先週、原告の上申書に目を通しましたが、続いてはそれに関する判決です。最終判決といっても既にこの一連の通知を受け取った時にはとっくになされていた、被告に対する判決の言い渡しであって、自分達被害者の行った返金処理に別段新しい動きがあったわけではありません。


懈怠(かいたい)判決(または欠席判決)とは聞き慣れない用語ですが、被告側が出廷しないまま、原告側の主張がそのまま受け入れられた時に言い渡される判決のことのようです。


9ページあるので、大体3ページずつ3回に分けて読んでおこうと思います。

 

 

----------
差し止めおよびその他救済を命じる最終懈怠判決および命令
(http://www.biozoomfairfund.com/media/645273/default_final_judgment.pdf)


MAGDALENA TABELLA、…(6名省略)…、およびMARIANO PABLO FERRARIら被告人に対する、差し止めおよびその他救済を命じる最終懈怠判決および命令

 


【説明条項】 本事例は、原告である証券取引委員会(『SEC』)の申立てにより本裁判所に提起され、懈怠判決登録を追求、および被告人であるMagdalena Tavella、…(以下7名省略)…(総称して『欠席被告』)に対し、本訴状で要求されている救済措置を規定するものであり; また、


【説明条項】 本裁判所は、2015年1月6日付けで覚書および命令を発効し、ここにおいて本裁判所は、SECが、欠席被告に対し、1933年証券法(『証券法』)第5条[合衆国法典第15編第77条(e)]を侵害することを永続的に禁じること、(2) 不正手段で得た利益を個別に引き渡すこと、および (3) 民事制裁金を科すこと、を定める最終判決を得る権利があると結論付け; また、


【説明条項】 本裁判所は、SECに、差し出されるであろう判決前利息の金額に関しての書類提出を補完する機会を与えるために判決を先送りし; また、


【説明条項】 SECは、本裁判所が不正利益返還の判決前利息に対するSECの請求が委付されたと解釈する、『かかる判決前利息の補足情報提出の代わりに』提案命令を提出した; これによって


以下の命令を下す:


I.


欠席被告人、その代理人、使用人、従業員、弁護士、および実際に直接送達またはその他の方法で本最終判決の通知を受領した者らに能動的に協力または参加した全ての者は、該当する免除がない場合、以下によって、直接的または間接的に、証券法第5条(a)および第5条(c)[合衆国法典第15編第77条e]を侵害することを、永続的に制限および禁止される:


(a)  登録届出書が証券に関して効力を発揮していない限り、州際通商における輸送もしくは通信網を、または目論見書ないし別の方法の使用もしくは媒体を通して、かかる証券を売却するための郵送物を、手段もしくは手法として使用すること;


(b)  登録届出書が証券に関して効力を発揮していない限り、売却の目的のためにまたは売却後の配送の目的のためにかかる証券を、いかなる輸送の手段または手法によっても、郵便を通してまたは州際通商において、運送することまたは運送されることにつながること; または、


(c)  かかる証券に関して、登録届出書がSECに提出されていない限り、または登録届出書が棄却命令もしくは停止命令の対象である、もしくは(登録届出書の発効日前)証券法第8条[合衆国法典第15編第77条h]の下で公的手続きもしくは検査の対象である間、州際通商における輸送もしくは通信網を、または目論見書ないし別の方法の使用もしくは媒体を通して、かかる証券の売買機会の提供を行うための郵送物を、手段もしくは手法として使用すること。


II.


欠席被告ら(8名の氏名略)は、1934年証券取引法第3条(a)(51)[合衆国法典第15編第78条c(a)(51)]およびその下の規則3a51-1 [連邦規則集第17編第240条3a51-1]で定義される、投機的低位株の売買を仕向ける、発行、取引、誘導または企図を目的とした証券会社、販売業者、または発行者に能動的に携わることを含む、投機的低位株の売却に参加することを永続的に禁止される。


----------

 

 

どうやらBiozoomに関わった詐欺集団は、もうSECに目を付けられて、永久に株式公開が行えなくなったようです。儲けの返金に加え、さらに罰金も払わされることになったようですし、今後似たような詐欺を企む輩への抑止力となるためにも、これは非常にいい判決だと思います。


残り6ページには具体的な罰金額等が記されているようですが(既に以前読んだファイルに記載されていましたが)、また次回読んでいこうと思います。