
この試験は、Ublituximabの追加療法が、2群の患者間で、全奏効率において少なくとも20%の改善という統計的に有意な効果を示すかどうかを評価するように設計されていた。
2つのグループの絶対差は約30%であったと、TGTXは月曜日に発表した。
TGTXは、FDA(米国食品医薬品局)と会談し、迅速承認について議論すると述べた。
多発性硬化症の治療に関してUblituximabをテストしている別の後期試験は、中期試験の結果が審理中であり、今年後半に試験が開始される予定である。
Ublituximabはまた、CLLおよび、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫での使用のために、別のTGTXの開発薬であるTGR-1202との組合わせも試験中である。
2015年、ABBV (AbbVie Inc) は、Pharmacyclicsに莫大な210億ドルを支払い、ブロックバスター(※従来の治療体系を覆す薬効を持ち、他を圧倒するシェアや全く新しい市場の開拓、莫大な売り上げにより開発費を回収する以上の利益を生み出す新薬を指す言葉; Wikipediaより)白血病治療薬であるImbruvicaの、JNJ (Johnson&Johnson) との共同所有権を獲得した。
マントル細胞リンパ腫および非ホジキンリンパ腫の治療薬としても承認されたImbruvicaは、昨年のAbbVieの売上高に、18億3000万ドルをもたらした。
米国がん学会は、2017年に米国で約2万110例のCLLが診断され、この疾患は4660名の命を奪い得るとの見積もりを出している。
ニューヨークに拠点を置くTGTXの株価は、午前の取引で約87%増の10ドルであった。
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ス「まぁ有望そうではあるんですがね、こと株価の点からいうと、こういう『臨床試験の結果が良かった』というだけの、別に承認が得られたわけでも実際に素晴らしい売上が報告されたわけでもない、まだまだ前途には沢山の困難があり、ただ将来の有望さを予見させるだけのようなニュースでの上がりってのは、短期的には即大幅下落するものとしか思えないのです」
オ「記事タイトルに書いた『チャンス』というのは、上がりに賭けるのではなく、短期的な下落に賭けるいいチャンスかもしれないという逆張りの観点で言っていたのですね」
ス「どうだろうか、経験上、数日で、急騰前の水準まで落ち込むとは言わないけど、結構な下落を見せることが多いと思うんだけれど、これはプットを買うチャンスじゃないだろうか…」
オ「オプション板を見てみましょう」
【本日の最注目銘柄】
ス「というわけで本日の最注目株はTGTXだ」
オ「こちらは午前11時過ぎ、一時2桁ドル割れしていた後若干の回復を見せていたぐらいのオプション板ですね」
ス「弱小銘柄だからオプションの取扱項目数も少なく、これがTGTXオプションで取り扱われているオプションの全てだね」
オ「直近3月満期のプットは、最高行使価格7.5ドルにBidが入っていますね」
ス「最低入札価格の0.05ドルか…。でもこれがBidのまま約定しないということは、購入したいならAskにぶつけて0.10ドルを出さなきゃいけないということだね」
オ「余裕を持って1か月先の満期ですと、Bidが0.20ドルのAskが0.35ドルで、評価額は0.275ドル、直近取引価格もほぼ同じ0.28ドルですね」
ス「悩めるな…。NVDAのオプション投資は現在ノーポジション中で、余力があるにはあるけれど、NVDAもそろそろ回復しそうでそちらに投資したい気もするし…」
オ「どちらも大して企業調査も何もしていない、単に大きいボラに賭けるだけの博打投資ですが、TGTXの方がより投機的な意味合いが大きそうですね」
ス「うーん、失ってもいいやの精神で、500ドルぐらい賭けてみようかしら…。結構な期待値はありそうだし、資金ドブ捨て覚悟で、やる甲斐はありそうな気がするけどな…」
オ「私は推奨しませんよ」
ス「…よし、失敗しても笑い話だ!爆死覚悟で、余力の一部を使って、急騰銘柄の急落に賭けてみるぞ!!」
オ「相変わらずですね…。『何事も経験』という免罪符をかざせば何をしても許されるわけでもない気もしますが、やるからにはどうなろうとも自己責任のもと、経験値を積めるといいですナ…」
ス「いつの間にやら時刻は午後3時を回ったか。株価は10ドル超えを維持してはいるけど、横ばい~やや下落しつつある感じだね。
安全に少し長めの満期の方がいいかもしれないけど、やはりここはもう短期勝負ということで、来週金曜が満期である、今月満期オプションで行ってみよう。当然対象行使価格は7.5ドル、希望購入プット価格は0.10ドルの指値買い注文で………何枚買いましょ?」
オ「直近取引価格は0.07ドルになっていますが、これは午後3時少し前に、ちょうど約定する瞬間を目にしました。500ドル程度使うおつもりなら、もし同じように0.07ドルで約定しくれれば70枚買えますが、わずかな時間しか経っていないもののその時より株価はかなり下落しているので、もう0.07ドルでの約定は厳しいでしょうね。
…言ってるそばから、さらに大きく下落しつつあるようですよ。あっさり2桁ドルを割ってしまいました」
ス「クワッ!急がねば!!…よし、Askが0.15に上がっちゃう前に、突撃だ!プット50枚、いざ注文!!」
オ「やはりかなり株価が下がってしまったためか、Askに買い注文をぶつけた形なので当然ある程度は約定したものの、全ては約定しませんでした。取引履歴を見ると、30枚約定したようですが、その時点で売却希望者は尽きたのかAskが上がってしまったこともあり、残り20枚は約定する気配がありません。
買いポジションの緑三角と注文中の青三角が共存する、部分約定状態ですね」
ス「ま、30枚買えりゃ十分だけど、せっかくなら全部約定して欲しいね。約定するには株価がまたちょっと上がってくれなきゃいかんということかな。気長に待とう」
オ「待つこと10分、特に株価が動いたわけでもありませんでしたが、突然約定しました」
ス「よかっちゃなか」
オ「全て0.10ドルでの約定でしたが、これにてTGTX・3月(第3金曜)満期・行使価格7.5ドルプットの買いポジションを50枚保有です」
ス「1段階高いプット価格で売れるだけで、1.5倍、つまり50%の利益だからね。もし株価が一気に1ドル2ドル下がってくれれば、5倍10倍には跳ね上がってくれるかな?」
オ「大きな利益が出ていたら、今度こそは引っ張らないようにしたいですね」
ス「満期までも短いからね。速やかに清算することを、今ここに誓いましょう」
オ「もちろん予想を外してさらに株価が高騰していく可能性も十分あり、その場合は即50枚全て紙くず化・スライムさん涙目敗走の未来が待っています」
ス「TGTXには申し訳ないが、こういう急騰は長くは続かない!急落を期待させていただこう!!」
(市場終了時のオプション板と5日チャート)
オ「本命株・NYMX、プット売却株・RADはどちらも下がり、注目株NVDAは、最終的に前日比マイナスではあるものの、午後からは大きく回復に転じ、プラスになるのでは、とも思えるような動きだったようですね」
ス「そろそろNVDAも回復のターンっぽいな…。またぜひコール買いに入りたいから、TGTXさんには速やかな暴落をお願いしたい所だ」
オ「RADはまたまた大下がり、このままではプットの権利行使を食らうのがほぼ確定的ですね」
ス「ま、そうなったら今度はカバードコール売りに入るわけですよ。落ち続ける株じゃあないと思うので、ある程度の所で止まってくれれば、毎週のオプション売り代金で、その内安定収入です」
オ「落ち続けることはないという保証などどこにもありませんよ。
…どうなるかは分かりませんが、様々な対象&手法で色々と手を出している経験を、ちょっとずつでも将来の糧にしていけるといいですね」